オイラ的鬼門デバイス 「iLok」

DAWユーザーであれば、一度は目にしたことがある文字のひとつが 「iLok」
恐らくプロミュージシャンのDAW使いであれば、
9割以上の方がお世話になっていると思われる、
ソフトウェア認証デバイスデファクトスタンダードです。

よーするに、ソフトウェアメーカーが
自社製品を不正ユーザーに違法コピーされないことを目的に
正規ユーザーであることを証明する情報をUSBメモリのようなデバイスに保存するモノで、
コイツをパソコンに挿していなければ当該ソフトが起動しない、
という物理的なコピープロテクト

オイラが初めてコイツのお世話になったのは今から9年前の2007年。

USB (Ultimate Sound Bank) の製品を使用するために 「iLokキー」 を購入したものの、
USB のマニュアルとは違う iLok の画面が表示されるなど、
思いどおりに認証作業が進まず、すっげー苦労した記憶があります。
加えて、USBのソフトシンセ自体もインストールマニュアルどおりに進まず、
これまた、ものすごーく苦労した覚えがあります。

その後、新しいパソコンを購入し、
そちらの方にUSB製品もインストールしようと思いましたが、
やはり iLok の認証にてこずり、何故か新パソコンには
USB製品がインストールできずじまい。

結局、購入費用(約5万円?) はゴミと消えました。

▼その際のブログ記事 (2009年8月27日)

オイラが、「もう iLok 認証によるソフトは購入しない」 
と心に決めたことは言うまでもありません。


そんな状況に変化の兆しが表れたのが2014年7月。

ハーモナイザーで有名な Eventide社 が
期間限定で自社製品の無償ダウンロードを発表しました。


なんつー太っ腹企画!
オイラも勇んでこのサービスに飛びついたことは言うまでもない。

しかし、コイツを使用するには 「iLokアカウント」 が必要とのこと。
うーん、無償プラグインを使用するのにわざわざ5千円以上もする 
iLokキー を買うのも本末転倒だな~
と思って、当該サービスの説明文を読み直してみると、こんな表記が目に付いた。

「使用にあたってiLokは必要ではありませんが、
iLok License ManageriLok.com のアカウントは必要となります。」

なに? iLokキー を買う必要はないということ?
だったら、iLok への登録 (認証) の練習も兼ねて挑戦してみよーじゃねーか、
というノリで早速チャレンジ。

まずはイーヴンタイドにユーザー登録し、
無償プラグインをダウンロード ~ インストールを行う。
続いて iLok のサイトに移動し、ログインしようと思ったが、
昔のユーザーIDやパスワードなんぞ覚えていない。
ということで、新たにID・PWを登録し直し、
改めてログインするも、ソフトウェアの登録画面が見当たらない。

関連情報を検索したところ、「iLok License Manager」 という管理ソフトを
ユーザーのパソコンにインストールする必要があることが判明。
そーか、前述の 「iLok License ManagerとiLok.comのアカウントは必要」 とは

① インターネット上の iLok のサイトにユーザー登録~ログインして、
iLok ライセンスマネージャー という管理ソフトを自身のパソコンにインストールして、
③ 同ソフトにて使用するソフトウェアのアクティベーションコードを入力することにより、
④ ようやくソフトウェアが使用可能な状態 (オーソライズされた状態) になる。

という意味だったんだ、とようやく理解した次第。


それから約1年後の2015年9月、今度は UVI 社のソフトシンセ 「Digital Synsations」
無償配付される、とのニュースを発見し、これまた速攻でダウンロードいたしました。


これまた利用するには iLok アカウントが必要とのことでしたが、
前年のイーヴンタイドで少し悪戦苦闘しながらも利用できた経験から
2度目の iLok 認証に挑んだワケです。

しかしながら、ソフトウェアのダウンロードはできたものの、インストールが上手くいかず、
ソフトそのものの起動に至らなかったため、iLok 認証以前の時点で早々と断念。

今にして思えば 「Digital Synsation」 を使用するには 
UVI Workstation という基本ソフトが必要であることを
理解していなかったためのトラブルでありました。
でも、そんな説明、どこにも書いてなかったからな~。

ちなみに同年12月、オイラは KV331社 から 「Synthmaster」 という
ソフトシンセをダウンロード購入いたしました。
こちらは、ダウンロード~インストールして、
初回起動時にメールに記載されたシリアルナンバーを入れるだけという、
チョー簡単なオーソライズ方式でした。


そして、それから約1年後の2016年12月、今度は巷で話題の 「UVI Falcon」 の購入を検討。
ネックの一つとなっていた購入価格は、年末セールにより
50ドルオフということで重い腰を上げることを決意。
もう一つのネックは、やはりオイラ的鬼門の 「iLok 認証」

ダウンロード購入したものの、また起動できずにカネを捨てただけになるんじゃないか? 
と恐れおののいた挙句にようやく購入を決断いたしました。

とりあえず購入決済を済ませ、UVI「マイアカウント」 から 
「Falcon」 インストーラーをダウンロード。
圧縮ファイルを解凍しようと思ったら・・・拡張子が汎用の 「ZIP」 ではなくて 「RAR」 とな?

なんだこれ? 

イライラしながらネット検索して 「RAR」 対応のフリーソフトをダウンロードするも
使い方がよくわからん。
適当に解凍作業を行うもまったく作業が進まず。
再びイライラしながらヘルプで使い方を読んでいくと、
解凍したつもりが圧縮していたことに気が付いて、
再再度トライしてようやく解凍できました。

そして、やっとのことで 「Falcon」 のインストールが完了。

起動してみると、案の定、iLok のアカウントを要求されるワケですが、
先日、登録したはずの ID、パスワードを受け付けないではあーりませんか!

