遙かなる恋人へ by 西城秀樹

昨日のブログでせっかく 馬飼野俊一 作品を紹介したので、
チョーシに乗って実弟にあたる 馬飼野康二 作品を紹介させて下さいまし。
昭和歌謡で馬飼野作品に縁のある歌手といえば、やはり 西城秀樹 ではなかろうか。
どんな作品が提供されているかについては、Wikipedia をご覧いただくとして、
オイラ的にはこの作品が大のお気に入りでございます。


1973年~74年頃のイケイケ時代の西城秀樹にも多数の楽曲を提供していますが、
75年~78年あたりは少し人気が陰りはじめ、
1979年の YMCA」 で再ブレイクを果たすワケですが、
本日ご紹介の 「遙かなる恋人へ」 は、まさにその一つ前の、不遇時代の最後のシングル曲。

ハッキリ言って、ヒデキらしからぬ、中堅芸能人が歌いそうな、
昭和歌謡にありがちの差し障りのない曲調ですが、
いえいえ、じっくり聴きこむとヒジョーに味わい深い、丁寧なつくりの楽曲だと認識します。

多くの馬飼野作品に共通している点ですが、主旋律が実に丁寧に作られていて、
フォークにありがちな、「コード進行に引っ張られる主旋律」 ではなく、
「コード進行を引っ張る主旋律」 が確立されている、とオイラは感じます。

まあ、プロの作曲家の作品ですから、アタリマエといえばアタリマエなんですが、
Aメロのアタマ一拍休符入りの歌い始めとか、サビでの三連符の波状攻撃とか、
サビ後半のキメの嵐や、豪華絢爛な16分刻みのストリングスの使い方とか、
メロディラインもさることながら、符割りの使い分けの巧みさがお見事です。
「思いつき」 や 「ひらめき」 ではなく、じっくりと数学的に考えながら作曲している、
というイメージをオイラは抱いております。

おおっと、Aメロとサビ後のA’メロの基本グルーヴは、モータウン王道の 「ドッ・ドドッ」 という、
ロネッツ 「ビー・マイ・ベイビー」 で有名な、あのリズムで、
サビではそのグルーヴの余韻を残しつつ、ゴールデンリズム に移行しております。
お見事っ!

コード進行的には、決して奇をてらったようなワザは見られませんが、
むしろ、そういうコケオドシ的な要素を排除した、王道歌謡的作品を目指したのではないでしょーか。

ユーチューブを見ると、オーケストラをバックに歌っている映像が散見されますが、
残念ながら、このスタジオ録音バージョンにはまったく太刀打ちできていません。
さらに言えば、この曲の醍醐味は、無駄に豪華な (失礼!) 間奏の完成度にあると思うので、
ワンハーフしか歌わせてもらえないテレビの歌謡番組では、じぇーんじぇん不十分ですね。

万が一、西城秀樹のカバーバンドでもやることになったあかつきには、
ずぇ~ったい取り上げたいお気に入りの一曲でありましたとさ。




■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■

▼ 月定例やまぼうしライブ











  日時 : 6月12日(金) 19時30分~21時00分
  料金 : @500円 (ワンドリンク付き)
  内容 : 19時30分~ ノーザンスター (ギター弾き語り)
       20時15分~ 秋山マサアキ (ギター弾き語り
 



▼ 関連リンク












トワイライト・ヴュー (2000年に宅録したオリジナル曲です)








※オイラ20代の頃に加入していたアマチュアバンド アーバンギア のデモ音源です

※オイラがファン倶楽部会長(本人未公認)を務めるアマチュアミュージシャン あやあね のブログです

※故・森下よしひささんの名曲をCD化するというプロジェクトです

※オリジナル曲や関係各位のライブ音源等をアップロードしてあります

宅録作品や関係各位のライブ映像等をアップロードしてあります

※2004年に立ち上げたホムペですが2007年以降更新しておりません

■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■