ギター初心者の練習方法について思うこと
よくギター初心者がつぶやく定番の一言にこんなのがあります。
「わたしは 「F」 が押さえられなくてギターの練習をやめました」
ま、吉田拓郎の影響でフォークギターを始めたオイラ的には、
かなり共感できる理由のひとつではありますが、
フォーク的な奏法からロック的な奏法を練習してきた経験則から言わせていただくと、
「別に 「F」 が押さえられなくたって他のやり方で練習すりゃーいいじゃん！」
という気持ちが強いですな。
１年くらい前のことだった記憶していますが、ヤフー知恵袋を読んでいたら、
こんな質問～回答を目にしました。（多少、記憶にバイアスがかかっていると思いますが）
○質 問
「僕は完全独学でギター（エレキ）を始めました。
とにかく自分の好きな曲を片っ端から、耳に聴こえるとおりに弾きまくっていました。
最初は単音で主旋律をなぞり、次はリフをパワーコードで、そしてギターソロ、
という具合に、聴いたままをギターで弾くという練習 （？） を続けていたら
なんとか知人バンドに誘われるくらいまで、上達できたと思っています。
しかし、実際にバンドに加入してみると、他のメンバーは
「とにかくコードわからないと弾けない」 と主張しまくるのですが、
僕はコードなどほとんど意識することなく、その曲に合う音を出すことをやってきたので、
他のメンバーと楽曲に対する感覚というか意識にだいぶ差があるように感じています。
僕の練習方法は間違っていたのか。
これからどのような練習をやっていけばいいのか、ご意見を聞かせて下さい。」
○回答①
「私はコードの練習から始めたクチですが、
あなたの練習方法は間違っていないと思います。
むしろ、コードという 「記号」 にこだわりすぎて、肝心の 「音」 そのものに対する
注意がおろそかになっている自分を、本末転倒ではないか？とさえ思っています。
習うより慣れろの諺のとおり、まず、自分の感覚を研ぎ澄まして 「慣れて」 から
コード理論や音楽理論を 「習う」 方が、王道の練習方法のような気がします。」
○回答②
「僕もその練習方法は間違っていないと思うな。
フォーク系の方は 「Ｆのコードが押さえられるか」 を
第一関門にしたがるように見受けられるけど、
ロックでＦのコードを押さえて１～６弦のすべての音を鳴らす、なんて必要性は、
皆無とは言わないけど、ほとんどないのが現状だし。
コードフォームを覚えるよりも、リフを弾くセンスを磨く方が実践的だし、
何よりギターを弾いていて楽しく感じるよね。」
○回答③
「むしろ、あなたのように、コードをまったく意識しないで、
耳コピ最優先で練習しまくったギター初心者が、
これからどのような奏者に成長していくのか、
今後のあなたの将来像にとても興味があります。」
いかがでしょう。
オイラは、これら①～③の回答に激しく共感いたします。
カバー曲でもオリジナル曲でも 「コード進行」 にこだわり過ぎて、
リフやベースラインに対する意識が希薄なアマチュアミュージシャンをよく見かけますし、
中には、あからさまに主旋律と合っていないコード進行であるにもかかわらず、
スコアを盲信して、間違ったままのコードを弾き続ける強者 （？） もいます。
これは、音楽を弾いているのではなく、
記号 （コード） の指示に基づく手の握りの練習をしているだけではないのか？
と、思ってしまったことは一度や二度ではありません。
ちなみに、「記号の指示に基づく手の握りの練習」 をしていたのは、
他でもないオイラ自身もその一人だったワケですが、
さすがに２０代後半あたりから、「コードの呪縛」 に気付きはじめ、
本格的にギター練習のメインを 「耳コピ」 にシフトしたのが３０代頃で、
その成果が出てきたな～と実感するのはさらに１０年後の４０代頃でありました。
そんな経験則からも、オイラ的にはギター初心者の方々には、
まず、ギターという楽器に慣れてもらうため、
そして 「音」 そのものに対する意識・感覚を磨くためにも、
最初から 「耳コピ」 をメインとした練習を積まれることを提言したいと思います。
コードフォームや音楽理論を勉強するのは、ギターに慣れてからでも全然オッケー。
まずは、自分の好きな曲のメロディをなぞることから始めて、
次に有名な曲の印象的なリフやベースライン、たとえば、
スモーク・オン・ザ・ウォーター、デイ・トリッパー、レッツ・グルーヴ、
等々をコピーしてみようではあーりませんか。
その次は・・・そうさな～、ブルース進行をバックに、
ペンタトニックスケールによるアドリブ練習を楽しむカリキュラムに続く
・・・ってのはどーだい？ ベイベー。
とにかく、コード進行を覚える段階をなるべく後の方に持っていったら、
いったいどんなギタリストに成長するのか？
そんな 「人体実験」 （？） に興味津々な今日この頃でございます。
なんてな。
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▼ １月定例やまぼうしライブ
日時 １月１２日 （金） １９時３０分～２１時００分
会場 コーヒー＆ギャラリー やまぼうし
料金 ＠５００円 （ワンドリンク付き）
内容 １９時３０分～ 大森やすゆき （ギター弾き語り）
２０時１５分～ 杉本あきら （ギター弾き語り）
▼ 関連リンク
２０１４年１月１０日のやまぼうしライブ PAL × Tacaco
※オイラ２０代の頃に加入していたアマチュアバンド アーバンギア のデモ音源です
※オイラがファン倶楽部会長（本人未公認）を務めるアマチュアミュージシャン あやあね のブログです
※故・森下よしひささんの名曲をＣＤ化するというプロジェクトです
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※２００４年に立ち上げたホムペですが２００７年以降更新しておりません
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