メジャーなカルトヒーロー

名前だけなら日本中の多くの方がご存知だと思いますが、
代表曲を歌ってください、と尋ねたら恐らくその10分の1以下の人しか知らないと思われます。
そういった意味では典型的な 「伝説先行型」 のミュージシャンだと思います。

しかし60~70年代から洋楽を聴き続けてきたロックファンにとっては、
問答無用のスーパースターであり、そして、常にファンの期待を裏切り続けてきた、
確信的な音楽犯罪者である、とオイラは思っています。

ボウイの音楽スタイルを大雑把にまとめてみると、

・60年代後期~70年代前半までのグラムロック時代
・70年代中期のソウル時代
・70年代後期~80年代初頭までのプログレ時代
・80年代の売れ線ポップス時代
・80年代末~90年代初頭までのシンプルなロック回帰時代
・90年代以降の懐メロ+売れない成熟ロック時代

というカンジになると思います。

ちなみにオイラは、リアルタイムではプログレ時代から聴き始め、
そこから過去に遡って 「後追い」 で聴いていったクチでございます。

オイラが初めて聴いたボウイの楽曲は、「英雄夢語り」 の1曲目に収録の 美女と野獣


この曲を初めて聴いたときの率直な感想は、「なんじゃこりゃ?」 でした。
いわゆるキャッチーンなハードロック的なリフとはまったく違う、
まるで 「効果音」 を繋ぎ合わせて偶発的に作ったかのような、オリジナリティ溢れるリフ、イントロ。

そう、ボウイの楽曲は、ロック初心者が一度聴いたくらいでは 「この曲の何が良いのか?」 
と思ってしまいそうな、理解し難い、ヒジョーにマニアックでカルト性の高い楽曲が
大半を占めておりました。


当時のオイラは高校生で、幸か不幸か、アナログLPを買うまでの興味はなかったため、
FM番組をエアチェックし、カセットテープをヘビロテして、
ワケのわからぬプログレサウンドを聴き続けているうちに、
いつしかその摩訶不思議な音楽世界に魅了されていったという過程でありました。

多くのボウイ・ファンと同様、オイラは 「ロウ」 と 「英雄夢語り」インパクトを受けましたが、
では、ボウイのベストアルバムはどれか? といえば、未だによく視聴している 「ステージ」 を選びます。

イメージ 1

ボウイ・ファンには説明の必要のない、初期~中期の代表曲がスタジオ盤を上回る素晴らしい演奏で、
なおかつ、ボウイ初心者にも聴きやすいアレンジで収録されています。

たとえば、ボウイの代表曲のひとつ 「フェイム」 に関しては、数多くのライブバージョンが存在しますが、
オイラ的にはこの 「ステージ」 収録バージョンがオールタイムベストだと確信しています。

まあ、そんなワケで、「メジャーなカルトヒーロー」 であったはずのボウイが、
世界的なビッグヒットを成し遂げてしまった 「レッツ・ダンス」 以降は、
そのカルト性、非地球人的なミステリアス性が薄れてしまった気がして、
結果、思い入れも低下てしまった、というのも事実であります。

原点回帰を目指したといわれる90年前後の 「ティン・マシーン」 もピンと来ず、
その後の ブラック・タイ・ホワイト・ノイズ「ヒーザン」「ザ・ネクスト・デイ」 を聴いても
正直、再びドツボにはまるまでには至りませんでした。

とはいうものの、オイラ自身が前述したように、何度もヘビロテ視聴しないと
その本質に近づくことは難しいのがボウイの楽曲であるはずなので、
定額音楽聴き放題サービス (アップル・ミュージック) に加入していることでもあるし、
ランダムに未聴のアルバムを聴いていって、故人への追悼といたしませう。

合掌。




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▼ 月定例やまぼうしライブ












  日時 : 2月12日(金) 19時30分~21時00分
  料金 : @500円 (ワンドリンク付き)
  内容 : 19時30分~ 荒井 豊 (静かなギター)
       20時15分~ Youki (ギター弾き語り and more



▼ 関連リンク












トワイライト・ヴュー (2000年に宅録したオリジナル曲です)








※オイラ20代の頃に加入していたアマチュアバンド アーバンギア のデモ音源です

※オイラがファン倶楽部会長(本人未公認)を務めるアマチュアミュージシャン あやあね のブログです

※故・森下よしひささんの名曲をCD化するというプロジェクトです

※オリジナル曲や関係各位のライブ音源等をアップロードしてあります

宅録作品や関係各位のライブ映像等をアップロードしてあります

※2004年に立ち上げたホムペですが2007年以降更新しておりません

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