デジタルミキサーの 「トリム」 ツマミについて

デジタル・アナログを問わず、ミキサーには音声 (マイク/ライン) 入力セクションに
トリム (ゲイン) ツマミ、つまりヘッドアンプのボリュームツマミが設置されています。

汎用デジタルミキサーが登場した1990年代から今日に至るまで、
デジタルミキサーの大多数の製品は 「セレクティッド・チャンネル方式」 を採用しています。
「セレクティッド・チャンネル方式」 とは、アナログミキサーであれば全チャンネルに
装備されているEQツマミ、AUXツマミ、ルーティングボタン等を省略し、
必要最小限の物理コントローラー (セレクトボタン、PFLボタン、フェーダー等) のみを残すことで
大幅な省スペース化を図り、空いたスペースに省略した 「各チャンネルのツマミ・ボタン類」、
つまり 「意図的に選択したチャンネルの操作肢」 のコントロールセクションを設置するという概念です。

ベリンガーX32のセレクティッド・チャンネル・セクション
イメージ 1

この 「セレクティッド・チャンネル方式」 では、メーカーや機器のグレードによって、
「どの操作肢が含まれるか、含まれないか」 という点が微妙に異なっていました。

具体的には、かつてのヤマハの場合は 「EQのみ」 でしたが、
現在はほぼすべての操作肢 「トリム、フェイズ、ダイナミクス、EQ、センド等」 が含まれます。
そして、オイラが知る限り他のメーカーもほぼ同じ仕様を採用していると思っています。

「セレクティッド・チャンネル」 内の操作肢は 「トリム」 以外のすべてがデジタル制御ですが、
「トリム」 ツマミはAD変換する前のアナログ処理となるため、長い間、
各チャンネルに単独の物理ツマミとして設置されていました。
しかし、ここ2~3年の間に 「リモートコントロール」 の観点から 「トリム」 ツマミも
「セレクティッド・チャンネル」 に含める傾向が業界全体の風潮であると感じます。

つい先日、2014年1月NAMMショーで話題となっていたQSCの最新デジタルミキサー
「TouchMix」 が発表から16カ月経ってようやく日本でも発売されることになりましたが、
ぬわんとこの製品、セレクティッド・チャンネルに 「トリム」 ツマミが含まれていません!
10年前ならともかく、2015年の今日にiPadからの遠隔操作を前提にしているにもかかわらず、
「トリム」 ツマミを遠隔操作不可とした仕様には疑問を感じずにいられませんねえ。

イメージ 2

それとも 「トリム」 をリモートコントロール仕様にするには、一段階上のコストがかかるのでしょうか?
いちユーザーのオイラには知る由もない内部事情ですが、
今後、デジタルミキサーの購入を視野に入れている方々には、どの製品を選ぶかを吟味する
ひとつの重要ポイント (トリムの遠隔操作が可能か、否か) だと思います。

ま、逆を言えば、遠隔操作の必要がまったくないのであれば、各チャンネルに
「トリム」 ツマミが装備されている方がはるかに使い勝手が良いワケですけど。(苦笑)




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        20時15分~ 荒井 豊 (静かなギター)




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トワイライト・ヴュー (2000年に宅録したオリジナル曲です)








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