彼女と TIP ON DUO

1982年に KARYOBIN を解散した後の 上田知華 は、
ソロミュージシャンとして散発的にソロアルバムをリリースする一方で、
アイドル等への楽曲提供等がメインワークにシフトしていきます。
そんな楽曲提供の中でももっとも有名なのが 今井美樹 への提供作品群です。

オイラ的がまずドツボにハマったのが1988年リリースのこの曲。
「彼女と TIP ON DUO」


作詞:秋元康、作曲:上田知華、編曲:佐藤準

風の噂であれから一人じゃないと聞いて
二人の恋が初めて終わったみたい
あの部屋の家具の趣味まで新しく揃えて
今の彼女のこと以外は過去形に

思い出してなんてあげない しあわせそうな人は
彼女と TIP ON DUO
思い出してなんてあげないわ もう私だって
明日からはハートに忘れ物

いつか会おうとできない約束して別れた
二年前からキャッチホンの間柄
右腕に誰かいないとダメなあなただから
やっとつかまえた未来形 大切に

心配してなんてあげない 一人きりじゃないなら
勝手と TIP ON DUO
心配してなんてあげないわ もうバトンタッチ
恋の続き 彼女にまかせるわ

もう気にしてなんてあげない 彼女が待ってるなら
私も TIP ON DUO
もう気にしてなんてあげないわ この組み合わせ
これで終わり ハートを着替えるわ

初めてこの歌詞を見たとき、
まるで広告代理店のコピーライターみたいな歌詞だな~
と思った記憶があります。

と同時に、それまで単なるお笑い番組構成作家だと思っていた
秋元康 の作詞家としてのポテンシャルを見せつけられた感がしました。

よく男性目線でこの詞が書けたもんだ、と、2018年の今、
歌詞を読み直してみても感心してしまいますね。

オイラ的にはサビに出てくる 
1回目の 「●●●●あげない」
2回目の 「●●●●あげないわ」 の対比に拍手喝采というか、
実に見事なアイディア作品だと思いますね。

作曲方面を見てみると、やはりサビの部分のコード進行が秀逸だと感じます。
オイラ的耳コピだと
Ⅳ△7 → Ⅳ△m7 → Ⅲm7 → Ⅵm7 
のリフレインだと聴こえるんですが、ネット検索すると、
1回目の 「●●●●あげない」 の部分は前述どおりで、
2回目の 「●●●●あげないわ」 の部分を
Ⅳ△7 → Ⅶ♭7(9,#11) と表記されているサイトがあります。

うーぬ、たしかによーく聴き直してみると、2回目の2番目のコードのルート音に
Ⅶ♭の音が聴こえなくもないんですが、これはベースラインの経過音であり、
本来のルートはの音をキープしている、と判断するのが適切だと思いますがねえ。

グルーヴの面から見てみると、基本的にシャッフルビートなんですが、
必要以上に疾走感を出さない (抑える?) ために、
キックの刻みを細かくせず、必要最小限のヒットに止めるセンスがまた素晴らしい。

恐らくビートアレンジは、アレンジャーである 佐藤準 氏の仕事だと妄想しますが、
当然のことながら、この曲、この主旋律、このコード進行あってのアレンジであり、
やはり 作曲者:上田知華 の実力はゴイスであると感じずにはおれません。



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 11月定例やまぼうしライブ
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日時 11月9日(金)19時30分~21時00分
会場 コーヒー&ギャラリー やまぼうし
出演 19時30分~ BLUES和也イカサマロック)
    20時15分~ FJ-KOBA
              (ギターインスト・弾き語り)






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