大橋巨泉さんの思い出
昭和時代、テレビの黎明期に活躍した偉大なるテレビマン・大橋巨泉 さんが亡くなられました。
享年82。
オイラが伝説の深夜番組 「11PM」 を見始めた1970年代後期の時点では、
まだ金曜イレブンの司会者として活躍されておりましたが、他の曜日に比べて、
釣り・競馬・麻雀・ゴルフ等々の熟年男性が好みそうな特集が主で、
当時、中学・高校生だったオイラ的には、あまり見る気がしなかった、というのが正直なところです。
そんな折、たまたま見ていた金曜イレブンの中で、珍しく巨泉さ んが激昂
・・・とまではいかなかったものの、あからさまに不機嫌な顔で呟いた一言が、
今でも脳裏に焼き付いています。
「こないだ、何気なく他局の音楽番組を見ていたら、
谷村新司とかいう野郎が出演していて、こんなことを言ったんだ。
昭和ひとケタ生まれの方とかは、戦後の復興でご苦労されていて、
音楽の楽しみというものをご存じない方がほとんどだと思いますので、
私たちがそのような世代の方のためにも、素晴らしい音楽を届けて差し上げたい
・・・だってよ! 大きなお世話だよ!
オレたちの世代にはジャズという今の音楽より遥かに素晴らしいモノがあったんだ!
てめーらの音楽なんか必要ないんだよ!
若造の分際でエラそうなこと言うなよ!」
さすがにオイラも一語一句までは正確に覚えていませんが、
概ね上記のような内容で間違いなかったと思います。
この言葉を聴いたとき、
「別に谷村氏は巨泉に対して名指しで言ったコメントじゃないんだから言いすぎだろ?」
「とはいえ、やはり自分より遥かに年下のフォーク歌手にこんなこと言われたらカチンとくるよな~」
という気持ちが交錯したことをよく覚えています。
後年、ふとこの時のことを思い出しては、「最高の音楽」 ってのは人それぞれであり、
世代間や愛着のあるジャンル等によって、それこそ千差万別である、
というアタリマエすぎる現実にハッとさせられます。
転じて、音楽を提供する立場の側からみれば、
お客さん全員を満足させられるプログラムなど存在するワケはなく、
お客さん自身に 「好きな音楽」 を選択したうえでライブ会場にお出でいただくことが
重要なのではないか、と再認識する次第でごわす。
大人の男の 「趣味」 を徹底的に追求した伝説のテレビマンに合掌。
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▼ 8月定例やまぼうしライブ
日時 : 8月12日(金) 19時30分~21時00分
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2014年1月10日のやまぼうしライブ PAL × Tacaco
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