ようやく判明した幻の名曲! Mr.Sandman

以前から気になっていたものの、曲名がわからず長年にわたってモヤモヤしている・・・
誰にもそんな 「記憶に残る幻の名曲」 があると思う。

オイラの場合もそんな曲が数曲あるが、先日、その中のひとつがようやく判明したので、
喜び勇んで (?) 紹介させていただくこととしよう。

オイラが初めてこの曲を耳にしたのは1986年のクリスマスイブのこと。
その日、テレビではクリスマスの特別番組として
「Merry X‘mas Show」 なる音楽番組が放送されていた。


まあ簡単に説明すると、普段、滅多にテレビ出演することのない、多数のロックミュージシャンが一同に会し、
クリスマスにちなんだ曲の演奏、パフォーマンスを披露する、というモノなのだが、
その 「披露の仕方」 が凝りに凝っていた。
ただ単に複数のミュージシャンがステージで共演する、と言う単純なモノではなく、
この日の放送のためだけに凝りに凝ったアレンジを施した楽曲をレコーディングし、
わざわざプロモーションビデオを制作して、それを司会者の 桑田圭祐 が紹介していく、というスタイルだった。

特筆すべきはその 「凝りに凝ったアレンジ」 で、
いわゆる マッシュアップ の技法が大々的に導入されていた。

マッシュアップ とはなんぞや?

マッシュアップ とは、1曲の中に複数の曲のパートを断片的に取り入れるアレンジ技で、
もっとも単純な例としては、C-Am-F-G7 と言う循環するコード進行に乗せて、
1回目の循環では 「結婚しようよ」 のAメロを歌い、
2回目の循環では 「風」 のAメロを歌い、
3回目の循環ではこの2曲を2人の歌手が同時に歌う、というようなアレンジのことでやる。
(この手法を 「アレンジ」 と呼んでいいのか、についてはちょっち疑問が残りますが)



さて、そんなワケでこの 「メリー・クリスマス・ショー」 では、
高度なマッシュアップを施した多くのプロモーションビデオが放送された次第だが、
中でもオイラ的インパクト大だったのがこの曲。

年下の男の子アン・ルイス松任谷由実原由子


ニューミュージック系の姉御的ミュージシャン3人によるキャンディーズのカバーなのだが、
オイラは、この 「年下の男の子」マッシュアップされている曲が見事にツボに入った。
イントロ、間奏部分で 「ミスターサーマー」 と歌っているように聴こえるこの曲は、
一体、誰の、なんと言う曲なのか、ヒジョーに興味をそそられたのだが、
当時はこのテレビ番組の解説本も、もちろんインターネットもなく、まったく調べる術がなかった。

ただメロディだけが脳裏に焼きついたまま、18年が過ぎようとしていたとき、
オイラは意外なところでこのメロディを再び耳にすることになる。

それは 森山良子 がパーソナリティをつとめていたトーキョーFMの番組、
「森山良子のスウィートシーズン」 を聴いていたときのこと。

その日のプログラムは、森山良子の未CD化ライブ音源の紹介で、その中の1曲として、
森山良子+山本潤子+もう一人 (忘れた) のコーラスワークによる本曲のカバーが流されたのだ。
そのとき、森山良子は 「ミスター・サンマン (=Mr. Sun Man) 」 と曲紹介していた。

そーか、ミスター・サマーと聴こえていたのは実は 「サン・マン」 だったのか~、と、
長年の疑問が解消されたことによる安堵感を感じていたのだが、
その後、インターネットで検索しても、そんな曲はまるでヒットしない?

あれえ~、ミスター・サン・マン って曲名じゃなかったのか?
もしかしたらオイラの聞き間違えだったのか?
と、再びモヤモヤ状態に陥ったまま5年が過ぎてしまった。

そして先日、何気にこの 「メリー・クリスマス・ショー」 のことを思い出し、
ユーチューブで検索してみたら、おお~、たくさんアップされてるじゃねーか、
と、色々と拝見していてふと思い出した。

そーだ、このとき放送された 「年下の男の子」 を見れば、元ネタのヒントがわかるかもしれない。

早速、検索してみたら、前述のビデオがあっけなくヒットした。
そして、そのビデオの最初の曲名クレジットのところに次の一節が表記されていることを発見。

「年下の男の子 Dedicate to CHORDETTES」

コーデッツ?
これがこのマッシュアップされた曲のオリジナル歌手なのか?

引き続き検索してみたら、次の曲のビデオがヒットした。

[ Mr.Sandman by The Chordettes ]

ぬわんと、オイラが 「ミスター・サマー」 、あるいは 「ミスター・サン・マン」 だと思っていた曲は、
実は 「ミスター・サンドマン が正解だったのだ!

いやー、初めて耳にしてから23年目にしてようやく 「正解」 にたどり着くことができ、
今度こそ本当に安堵感に浸ることができますた。


と言うワケで、23年間待ちわびた末に耳にしたオリジナルバージョンは、
まさに 「待ちわびた甲斐」 がある、実に素晴らしい名曲でありますた。

ミスター・サンドマン / ザ・コーデッツ



いかにも50~60年代っぽい音質ではあるが、メロディ、アレンジ、コード進行などは、
まったく古臭さを感じさせない、実にお洒落でオリジナリティ溢れる主旋律ではあーりませんか。

オイラ的には、ぜひアカペラーの皆さんにカバーして欲しい、と強~く思いますた。
我こそはと思うアカペラーの諸君、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょう?


いやはや、それにしても今さらながらユーチューブをはじめとするインターネット技術の発達に感謝です。
もしインターネットがなければ、恐らく一生、曲名がわからないまま人生を終えていたかもしれない。
そう考えると、本当に情報技術の進歩に感謝感激です。

さて、次はどの 「オイラ的記憶に残る幻の名曲」 を発掘していこうか。
よかったらみなさんの 「記憶に残る幻の名曲」 についてもお聞かせ下さいまへ。

よすなに。




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