プログレッシブ・ロック ベスト20(1978年)

最近、横溝正史シリーズなどの「おどろおどろしい」ネタをブログるにつけ、
自身の「おどろおどろしい」フェチぶりを再認識している今日この頃。

さて音楽において「おどろおどろしい」と言えば...
そりゃーやっぱりプログレだろう(かなり強引)ということで、
今日のブログネタは、1978年6月3日と4日にNHK-FMでオンエアされた
渋谷陽一のヤングジョッキー」での「プログレッシブ・ロック・ベスト20」
(注:リスナーからの葉書による人気投票にて順位決定)
のランキングを綴ってみませう。
当時のプログレ事情を垣間見ることができるぞな。


それではまず20位から11位まで


20位 フォーカス
19位 ルネッサンス
18位 ビートルズ
17位 10CC
16位 クラフトワーク
15位 タンジェリン・ドリーム
14位 レッド・ツェッペリン
13位 キャメル
12位 イーノ
11位 UK



18位にビートルズが、14位にレッド・ツェッペリンが入っているのはご愛嬌。
10ccもこの時代はプログレにカテゴライズされていたのであーる。
ちなみに、昨年、オレがライブで演りまくった「アイム・ノット・イン・ラブ」は、
言わずと知れた10ccの名曲中の名曲!

当時はまだ「テクノ」や「アンビエント」なんつー言葉もなかったので、
クラフトワークタンジェリン・ドリームも十把一からげにされちまっている。

この中で王道プログレと言えるのは、キャメル、イーノ、UK、くらいではないじゃろか?


続いて10位から5位


10位 ボストン
 9位 ヴァンダーグラフ・ジェネレーター
 8位 デビッド・ボウイ
 7位 カンサス
 6位 クィーン
 5位 ジェネシス



いやー、10位がボストンですよ、ボストン!
オレ的には産業ロックの草分け的存在であるボストンが、
あの壮大なるギターオーケストレーションの凄まじさゆえ、
プログレにカテゴライズされていることから当時のロック事情が伺えますな。
ちなみに、ボストンのリーダー「トム・ショルツ」が開発した「ロックマン」ブランドのエフェクターは、
かのB’zの松本氏が愛用していたことから中古市場で目茶苦茶なプレミアがつき、
未だに入手困難な状態が続いている。

そして8位にはオレの大好きなデビッド・ボウイがランクイン!
当時はベルリン3部作と呼ばれる「LOW」「HEROES」「RODGER」
が立て続けにリリースされている頃(だと思う)なので、
今では信じられないが、ボウイがプログレにカテゴライズされたのは必然だったりする。

7位のカンサスは唯一のアメリカン・プログレ
つーか、オレは「伝承」以外のカンサスの曲を聴いたことがありましぇん。
そーいやー何年か前に静岡でコンサートがありましたなァ。

6位はクイーン!
プログレは楽曲的にハイクオリティなものとSE的クオリティが高いものに大別されると思うのだが、
クイーンは間違いなく前者に属する。
当時、いや現代においてもボヘミアン・ラプソディは他に類を見ない名曲だし、
これ1曲を生み出した事実だけでこの位置にランクインされる必然性があるとオレは思う。

5位のジェネシスは、まだピーター・ガブリエルが在籍していたときで、
まだ日本ではプログレ四天王の人気に追いついていない時期である。
(結局、四天王に追いつくことはできなかったが...)

さて、ベストフォー!(by レーザーラモンHG)
当時のプログレ四天王のランキングやいかに?



 4位 キング・クリムゾン
 3位 イエス
 2位 ピンク・フロイド
 1位 EL&P



現代の感覚からすると、3位と2位は逆じゃないかとも思えるが、
当時はこういう人気だったんですなー。

とにかく1位のELPの人気は根強い!
70年代中期はミュージックライフの人気投票で
数年間にわたり不動の1位の座を築いていたのはダテではない

ちなみに、現在、キーボードマガジンの執筆陣には
ELPとYESのフォロワーが多数見受けられる。


さて、このベスト20の中でオレがもっとも思い入れあるのは
デビッド・ボウイ10ccの二組。
いずれもベタなプログレではない、ソフトプログレ(?)路線だが、
とっつきやすさ、そして適度なおどろおどろしさがヨイのであーる。


ハッキリ言って20代の方にはワケわからない世界ではなかろうか?
そんな方々のリアクションが興味津々だったりもする。





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