音楽的麻痺? 今に始まったことじゃない!
2018年6月12日付けの 「Internet Watch」 記事より無断転載
「もう何年も新しい音楽を追いかけず、昔流行した音楽ばかり聴いている」
という人は少なくないのではないだろうか。
こうした、新しい音楽を積極的に探さなくなる「音楽的麻痺」なる傾向についての
調査報告が英国で公開され、話題になっている。
これは音楽配信サイト「Deezer」が発表したもので、平均して30歳6カ月になると、
人間は新しい曲を積極的に探し出すのを控えるようになる傾向があるとのこと。
音楽の量が多すぎて探せない、子どもができて聴く時間がなくなる
などの理由が上位に挙げられているが、地域によっても若干の違いがあり、
英国でもウェールズ地方は24歳8カ月、北西部は23歳9カ月と、
かなり早くこうした無関心が訪れる一方、
スコットランドは40歳7カ月まではそうした傾向が現れにくいなど、
10年単位で差が見られるのが面白い。
また60%の人はすでに知っているアーティストの曲しか聴かない傾向があるとのことで、
音楽を提供する側にとっても興味深い結果と言えそうだ。
ふーん、なるほどねえ。
しかし、歳をとるほど 「新しいことへの挑戦」 が億劫に感じてくるという傾向は
別に音楽に限った話ではなく、生活全般に言えることであり、
むしろ 「人間は加齢に伴って新しい習慣付けを嫌う傾向にある」 ことを、
音楽の見地からも証明した、という見解の方が正しいように感じられますねえ。
逆を言えば、年齢を重ねても新しい音楽の探求に貪欲な人間こそ革新的であり、
「ミュージシャン向き」 といえるかもしれません。
たとえばオイラの場合だと、一応、最新のビルボードとかを気にはしているものの、
琴線に触れるジャンルは、ブルーノ・マーズ に代表される
トラディショナルなソウル・ファンク・ディスコをベースに、
新しいエッセンス (例:ラップ的歌唱等) を加えたものが主だったりするので、
決して未知の新しい音楽を積極的に勉強しようというスタンスではありませぬ。
一方、新しくはありませんが、「今まで食わず嫌いだった昔の音楽」 には、
けっこう触手を伸ばしているという自覚はあります。
(定額音楽聴き放題サービスのおかげです)
というワケで、
一般リスナーが加齢とともに保守的な音楽の聴き方になるのはともかく、
アマチュアとはいえミュージシャンを自認する方に関しては、
積極的に未知の音楽を聴くよう努力しませう。
・・・という差し障りのないオチにまとめるのはつまらないなあ~
アメリカから 「いまイチバン流行している音楽」 のレコード盤を、
無作為に毎月段ボール数箱ほど送ってもらい、
一聴して 「気に入らない」 と感じた曲を積極的に解析し、
自分の作曲技法に取り入れていったそうな。
(結果的にこの手法が、アメリカの流行音楽から
半年~1年遅れくらいで日本の歌謡曲に反映される、
という事態を招いた、という説もあります。)
この辺が趣味でやっている音楽家と
仕事(プロ)でやっている音楽家の違いなんでしょーな。
なんてな。
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▼ 7月定例やまぼうしライブ
▼ 関連リンク
2014年1月10日のやまぼうしライブ PAL × Tacaco
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