赤いハイヒール

1976年リリース、太田裕美 の5枚目のシングル曲。 「赤いハイヒール」


前作 木綿のハンカチーフ が大ヒットしたことで、
ソングライティングチーム (作詞:松本隆、作曲:筒美京平) のコンビに
プレッシャーがかかった・・・のかどうかは定かでありませんが、
木綿のハンカチーフ がただのラッキーでヒットしたのではないことは、
この名曲 「赤いハイヒール」 の出来映えが如実に証明していると確信します。

本曲も男女二人の掛け合いによる詞の世界が展開されていますが、
木綿のハンカチーフ とは主客逆転しておりまして、
田舎から上京してきた女の子に、都会の垢抜けた男の子が好意を抱く、
というストーリーとなっています。


ねえ 友だちなら聞いてくださる?
さびしがり屋の打ち明け話

東京駅に着いたその日は わたしお下げの少女だったの
胸ポケットにふくらむ夢で わたし買ったの 赤いハイヒール

そばかすお嬢さん 故郷なまりが それから君を無口にしたね
アラン・ドロンと僕を比べて 陽気に笑う君が好きだよ

マニキュアの指 タイプライター ひとつ打つたび夢なくしたわ
石ころだらけ わたしの青春 かかとの取れた赤いハイヒール

そばかすお嬢さん 僕の愛した 澄んだ瞳はどこに消えたの
明日はきっと君をさらって 故郷行きの切符を買うよ

おとぎ話の人魚姫はね 死ぬまで踊る ああ赤い靴
一度はいたらもう止まらない 誰か助けて 赤いハイヒール

そばかすお嬢さん 僕と帰ろう 緑の草原 裸足になろうよ
曲がりくねった二人の愛も しあわせ それでつかめるだろう


木綿のハンカチーフ では、都会に染まって初心を忘れてしまう
二人の切ない恋物語になっているのに対し、
「赤いハイヒール」 は、初心を失いかけている女の子に、
白馬の王子様 (?) が手を差し伸べる、というハッピーエンドになっています。

後年、松本隆 は何かのインタビューで、松田聖子 に提供した 「詞の世界」 について

「現実にはあり得ない少女漫画の世界を作詞によって表現してみた

旨の発言をしていたと記憶しておりますが、
ある意味、この 「赤いハイヒール」 の時点ですでに実験は成功していた、
と見てもいいのではないでしょーか。

字数にしてたったの324文字。
それでこれだけのストーリーを描き切っているワケですから、
やはり 松本隆 はグレイトっ!

オイラにとっては永遠の 「神」 作詞家でございます。




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 12月定例やまぼうしライブ







日時 12月14日(金)19時30分~21時00分
会場 コーヒー&ギャラリー やまぼうし
出演 19時30分~ 丸山研二郎 (アコギ職人)
    20時15分~ 福居八大 (津軽三味線






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久しぶりにつくったオリジナル曲(デモトラック)























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