これぞ名曲! 「ラブ・ステップ」 by 越美晴

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ここ数日、八神純子渡辺真知子、とブログってきたので、
この流れに乗って、さーて、次のブログネタは誰にしよう。

庄野真代か、竹内まりやか、はたまた松原みきか、と思ったが、
特に理由もなく、ちょっち意表をついて 越美晴 をピックアップしてみますた。

現在も コシミハル ってなカナ表記で活動中の彼女。
デビューは、原田真二渡辺真知子八神純子より1年遅れの1978年なので、
30年近いキャリアということになります。

そのデビューシングルが本日お題の 「ラブ・ステップ」 でおじゃる。


お茶の間に登場する歌手は「清純系」がアタリマエであった時代に、デビュー曲でいきなり

「そうよそうよ~恋なんてひとときだけの戯れよ」

「そのときだけ楽しければそれでいい~」


なんて歌詞はけっこうインパクトがありましたな。

また歌い方が実にエロく、弾き語りパフォーマンスがやけに過剰で嫌味に思えたモンだす。

だが一方では、大人びた楽曲とパフォーマンスとは裏腹な
ロリ系ルックスがツボに入った、というファンは少なくなかったらしい。

バイオグラフィーを調べてみると、
やはり幼少の頃からピアノとクラシックバレエの英才教育を受けていたようで、
なんとなく「アタシには歌謡界のレベルなんかたかが知れてるワヨ!」的な驕りがあったように思える。
(注:あくまでオイラの妄想です)


とは言え、このデビューシングルの作品としての出来は素晴らしく、
詞・曲・編曲・歌・演奏・録音・ミックス、のどれをとっても文句のつけようがありましぇん。
(詞・曲は越美晴、編曲は御大・矢野誠!)

「ドン・タ・ドドン・タ」と言う、いわゆる「ゴールデンリズム」系のグルーヴの上に、
これまた躍動感たっぷりのピアノリフが跳ね回り、
カウベルを始めとするパーカッションとフルートがラテンフレーバーを醸し出し、
さらにブラスと弦が巧みなオブリガードを形成し、ビヨヨ~ンシンセが旨味を添える。
と言った、なんともゴージャスなアレンジがお見事だす。

メンドクサイので耳コピしてないが、特に奇をてらったコード進行もなく、
Aメロ・Bメロ・サビと言ういたってフツーの構成で、
変拍子もないまったくフツーの譜割りとなっている。

やっぱこの曲の醍醐味は、コード進行に引っ張られるのではなく、
コード進行を引っ張るようなオイシイ主旋律ではなかろうか。

この強力なメロディラインがあるからこそ、この演奏が、グルーヴが生まれたと思っていまふ。


初めてテレビで越美晴を見た時は、なんとも生意気そうな娘だと思ったが、
実際に歌を聴いてみたら圧倒された思い出がありますな。(好きにはなれなかったけど)

例によってそれから数年後、中古レコードでEP盤をゲットし、
じっくり聴いてみて、改めてそのシングル作品のクオリティを実感しやした。

ちなみにWikipedia原田真二の項目を見ると、次のような表記が掲載されてますた。

・・・またこの頃の歌手は、みな番組専属のオーケストラがバック演奏をしていたが、
生番組で自らが演奏する原田真二らと番組スタッフが、演出法に対してもめる事が多かった。
これらの改善にも原田らが残した功績は大きい。
顔はかわいいが、この頃は生意気でけんかっ早いことで有名で、
原田のあとデビューした、やはりピアノの弾き語りで歌う 越美晴 という女性歌手が、
やっぱり生意気で “女・原田真二 というあだ名を付けられていた。・・・


とのことです。 納得。


さらにちなみに、ほとんど一発屋状態で歌謡界の表舞台からフェードアウトした後は、
ヨーダ細野晴臣御大に師事するようになり、
FOE、SWING SLOW 等のユニットで共演されとります。

性格はともかく、クラシックバレエのキャリアを活かしたビジュアル効果満載のステージングは
もっと評価されてもよいのではなかろうか(って、オレは実際のステージを見たことないけど)

でもオレ的にはやっぱ嫌いなミュージシャンの範疇かな?(爆)


ラブ・ステップ

 彼があの娘捨てたこと 街ではうわさの種
 乙女心ゆさぶる 悪いヤツだと
 みんなは白い目で彼のことを見るけど
 わたしの心はチャンスにときめいてる
 そうよ そうよ 恋なんて 回る回る回転木馬
 ひとときだけ楽しければそれでいい

 彼がわたし誘ったこと 街ではうわさの種
 甘い言葉だまされた 馬鹿なヤツだと
 みんなは白い目でわたしを見るけど
 わたしのすべては今 彼のとりこなの
 そうよ そうよ 恋なんて ひとときだけの戯れよ
 そのときだけ楽しければそれでいい

 彼が誰かとくちづけ 街ではうわさの種
 乙女心もてあそぶ 悪いヤツだと
 みんなは白い目で 彼のことを見るけど
 わたしには天使のようにやさしい人だった
 そうよ そうよ 恋なんて 回る回る回転木馬
 過ぎてはまた訪れる季節のよう


http://www.geocities.jp/garage_miho/songs/love_step.mp3




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