スペース・オディティ

デビッド・ボウイ にとってキャリア初のビッグヒットとなったシングル曲。


そこかしこで解説されているとおり、本曲は1968年公開のSF超大作映画
「2001年宇宙の旅 (2001 A Space Odyssey) 」
にインスパイアされた曲、というのが定説となっています。

ボウイが創り上げた架空の宇宙飛行士 「トム少佐 (Major Tom)」 が、
宇宙遊泳している際に、この広い宇宙の中でいかに自分がちっぽけな存在であるか、
という虚無感に襲われ、自分と言うアイデンティティを消失してしまう、
といった内容の歌詞でございます。

▼こちらのサイトに歌詞、和訳、コード進行が掲載されているので参照されたし。

ちなみに2013年5月にカナダの宇宙飛行士 クリス・ハドフィールド 氏が、
国際宇宙ステーションの中でこの曲を歌った映像がユーチューブにアップされ、
世界中で視聴された、というエピソードは有名ですな。


肝心の曲の中身を見てみると、Key=C
全体的にダイアトニックコード内で構成されておりますが、
そこかしこに登場する サブドミナント (F) が、FメジャーFmF△7、と3つの形を使い分け、
特に F△7 が実に絶妙のタイミングで活用されていると思います。

また、曲の中盤からは、唐突にアコギストロークソロが登場し、
「緩い」 グルーヴにチェンジ・オブ・ペースを付加しております。
しかし、そこからアップテンポに変わるワケでもなく、すぐに曲調がスローに戻り、
妖しげなイメージのままフェイドアウトする、
という、実にボウイらしい、セオリー無視の楽曲構成になっていると思います。

ハッキリ言って、ロックのスタンダードとしては定着しそうもないかなり風変わりな楽曲で
恐らく、見ず知らずのミュージシャンがスタジオセッションで集まった際に、
この曲を演ってみよう、という場面にはまずお目にかかれないでしょう。

デビッド・ボウイ の楽曲には本曲のように、曲のタイトルが有名な割に、
アマチュアミュージシャンが実際に自分で演奏してみよう、という気を起こさせない (?)
食わず嫌い感を醸し出す曲がとても多いような気がします。


気のせいかもしれませんが、外国に比べて、日本のテレビ・ラジオでは、
ボウイ追悼に際してオンエアされる曲目数も回数もヒジョーに少ないように感じています。
まあ、一般受けするような楽曲なんて、それこそボウイらしくありませんので、
これはこれで 「必然」 なのでしょう。

デビッド・ボウイ 「レジェンド・オブ・アンチ・ポップ」 というところでしょうか?

・・・だからこそコアなボウイ・ファンには 「レッツ・ダンス」 の評判が悪いんですけどね。




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▼ 月定例やまぼうしライブ












  日時 : 2月12日(金) 19時30分~21時00分
  料金 : @500円 (ワンドリンク付き)
  内容 : 19時30分~ 荒井 豊 (静かなギター)
       20時15分~ Youki (ギター弾き語り and more



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トワイライト・ヴュー (2000年に宅録したオリジナル曲です)








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