つーか、登録したはずの IDとパスワードを失念してしまったので、
先日、再交付手続きを行ったばかり。
その際、パスワードは英語表記で 
「8文字以上32文字以内、大文字・小文字・数字を混在しろ!」
との指示だった (と思う) ので、オイラは15文字のパスワードを設定したワケですが、
前述の iLok アカウント要求欄には
15文字も入力できない仕様となっているではあーりませんか。

仕方なく、iLok のアカウントを再々設定することとし、改めて手続した後、
「iLok.com」 のマイページを開いてみると、
以前のオイラのIDと新しく設定したIDが併記されている?

まあいいや、再び 「Falcon」 を起動して、
とりあえず新しく設定したIDとパスワードを入力してみると、
今度は アクティベーションコードを入力しろ」 だと?

なんだそれ?

UVI サイトの 「マイプロダクト」 ページには シリアルナンバー しか表記されていないぞ。

UVI のインストールマニュアルを見ると、「Falcon」インストーラをダウンロードした際に、
「iLok License Manager」インストーラもダウンロードされているので、
それもインストールして、ユーザーのID、パスワードを入力すれば、
「Falcon」 の購入履歴が表示されるとのこと。

というワケで 「iLok License Manager」 をインストール後、起動してみると、
英語表記で 「新しいバージョンがあるのでそっちを使え」 というようなメッセージを発見。

イライラしながら、「iLok.com」 のサイトから
最新バージョンをダウンロード~インストールしてみると、
途中で (英語で) 「オメーのOSは古いから最新のWindows7にアップデートしろ!」
というエラーメッセージが出て、インストールが中断してしまうではあーりませんか!

うーん、常にOSは最新の Windows にしているつもりなのにな~、と思いつつ
仕方なくOSのアップデート作業に取り組み、30~40分かけて作業を行い、
再起動後に再び最新の 「iLok License Manager」 をインストールしようとしたら、
再び (英語で) 「オメーのOSは古いから最新のWindows7にアップデートしろ!」 
のメッセージが・・・

ムカッとする気持ちを抑えつつ、
仕方ないので古いバージョンのインストーラで作業続行しようと思ったら、
古いバージョンのインストーラーが削除されている!!!!

改めて 「iLok.com」 サイトで旧バージョンのインストーラを探し求め、ようやく発見して、
改めてダウンロード~インストールを行い、「iLok License Manager」 を起動して、
改めてID、パスワードを入力して購入履歴を見るも、「Falcon」 は表示されず・・・

この時点ですでに数時間を浪費していますが、
もうこれ以上はどーしようもできないと観念し、
UVI のカスタマーサポート に苦情メールを送信し、この日の作業は終了。

翌日 (12月30日)、年末の早朝にもかかわらず UVI から返信メールが届きました。

すると、オイラが再設定した iLok のアカウントではなく、
その前に設定した旧アカウントで製品登録されているとのこと!
ええ? だって先日再設定したばかりなのに?

試しに新アカウントでサインインした後、サインアウトして旧アカウントでサインしてみると、
おお、旧アカウントでもサインインできた。
しかも旧アカウントの方に、
今回購入した製品の購入履歴が表示されているではあーりませんか。

改めて昨日インストールした 「iLok License Manager」 を起動して、
旧アカウントでサインインしてみると、
おお、たしかに 「Falcon」 の購入履歴が表示されている!

マニュアルに従って、オーソライズ作業をした後、改めて 「Falcon」 を起動したら・・・
ああ、やっとのことで 「Falcon」 が立ち上がってくれました。


今にして思えば、オイラが 「新アカウント」 として再設定した ID、パスワードは、
2007年に購入した 初代 「iLokキー」 を使用する際に登録した ID だったらしく、
それで、オイラのアカウントが2つ同時に存在していた・・・というカラクリだったようです。

つまり、オイラが 「新アカウント」 と認識していた ID は、
実は 「旧旧アカウント」 だったというオチ。

ハードウェアの iLok キーのアカウントとハードウェア不要のアカウントが
同時に存在するとは、なんともワケわからん仕様ですな、まったく。


というワケで、2日間にわたる格闘の末、UVI のカスタマーサポートのおかげで、
ようやく 「Falcon」 が使用可能な状態となりました。
UVI のユーザーケアに深謝でございます。

それにしても、iLok は他社のプロテクションに比べて本当に使いにくい!
せめて日本語にローカライズして、FAQページも充実させて下さい!

Propellerhead「イグニッションキー方式」
PreSonus「5回までWin/Macを問わず自由にインストール可能な方式」
もしくは現在主流の サブスクリプション方式」
のいずれかに変更して欲しいです!

まったくもう。



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▼ 月定例やまぼうしライブ












  日時 : 1月13日(金) 19時30分~21時00分
  料金 : @500円 (ワンドリンク付き)
  内容 : 19時30分~ クロキユウタ (ギター弾き語り)
       20時15分~ Shangri-La (ギターピアノデュオ)




▼ 関連リンク












トワイライト・ヴュー (2000年に宅録したオリジナル曲です)








※オイラ20代の頃に加入していたアマチュアバンド アーバンギア のデモ音源です

※オイラがファン倶楽部会長(本人未公認)を務めるアマチュアミュージシャン あやあね のブログです

※故・森下よしひささんの名曲をCD化するというプロジェクトです

※オリジナル曲や関係各位のライブ音源等をアップロードしてあります

宅録作品や関係各位のライブ映像等をアップロードしてあります

※2004年に立ち上げたホムペですが2007年以降更新しておりません

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