宅録は音楽の総合格闘技

オイラが宅録らしきものを始めたのは、たしか高校2年の頃 (1980年)。

当時の宅録事情というと、1979年に世界初のカセットMTR
「TASCAM 144」 が約25万円で発売されたばかり。

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とても高校生に買えるようなシロモノではなかったため、
当時の学生たちの 宅録の入口」 は、ラジカセ2台を使ったピンポン録音でした。

その後、給料を貰える立場になるとともに、散財人生を歩むワケですが、
録音機材や楽器類は 「お金を払えば入手できる」 のに反し、
音楽製作や楽器演奏に関する技術は 「お金を払っても習得できるとは限らない」 ため、
それから現在に至る約30年余、修行の日々を続けているワケです。

2015年の今日であれば、それほど楽器演奏技術に長けていなくても、
また、音楽製作に関する知識やノウハウを理解していなくても、
マシンやソフトがある程度、補助してくれる環境が整っていますが、
1980年代以前はそういうワケにいきません。

ギター、ベース、キーボード、ドラムの基礎的な演奏技術を習得し、
作詞・作曲・編曲に関するセオリー等を理解し、
さらに、コード進行やスケールに関する理論等を勉強しなければなりません。

いや、正確には 「勉強しなければならない」 のではなく
「勉強せざるを得ない」 状況に追い込まれます。

さもなくば、同じような曲調の作品しか作れなくなってしまうので。
もっと自身の見聞を広めたい、ひとつのカテゴリーに縛られない曲を作りたい、
と思ったら、地道に勉強~練習する以外に道はありません。

たとえばオイラの場合だと、吉田拓郎の影響を受けてギターを弾き始めたため、
曲作りを始めると、どーしてもフォーク調のコード進行やメロディ回しになってしまう。

大瀧詠一山下達郎みたいな曲を作りたいと思っても、どーやって作ればいいかわからない。
だったら、徹底的にそれらの曲を聴き込んで完コピし、曲の本質を理解するしかない。

ギターソロを録音したいが、ソロの弾き方がわからない。
独学に行き詰まり、ギター教室に通い出し、ペンタトニックの初歩を覚えて、
ジャムセッションに参加するも、まったく太刀打ちできずに撃沈。

1980年代中期あたりから MIDI が一般レベルにも浸透してきたため、
打ち込みを駆使すれば、無理して自分が楽器演奏しなくても自動演奏が可能となるも、
当然ながら今度は 「打ち込み術」 を極めるための学習~練習が始まる。

しかし、打ち込みを駆使するにしても 「自分で実際に演奏して入力する」 方が効率的であるため、
結局、キーボードを主とした楽器演奏の学習~練習を継続することになる。

そして、新しいジャンルの音楽に挑戦するたび、そのジャンルの音楽を耳コピし、
楽曲の 「設計図」 を解析し、実際に自分で宅録してみて検証する、の繰り返しとなるワケです。


そんなことを30年余にわたって繰り返した結果、見事に 「広く浅い知識」 が身に付きました。
音楽を 「聴く力」 はかなり養われたと自負していますが、音楽を 「表現する力」 はまだまだです。

ただ、当ブログでは何度となく主張していますが、オイラは自分の経験則から、

耳コピは最強の音楽学習方法であり、宅録は最強の音楽練習方法である。」 と確信します。

さらに言えば、宅録 (一人多重録音) は音楽の総合格闘技である。」 ことを付け加えます。




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▼ 月定例やまぼうしライブ











  日時 : 6月12日(金) 19時30分~21時00分
  料金 : @500円 (ワンドリンク付き)
  内容 : 19時30分~ ノーザンスター (ギター弾き語り)
       20時15分~ 秋山マサアキ (ギター弾き語り
 



▼ 関連リンク












トワイライト・ヴュー (2000年に宅録したオリジナル曲です)








※オイラ20代の頃に加入していたアマチュアバンド アーバンギア のデモ音源です

※オイラがファン倶楽部会長(本人未公認)を務めるアマチュアミュージシャン あやあね のブログです

※故・森下よしひささんの名曲をCD化するというプロジェクトです

※オリジナル曲や関係各位のライブ音源等をアップロードしてあります

宅録作品や関係各位のライブ映像等をアップロードしてあります

※2004年に立ち上げたホムペですが2007年以降更新しておりません

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