大きな森の小さなお家 by 河合奈保子

昨日に引き続き、馬飼野康二 作品をもういっちょ。
1980年リリース、河合奈保子 のデビュー曲。


初めてこの曲を聴いたときの偽らざる感想は、「長い!」
あえてパート分けすると次のようになると思います。

Aメロ前半 (8小節) :
誰も見たことないない ないない
誰も触ってないない ないない
Aメロ半 (8小節) :
緑の草とそよ風が
いつでもお話ししているところです
Bメロ前半 (10小節) :
飛び出せ! My Heart あなたへと
震える胸の奥の奥なの
秘密のおうちへと続く道
Bメロ後半 (6小節) :
飛び出せ! Your Heart わたしへと
鍵をあげるわ まごころの鍵
サビ (4小節) :
大きな 大きな 大きな森の小さなお家

曲全体を見渡してみると、途中で移調・転調することもない、いたって正統的な進行で、
基本的にトライアドコード (3音の積み重ね) と、ドミナント系7thコードで構成されているワケですが、
オイラ的には、Aメロ後半での 「緑の草とそよ風が」 の部分のコード進行がどーなっているのか
以前から興味があったので、いい機会だと思い耳コピしてみますた。

すると、Key=A♭ で、問題のパートのコード進行は次のようなカンジでした。

D♭△7 → B♭m7 (on D♭)  D♭△7 → B♭m7 (on D♭) 

これはつまり、Ⅳ△7 → Ⅱm7 (on Ⅳ) ということになりますが、
うん? ちょっと待て。 Ⅱm7 (onⅣ) って、よーするに Ⅳ6 と一緒だよな?
つまり、オイラはⅣとⅡのペダルポイントだと思っていましたが、実はⅣのクリシェだったというオチ。

ⅣやⅠのクリシェといえば、Ⅳ → Ⅳ△7 → Ⅳ7 → Ⅳ6 が定番ですが、
この曲のように、Ⅳ△7 → Ⅳ6 の繰り返しというのは、オイラ的には他の類似例を知りません。
これはいつか、自分の作品に流用する価値が大アリだと思います。

また、Bメロが10小節という若干中途半端な尺で、
さらに2回目のBメロの最後の4小節がサビとなっている、というのも珍しいパターンだと思います。


というワケで、ちょっち 「長く引っ張りすぎ」 の感がなくもないですが、
ヒジョーに聴き応えのある、昭和歌謡の名曲だと思いますっ。

馬飼野康二 センセイ、恐るべし!




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▼ 月定例やまぼうしライブ











  日時 : 6月12日(金) 19時30分~21時00分
  料金 : @500円 (ワンドリンク付き)
  内容 : 19時30分~ ノーザンスター (ギター弾き語り)
       20時15分~ 秋山マサアキ (ギター弾き語り
 



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トワイライト・ヴュー (2000年に宅録したオリジナル曲です)








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