ステイション・トゥ・ステイション

1976年リリースのアルバム ステイション・トゥ・ステイション のタイトルナンバー。


蒸気機関車をイメージしたSEからイントロ (ピアノ) が始まるまで1分13秒かかっていますが、
下記の映像 (1978年の東京ライブ) では実に4分45秒が費やされています。
ライブ映像でもわかるとおり、このSEは実際の機関車の音を録音したのではなく、
シンセサイザーを駆使して創造されております。

そしてSE、イントロ、を経てボーカルが始まるまでの時間は3分17秒!
イントロの重厚でマイナーな曲調に比べると、ボーカル歌い出しのメジャースケール的な旋律が
なんとも奇異に感じられますが、すぐにイントロリフに戻り、マイナースケールの旋律に変わります。

さらに5分18秒からはテンポアップされた新しいロック調のリフが始まり、
6分00秒頃からの 「4分の9拍子」 の変則的なリフを挟んで、さらに新しいリフに突入。
「イッツ・トゥー・レイト!」 のリフレインからギターソロを交えながらフェイドアウトしていきます。
(ライブではここからAメロに戻って終了)

当時のボウイのライブでは、間違いなくこの曲がショウのハイライトでした。

1970年代後半において、ボウイは プログレッシブ・ロック にカテゴライズされていましたが、
その芸風と見なされた要因はこの曲にあったのでは? 
というのが、オイラの勝手な「見立て」ですが、本当のところはわかりませぬ。

さて、ボウイは60~70年代のキャリアの中で次の3つの重要なペルソナを演じております。

・トム少佐 (Major Tom)
・ジギー・スターダスト (Ziggy Stardust)
・やせっぽちのホワイト男爵 (Thin White Duke

ステイション・トゥ・ステイション ではこの3つ目のペルソナである ホワイト男爵 が登場。
ボーカル歌い出しがまんま 「The Return of Thin White Duke (ホワイト男爵のお帰りだ)」 です。
もっとも、ホワイト男爵のアルバムへの登場は本作が最初で最後だったようですが。

とまあ、世界的、特にこの手の曲調はプログレジャンルにおいては珍しくありませんでしたが、
こと日本のメジャーな音楽シーンでは、およそあり得ないというか、
日本の音楽ビジネスとして成立しがたい、レコード会社がゴーサインを出しそうもない
楽曲ではなかろうか? と思います。

▼ こちらは1978年の武道館ライブでの映像。

3分17秒からの、稀代の変態ギタリスト、エイドリアン・ブリュー の狂い咲きは必見です。
ちなみに最初のSEからイントロが始まるまでに要する時間は4分45秒!
いやはや、いま見直してもヒジョーに見応え、聴き応えのある圧巻なナンバーですな。

間違いなくボウイのオールタイムキャリアにおいてベストテンに入る名曲です。




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▼ 月定例やまぼうしライブ












  日時 : 2月12日(金) 19時30分~21時00分
  料金 : @500円 (ワンドリンク付き)
  内容 : 19時30分~ 荒井 豊 (静かなギター)
       20時15分~ Youki (ギター弾き語り and more



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トワイライト・ヴュー (2000年に宅録したオリジナル曲です)








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