坂本龍一、吼える!

日々、迷走が続くPSE法の問題で、坂本龍一が記者会見で見解を示したとのこと。
以下、3月23日の共同通信より転載。


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すべての中古に適用除外を PSEで坂本龍一さんら

電気用品安全法に基づく安全基準適合を示すPSEマークのない電気製品が、
4月から販売できなくなる問題で、
作曲家の坂本龍一さんら音楽家グループが23日、東京都港区で記者会見し、
すでに適用除外された希少価値の高い「ビンテージ」の電気楽器などだけではなく、
すべての中古の電気製品を除外するよう訴えた。

坂本さんは会見で
「自分の使うものを役所に決められたくない。
ビンテージ楽器だけ除外すれば、われわれミュージシャンは黙るという意図を感じる。
リサイクル業者たちが運動をすれば応援したい」
と話した。
またビンテージ楽器についても
「何がビンテージかは役所が決めることではない」
と強調した。


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いやー、なんつーか、いつも冷静な教授にしては、かなり辛らつでロックなコメントではないか。

冷静に読むと言いがかりっぽく聞こえなくもないが、
いわゆる「お役所仕事」に対するグラミー賞受賞者からの皮肉と見れば痛快ではないか。

同じセリフを一介のアマチュアミュージシャンが叫んでも、
行政はおろかマスコミさえも誰も聞く耳を持たないが、
世界の「教授」が声を大にして言ったことに意味があると感ずる。


さて、ここからはオレのひとり言。

世間の趨勢は「規制緩和」で進んでいるのに、なぜこの問題だけ「規制強化」に走るのか?
内閣府に設置されている「規制改革・民間開放推進会議」は、なぜ異論を唱えないのか?

この「規制改革・民間開放推進会議」という組織には、
これまで数々の公共事業や特定業界内の独占事業を民間事業に開放してきた実績があるが、
以前からとある疑問が指摘されている。

その疑問というのは、これまで規制緩和した事業の多くに「コンビニ」が関与していると言うこと。
(例:酒、煙草、医薬部外品等をコンビニで売れるようにした、等)
すなわち、「国民の公益」を大義名分に規制緩和政策を提言してきたが、
実はコンビニ業界の利潤を上げたい、との本音が隠されているのではないか? という疑惑である。

ゆえに、コンビニとは無縁の家電製品の問題、すなわちPSE法にはまったく興味を示さない、
という事情があるのではないか?

もし本当に国民の「公益」を第一に考えているのであれば、
これだけ騒いでる問題に対して何らかのコメントを公表すべきじゃあないのかねえ…


規制改革・民間開放推進会議ホームページ
http://www.kisei-kaikaku.go.jp/




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