動く 「大瀧詠一」

オイラは1979年頃 (当時、高校生) にFMラジオ番組で初めて 
はっぴいえんど を聴いて以来、大瀧詠一 仙人のファンになり、現在に至ります。

ですが、それからインターネット、いや、YouTubeが普及するまでの約30年間、
「動いている大瀧仙人」 を目撃したのはわずかに2回だけでした。

1回はNHK-BSの番組で あがた森魚 監督の映画 
「僕は天使ぢゃないよ」 での出演シーンが流されたときと、
1982年に 「ロング・バケイション」 の販促のために静岡市の楽器店に
ご本人が来店され、「DJパーティ」 と称したインストアイベントを開いたとき。

今にして思えば、ご本人を目撃できたことが
オイラにとってはかけがえのない一生の財産でございます。

さて、大瀧仙人の存在を知ってから40年が経過した2019年3月21日、
「NIAGARA CONCERT 83」 というライブCDがリリースさされましたっ!

イメージ 1

その名のとおり、1983年に開催された野外コンサートのライブ音源なんですが、
ぬわんと初回限定版には特典としてライブ映像を収めたDVDが付いてくるんです。

し・か・し、このライブ映像は前述の1983年の模様を収めたものではなく
不遇時代 (!) の1977年に開催された、
ファースト・ナイアガラ・ツアー のライブ映像なのでございます。

つまり、世間一般の人々に 「ロング・バケイションの大滝詠一 が知られる5年前の、
ごくごく一部の音楽マニアにしか知られていない時代の 大瀧仙人 の・・・
あられもないお姿、立ち居振る舞いを拝むこととなるワケです。

ナイアガラーのオイラは、当然のごとくこの初回限定版を予約注文し、
リリース日に拝見いたしました。

そんなオイラの率直な感想は次のとおり。

・ハッキリ言って、ステージ演出は学園祭並みの稚拙さ。ひどいです。
・ライブでの歌唱力にはあまり期待していませんでしたが、なかなかどうして。
・Cobra Twistでのダンスはお粗末。
・鯉の滝渡りのキャットウォーク (?) 演出はいかにもチープ。
・初めて 「動いているシリア・ポール」 を見ることができた。感激。
・初めて 「動いている布谷文夫」 を見ることができた。貴重。

そして、オイラ的にイチバン驚いたのが、ズバリ 「リズム隊」 の的確さ。
1977年の時点でこれほどのニューオーリンズ・グルーヴが、
ライブ会場において確立されていたとは、かなりビックリしました。

当然、レコーディングメンバーである 上原裕 (D)細野晴臣 (B) らが
本ライブでもプレイしていると思ったら、エンドロールには、

Atsushi Inoue 
Iwao  Mitsunaga
Kunio Muramatsu
Hiroki Komazawa
Akira Inoue

と言った表記を発見っ。

村松邦男駒沢裕城井上鑑、の御三方はもちろん知っていますが、
イノウエアツシミツナガイワオ、というお二人は記憶になし。
いったいどーゆーお方なのか? と思い、調べてみたらこちらのサイトを発見。


この中の 「6-5 ライヴ・デート」 のページに、
大瀧仙人のライブ記録が載っていました。 すげー。

このデータによると、このライブ映像でのバックミュージシャンは次のとーり。

井上 敦 (D)
光永 巌 (B)
村松邦男 (G)
駒沢裕城 (Steel)
井上 鑑 (P)
メリー上田、マキ (Key)
稲垣セクション (Horns)
岡崎資夫 (Clarinet)
ブレッスン・フォー (Chorus)
with シリア・ポール、布谷文夫

うーぬ、繰り返しになりますが、井上敦 + 光永 のリズム隊のゴイスさにビックリ。
初めて拝見、拝聴いたしましたが、いやいや、すばらすぃー

また、岡崎氏以外のラッパ隊は全員がサックスというのも、
いかにもニューオーリンズらしくて、当時のナイアガラ・グルーヴ全開というカンジです。

ちなみにクラリネットにクレジットされている 岡崎資夫 氏は、
山下達郎 師匠の名盤 「SPACY」「Solid Slider」 にて
サックス・ソロを吹いてらっしゃる方で、
現在は静岡県西部のライブハウス等に出没されている模様です。

「Spacy」 のリリースが1977年6月なので、
もしかすると、山下達郎 師匠のレコーディングが終了した後、
引き続き、大瀧仙人のツアーリハーサルにスライドした、という可能性もありますね。

というワケで、ハナシがどんどん脇道に逸れてしまいましたが、
本ライブ映像を見る限り、大瀧仙人のライブパフォーマンスは
残念ながら 二流以下 と言わざるを得ません。

しかし、この時代の日本で、これだけのニューオーリンズサウンドを、
しかもライブで実践していたというのは、文句なしに素晴らしいと思います。

謡曲が全盛で、ニューミュージックが上昇気流に乗り始めていた1977年の、
「日本のロック界の裏面史 (?)」 の一面をその目で確認したい、
という御仁には実に貴重な映像記録なので、決して安価ではありませんが、
「初回限定版」 の購入をオススメしたいと思う次第です。

なんてな。



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みそかーライブ
NPO法人静岡リサイクル協会 の主催によるフリマイベント
みそかーにばる」の一環として開催します。
日時 2019年3月30日(土)10時~15時
場所 静岡市清水区  清水日の出マリンパーク 
出演 10時00分 カラフルパレット (ポップス) 1回目
    10時40分 伊藤ゆうき (ピアノ弾き語り)
    11時20分 杉本あきら (ギター弾き語り)
    12時00分 (休憩)
    12時30分 うたら (ギター弾き語り)
    13時10分 BLUES和也 (ギター弾き語り)
    13時50分 カラフルパレット (ポップス) 2回目
    14時30分 KonaWind (シティポップ)
小雨決行、荒天中止となる予定です。

 4月定例やまぼうしライブ








日時 4月12日(金)19時30分~21時00分
会場 コーヒー&ギャラリー やまぼうし
出演 19時30分~ クロキユウタ (アコギ弾き語り)
    20時15分~ あやあね (劇空間音楽







▼関連リンク

2000年頃につくったオリジナル曲












※オイラ20代の頃に加入していたアマチュアバンド アーバンギア のデモ音源です

※オイラがファン倶楽部会長(本人未公認)を務めるアマチュアミュージシャン あやあね のブログです

※故・森下よしひささんの名曲をCD化するというプロジェクトです

※オリジナル曲や関係各位のライブ音源等をアップロードしてあります

宅録作品や関係各位のライブ映像等をアップロードしてあります

※2004年に立ち上げたホムペですが2007年以降更新しておりません

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