ディストーションなんかなくったって

その昔、オイラがまだ高校生だった頃、大瀧詠一師匠 がのたまった一言が胸に突き刺さった。

あのね、エレキギター弾いてりゃロックで、
フォークギター弾いたらフォークなんて、
そんな単純なわけないでしょ。

フォークギターでも骨太なロックやってる人は五萬といるし、
エレキギターでポップスやってる人だってたくさんいる。

ましてやディストーションサウンドでなきゃロックじゃない、
なんてのはロックの本質をまったくわかっていないね。

今でこそ、そんなこたーわかりすぎるほどわかっちゃいるが、
けっこー衝撃的な一言でありやした。

まー、当時のオイラも、頭ではわかってはいたが、
じゃあ実際に 「フォークギターでロックを弾く」 にはどーしたらいいのか？
具体的な方法論などさっぱり理解していなかった。

その後、山下達郎 を聴くようになってから、

「メジャーセブンコードを使ってもロックは成立する」
「ディストーションを使わない、ギターからアンプ直結サウンドでもロックは弾ける」

具体例を体感することとなり、それからは

「いかに歪み系サウンドを使わずにロックギターを弾くか」 にこだわるようになってきた。

なので、あれから２０年以上経った現在も、オイラのエレクトリックギターの基本セッティングは、
「アンプ直結」 だ。

ちなみに、生まれてこのかた一個たりとも 「単体歪み系コンパクトエフェクター」 を所有したことがない。
つーか、ナチュラルオーバードライブはギターアンプで作るべきものだ ってのがオイラのこだわりでもある。
（アンプシミュレーターやマルチエフェクターは所有しておりますが・・・）

さすがにハードロックを弾くときはいささか無理を感じたりもするが、
まー、たまにはこんな へそ曲がりギタリスト がいてもいいだろう、と思ってまふ。

何つーか、アンプの特性がわからなくなるまでエフェクターで歪ませる、って本末転倒な気もするしねえ。

それに、歪み系エフェクターを多用するギタリストって、
えてしてバイパスした時のナマのギター音がショボいパターンが多いような気がするんだよねえ。

まず、ギターアンプだけで基本の音を作ってから、エフェクターで味付けする、
ってのが、エレキギターサウンドの王道 であり、基本中の基本 だと思うんだけど・・・
いかがなモンんでしょーか？

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