まるで判を押したかのように

ゴールデンウィーク中に、とある野外イベントの一環として開催された、
アマチュアミュージシャンが出演する野外ライブを観に行ったのだが、
そのライブを見てとても感ずるモノがあったので記しておきたい。

そのライブの出演者のほとんどは地元の人間ではなく、
普段は東京を中心に音楽活動を続けているとのことだった。

つまりこのイベント出演のためにわざわざ東京から旅費を使ってやってきたワケだ。
そして彼らは当然のごとく、MCでこんなセリフを言う。

「普段は東京を中心に活動しています。 今回、初めて静岡県でライブを演らせてもらいます。」

そのMCを聞いたオイラ(=地元のアマチュアミュージシャン)はこう思う。

「ほー、東京で活動しているミュージシャンがどれほどのモンか聴いてやろうじゃねーか。」

そして、実際にオイラが目撃した彼らのステージの感想は

「別に東京で活動していると言っても地方のレベルと大して違わねーなー。」

いや、たしかに上手いヤツもいたが、ヘタレなヤツも少なくなかった。
もしかしたら、冷静に聴き直せば静岡の平均クオリティよりも若干上だったかもしれない。

しかし、MCで 「普段は東京で活動してます」 なんて言うモンだから、
地方のお客さんは自ずと 「それなりのクオリティ」 を期待してしまう。

よーするに、出演者は自分のMCで自らハードルを上げてしまっている、と感じたのだ。

まあ、自分の腕に自信があるんならそれはそれで別に構わないが、
オイラが聴く限り、余計なMCを言って自爆している方が少なくないと感じてしまった。


そしてもう1点、ヒジョーに気になったのが マニュアルどおりのつまらないMC

これはもう、地元以外のミュージシャン100%に言えることだが、
彼らがMCでしゃべった内容が、判で押したかのようにまるで同じだったことに呆れた。

「東京から来ました。」
「こちらの特産品は●●●なんですってね。」
「今夜、このライブが終わったら駅前の●●●屋で飲みたいと思います。
「次のライブは、ちょっと遠いですけど●月●日に東京の●●●で行います。」
「万が一、都合がつく方はお出で下さい。」
「よかったらCDを買って下さい。」
「ホームページ(ブログ)もありますので、感想をお聞かせ下さい。」
「今日はとても楽しく演れました。ぜひまたここに呼んで下さい。」

・・・と言ったことを、全員が全員、MCで喋っていたのにプチびっくり。
まるで遠征ライブしたときのMCマニュアルが存在するかのように同じ内容だった。

ハッキリ言って、まったく個性を感じなかった。
せっかく音楽クオリティの高いステージを繰り広げても、
MCがこうも没個性じゃあ、結局プラスマイナスゼロになっちまうなー。

つーか、他の出演者とMCの内容がカブると気付いたら、
そこでバイアスかけるのは当然でしょう。

MCネタなんざ無限にあるんだから、予めいくつものネタを準備しておくのは常套手段。
その咄嗟の判断ができない点を強~く感じたモンだから、なおさらオイラは感じてしまった。

「別に東京で活動していると言っても地方のレベルと大して違わねーなー。」 と。

少なくともオイラは、もし地元以外の場所でライブを演る機会があれば、
彼ら以上のMCでお客さんを 「引き込む」 自信はある。
別にオイラ自身は、自分のMC術が他人より優れているとは思わないが、
それでもこの日の 「東京から来た彼ら」 よりは数段マシだと思っている。


と言うワケで、この日のまとめと言うか教訓。

楽曲だけでなくMCもオリジナリティを高めましょう!

ちゃんちゃん。




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   日時 : 6月12日(金)19時30分~21時00分
   会場 : コーヒー&ギャラリー やまぼうし
   料金 : @500円(ワンドリンク付き)
   出演 : northrn★star 他一組 (調整中)

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