これぞ名曲! みずいろの手紙 by あべ静江

昭和歌謡を代表する作曲家である 三木たかし さんが亡くなられた。
享年64歳。 心よりお悔やみ申し上げます。

以前もブログったことがあるが、オイラ的には
・みずいろの手紙 / あべ静江
・別れの予感 / テレサ・テン
・お元気ですか / 清水由貴子
の3曲が特にお気に入りの三木作品ベストスリーである。

今回ブログるに当たり、Wikipedia でその他の三木作品リストを拝見したが、
正直なところ、津軽海峡冬景色に代表される一連の石川さゆり作品以外に、
超ビッグヒットを見つけることはできなかった。


しかし、前述のオイラ的ベストスリーに代表されるように
「記録より記憶に残る」 名曲を残した作曲家と言えるのではないか、と思ったりもする。

さらに言えば次のような共通する特徴を挙げることができる。
・サビと同等のインパクトを持つAメロ
・8分音符主体のシンコペーションを多用したメロディが多い
・転調(移調)ワザやテンションコード等の複雑で奇をてらった進行があまり見られない
・全体的にフォークソングのニュアンスを感じさせる歌謡曲という印象が強い

さて、本日のお題である 「みずいろの手紙」 であるが、
この曲は1973年リリースのあべ静江にとっては2枚目のシングル曲。

ほのぼのとしたイントロに乗せて、あの有名なセリフがカブってくる。
「お元気ですか? そして今でも愛していると言ってくださいますか?」

そして実にインパクト大で強力なAメロに突入する
「みずいろはーなみだいーろー そんなびんせんにー 泣きそうなこころをたーくしまーすー」

コード進行は、[Ⅰ→Ⅲm→Ⅵm→Ⅲm→Ⅳ→Ⅲm→Ⅱm7→Ⅴ7] と言う
悪く言えば何のひねりもない、しかしこのメロディにはこの進行しかない、とも言える、
超スタンダードな王道のコード進行。

耳コピ初心者にもそれほど苦労せずコードが拾える単純な進行ながら、
その上に奏でられるメロディは、一度聴いたら一生脳裏に焼きつくほどのインパクトがある旋律である。
出来上がった作品を聴けば、これならオレにも作れそうだな~と感じたりもするが、
ところがギッチョンチョン、こーゆーメロディは簡単そうでいてなかなか捻り出せるできるモノでない。

全体的に哀愁を感じさせるメロディで、マイナーコード主体ながら
サビのエンディングはハッピーエンドを感じさせる
[Ⅱm7→Ⅴ→Ⅰ] を持って来る辺りが心憎いじゃああーりませんか。

と言うワケで、昭和歌謡史に残る名曲であると信じて疑わない 「みずいろの手紙」 をお聴きくださいまへ。



うーん、やはり名曲は何度聴いても素晴らしい。
1973年から36年経過した現在でもその輝きは変わらない。


実はオイラ、あまりにこの曲が好きなもんで、自分でもライブでカバーさせていただいておりまふ。
ついでにこちらのサイトにも音源アップしちゃったりしてますんで、
よかったらオイラ的変態アレンジによるバージョンもお聴きくださいまへ。



ちなみに音源は AKAI「SG10V」 と言うシンセ音源モジュールと、
ALESIS「D4」 と言うドラム音源を使っているだけのエコノミー仕様。

本人的には、ちょっちテンションコードを多用しすぎて主旋律を邪魔してるかな~と言う気もするが、
全体的な 「リハーモナイズ」 の出来はまあまあではなかろうか?と自己評価しとるとです。
特に間奏部分の転調進行は 「よくあるパターン」 ではあるが、
オイラ的には 「パクリ」 の意識はなく、自分自身のアイディアで捻り出したと思っております。

忌憚ないご感想、コメントをいただけるとありがてっす。

よすなに。




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  ▼ 6月定例やまぼうしライブ
   日時 : 6月12日(金)19時30分~21時00分
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   料金 : @500円(ワンドリンク付き)
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