不幸自慢な人、多忙自慢な人

もはや 「偽ベートーベン」 の異名が定着してしまったサムラゴウチ氏。
ネット上では、ゴーストライター問題と身障者を装った詐欺問題をはじめとして、
様々な論点、角度からの論評が溢れていて、不謹慎ながら楽しく拝読させていただいています。

オイラ的にも思うところは多々ありますが、
「サムラゴウチの振り見て我が振り直せ」 的な観点から少しだけ述べさせていただきます。

恐らく、現時点においてサムラゴウチ氏に共感や好意を抱いている方は一人もいないと思いますが、
ゴーストライター問題が露見するまでは、その作られた 「不幸な出自」 によって、
バイアスがかかった尺度で、一連の番組や作品を視聴された方は少なくないでしょう。

さて、この 「不幸な出自」 についてですが、
ある意味、このプロフィールを自己演出したサムラゴウチのプロパガンダ術は、
ひとつの戦術論として評価されるのかもしれませんが、結果的に失敗に終わってしまったので、
これから、「自分はこんなに不幸な境遇なのに、こんなに頑張っているんです!」 を、
自分のセールスポイントとしたい方は、今回の失敗の原因を分析してみるのもアリでしょうね。

つーか、「自分の不幸」 を自慢げに喋るヤツとか、「自分はこんなに忙しいんだ」 が口癖のヤツとか、
一般社会や身の回りに珍しくありませんが、ハッキリ言ってウザいし、相手にしたくありません。

にも関わらず、この対象が身近な人間ではなく、自分とはほとんど縁のない有名人になると、
どーも 「同情票」 のようなバイアスがかかってしまうようですな。

ただ、やはり、オイラみたいにノーテンキな人間にとっては、
自分で自分のことを 「不幸だ」 とか、「忙しいんですよ、私は!」 とか、言っているヤツは、
たとえ有名人であっても、どーにも胡散臭くて信用できません。

今回のサムラゴウチ騒動にしても、必要以上に不幸を自己演出し過ぎたことにより、
自分で墓穴を掘ってしまった感が否めません。

同じ意味で、オイラはかつての昭和演歌が大っキライでした。
苦節ン十年とか、長い下積みの上でようやく掴んだ晴れ舞台とか、
そんな苦労話をすることで音楽のクオリティが上がるのか?
今、そこで披露している 「芸」 のクオリティのみでこそ評価されるべきではないのか?
と、ヒジョーに冷めた目で、不幸自慢の演歌歌手を見ておりました。

音楽作品を評価する基準は、人それぞれ、千差万別でアタリマエとは思いますが、
オイラの場合は、なるべくその音楽の制作者のプロフィールを知らない状態で、
できる限りフラットな環境で聴きたいと思っています。

いや、むしろ今後は、プロフィールを確認してから聴くようにした方がいいかもしれません。
「不幸自慢」 や 「忙しい自慢」 を語っているヤツの音楽は 「疑って聴くべし」 という意味で。

ま、2014年の今日における芸事に関しては、
必要以上に 「不幸自慢」 や 「自分は忙しい」 を自己演出しない方が無難だと思います。

オイラが改めて述べるまでもなく、ほとんどの方はご存知でしょうけどね。




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 ▼ 月定例やまぼうしライブ
  日時 : 3月14日(金) 19時30分~21時00分
  料金 : @500円 (ワンドリンク付き)
  内容 : 渡辺真由子 (ピアノソロ)、他

▼ 関連リンク












トワイライト・ヴュー (2000年に宅録したオリジナル曲です)








※オイラ20代の頃に加入していたアマチュアバンド アーバンギア のデモ音源です

※故・森下よしひささんの名曲をCD化するというプロジェクトです

※オリジナル曲や関係各位のライブ音源等をアップロードしてあります

宅録作品や関係各位のライブ映像等をアップロードしてあります

※2004年に立ち上げたホムペですが2007年以降更新しておりません

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