ハード・ロック ベスト20(1978年)

昨日、せっかく「プログレッシブ・ロックスト20」についてブログったので、
調子に乗って「ハード・ロック べウト20」についてもブログってみたいと思う。

やはりこれも渋谷陽一のヤングジョッキーの中で行われたリスナーによる人気投票ランキング。
プログレスト20よりも遡ること約半年、
1978年2月25日と26日にわたってオンエアされた内容は次のとおりだった。


まずは20位から11位まで


20位  エンジェル
19位  ユーライア・ヒープ
18位  ストラップス
17位  ビートルズ
16時  ジェフ・ベック
15位  ローリング・ストーンズ
14位  バッド・カンパニー
13位  ジューダス・プリースト
12位  ブラック・サバス
11位  セックス・ピストルズ



ハードロックスト20と謳っている割には
「どこがハードロックやねん!」とツッ込みたくなるバンドも見受けられる。
まあ、当時の洋楽ロック一般の人気投票といったところだったのだろう。

ちなみにオレはハードロックベスト20もプログレスト20もリアルタイム世代で、
このオンエアは生で聴いていてエアチェックもしている。

当時の流行音楽としては、
ベイ・シティ・ローラーズ人気が下火となりディスコサウンドが台頭してきた頃。
渋谷陽一もやたらとEW&Fをかけまくっていた記憶がある。

また一方では、パンク、ニューウェイブと呼ばれたヘタクソロックも台頭。

クラシカルなハードロックは窓際へと追いやられんとする時代だったような気がする。

11位~20位の中で未だ健在なバンドは、
ジェフ・ベックストーンズジューダス・プリーストの3つだけか...
時の流れを感じますなあ。

11位のセックス・ピストルズなどこの頃がまさにイケイケだったので、
もしこれが1年前後していたら恐らく圏外だったのではなかろうか?


続いて10位から4位


10位  キング・クリムゾン
 9位  スコーピオンズ
 8位  キッス
 7位  チープ・トリック
 6位  レインボー
 5位  クイーン
 4位  エアロスミス



当時、ロック御三家と称されていた(と思う)
キッス、クイーン、エアロスミスが揃って10位以内にランクインしたのは必然。

さらに当時からギターキッズのカリスマ的存在であった、
リッチー・ブラックモアの当時の在籍バンド、レインボーのランクインも当然の結果。

逆になぜこのバンドがこのランクに?と思わせるのが7位のチープ・トリック。
種明かしをすれば、当時、渋谷陽一
「まだ日本では無名だが、将来必ずブレイクするバンド」
などと煽りまくり番組内でハードローテしまくっていた伏線があったりする。

オレ的には決して嫌いなバンドではないが、
新人バンドにして、この程度の楽曲クオリティにして、このランクはないだろう、
と思った記憶がある。


そしてそして、驚愕の第3位は!


 3位  バウワウ



ええええ?バウワウって、あの山本恭二のバウワウ?
そうです、私が変なオジサンです...じゃない、あの山本恭二のバウワウが3位だったのであーる。

で、当時、そんなにバウワウの人気が高かったのかと言うと、ぜーんぜん高くなかった。

なのになぜ?

種明かしは、とある熱烈ファンが一人で数百枚の葉書を出したため。

実はヤングジョッキーで行われた人気投票企画の第一弾がこのハードロックベスト20であったため、
まだ「組織票対策」が講じられておらず、
このたった一人による組織票葉書が認められてしまったために生じたハプニングなのであった。

当時、渋谷陽一
「さて、第3位は、恐らくこの放送を聴いている、たった一人を除いて誰も予想できないと思います」
と、すっげーウレシそうに前フリで語っていたのが忘れられない。

これ以降、組織票が認められなくなったのは言うまでもない。


さてさてそんな意外なランキングを経てトップ2に輝いたのは...



 2位  ディープ・パープル
 1位  レッド・ツェッペリン



と、FMを聴いているリスナー全員が間違いなく予想したとおりの結果となった。


終わってみれば3位の発表でクライマックスは終わっていたので拍子抜けの感は否めない。


ちなみにこの放送をエアチェックしたカセットテープは、友人に貸したきり返って来ない。

できればもう一度聴いてみたいぞな...




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