こんなボーカルテクニックはキライです
オイラ的 「絶対に真似したくないボーカルテクニック」 を排除すれば、
森川美穂 のようにシンプルかつグル―ヴィなボーカルパフォーマンス近付けるはず、
ということです。
オイラが 「絶対に真似したくないボーカルテクニック」 とは次のようなものです。
１ しゃくり上げの多用
演歌、ムード歌謡、昭和フォーク等で特に多用されるテクニック。
たとえば 「ソ」 の音を出すときに、一拍前のタイミングで
「ファ」 から発声し始めて 「ソ」 まで上げていく、というヤツ。
さすがに、一曲の中でこのテクを一度も使わないと味気ないとは思いますが、
弾き語り系アマチュアミュージシャンのライブを観に行くと、
ほぼすべてのフレーズの語尾をしゃくり上げるヤツが少なくありません。
ハッキリ言ってダサい！ ダサすぎる！
オイラ自身、むかし、宅録した自分のデモ音源を聴き直してみると、
吉田拓郎の影響で、この 「しゃくり上げ」 を多用していたことを痛感し、
ここ１０～１５年くらいは、徹底的に矯正しているところでございます。
２ ロングトーンとビブラート
ここぞというフレーズで、語尾を長く伸ばす （ロングトーン） は
定番かつ有効的なボーカルテクニックであることに間違いありませんが、
シロウトのカラオケ、特に歌に自信アリと思しき高齢の方によくあるパターンが、
「ほぼすべての語尾にロングトーンを使う」 というワザ。
さらに言えば、そのロングトーンの最後に馬鹿の一つ覚えよろしく、
過剰なビブラートを付け足してくると、これはもう嫌味の真骨頂ではないか。
ロック系の音楽の場合、楽器演奏者にとって 「音の長さ （＝ゲートタイム） 」 は
非常に重要な問題で、発音タイミングとミュートタイミングのバランスによって、
その音楽のグルーヴが形成されると言っても過言ではありませぬ。
当然、ボーカルにおいても、発声のタイミングと止めるタイミングのバランスが重要で、
常に語尾がロングトーンだったり、常にビブラートをかけていたら、
まったくもってメリハリのつかないグルーヴになってしまいます。
そのロングトーンの最後にビブラートを付け足すのは３回に１回くらいでしょーか。
もちろん、サビのイチバン美味しいフレーズのパートまで
「温存」していることは間違いありません。
３ オンリズム
「オンリズム」 とは、その名のとおり正確なリズムに乗せて歌うこと。
そんなのアタリマエじゃないの？ と言うなかれ。
テレビの歌謡番組でベテラン大物歌手が登場すると、よくやってるじゃないですか。
故意に歌い出しのタイミングを後ろにずらして歌ったりするヤツ。
まあ、グルーヴが重視されない演歌やフォークならまだしも、
ロック系でそれをやられるとねえ・・・ ディナーショーじゃないんだから。
発声タイミングをずらすにしても、たとえばノリを出すために、
故意に１６分音符、早いタイミングで発声する、なんてのはアリだと思いますが、
無駄にタメをつくって、滅茶苦茶な遅いタイミングで発声された日にゃあ、
曲全体のグルーヴに悪影響を与えるだけでしょう。
ちなみにオイラの知人には、ヒップホップ系の音楽を毛嫌いする方が少なくありませんが、
いやいや、ボーカルがグルーヴをリード （率先） する、という意味では
「研究の余地あり」 とオイラは思いますねえ。
昨年（２０１６年）、ブルーノ・マーズ の最新アルバム 「２４K マジック」 を聴いたとき、
「このアルバムのグルーヴをつくっているのはボーカルなんだなあ～」 と痛感し、
これからのボーカリストには、「曲全体のグルーヴを引っ張っていくスキル」
が求められていくであろうことを予感した次第。
ま、そんなこたー、オルタナ、ミクスチャー系にはアタリマエのことなんでしょうが。
・・・とまあ、例によって好き勝手を述べさせていただきましたが、
あくまでオイラという個人の嗜好の範疇でのハナシであり、
決して、世間一般的、業界標準的ななＮＧ行為というワケではありませんので、
くれぐれも誤解なきよう。
・・・と、一応、自己保身のために弁明してしまう根性なしのオイラなのであった。
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▼ ８月定例やまぼうしライブ
日時 ： ８月１１日（金） １９時３０分～２１時００分
▼ 関連リンク
２０１４年１月１０日のやまぼうしライブ PAL × Tacaco
※オイラ２０代の頃に加入していたアマチュアバンド アーバンギア のデモ音源です
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