オイラ的コード理論習得のコツ

通常、ギター初心者の方がコードを覚える場合、特に理論など意識することなく
コードネームとコードフォームを丸暗記するというのが一般的だと思います。
もちろんオイラ自身もそうでした。

しかし、フォークソングならいざ知らず、歌謡曲やロック等を弾き語ろうと思うと、
見慣れぬ摩訶不思議なコードネームに遭遇することでしょう。

オイラの場合は、渡辺真知子山下達郎のギター弾き語りスコアを買ったときに、
見事に 「未知のコード」 の洗礼を浴びてしまいました。
そして何とかがんばって、そのスコアに掲載されているコードフォームに従って演奏してみても、
「本当にこの押さえ方で正しいのか?」 と感じられるコードの響きに違和感を覚えたモノです。

「そもそもコードってどうなふうに構成されているんだ?」

ギターを弾き始めたときから抱いていた 「素朴な疑問」 に、いよいよ向き合う頃かな~?
と思い立ち、ギター用コードフォームから構成音を拾い出し、キーボードで再現する、
という作業を始めたのが18歳~19歳頃のことでした。

そこでようやく和音というものの仕組みをグラフィカルに把握することができ、
「ルート+3度+5度」 という概念を、「音」 ではなく 「目」 で理解したのでした。

しかし、コードの構成については理解できたものの、「コードの使い方」 に関してはまだまだ未知の部分が多く
たとえば、山下達郎の曲にはテンションコードが多用されていますが、9thテンションだけでも
「●9」、「●add9」、「●maj9」、「●-9」、「●+9」 等が使い分けられていて、
これらは、どんな目的や効果を持つコードなのか、使って良い時と使って悪い時の違いは何なのか、
それらを理解するまでには至りませんでした。
(この問題は、後年、JAZZギター教室に通うことでなんとなく理解できました)

さらに、コードの種類よりも重要な理論があることもだんだんとわかってきまして、
それが曲づくりのルールともいえる 「ダイアトニックコード」 という理論。
そして、そのダイアトニック理論の応用こそが、昨日ブログった 「リハーモナイズ理論」 に繋がります。

恐らくこれらの知識は、能動的に勉強しようとしない限り身に付かないと思いますので、
残念ながら 「ギターをかき鳴らすだけが音楽の練習である」 という考えの方には理解できないでしょう。


では、効率のよい 「コード理論の勉強方法」 とはどんな方法でしょうか?
オイラ的には自分自身の経験則から 「キーボードを弾いてグラフィカルに音を確認すること」
をオススメしたいところですが、あえてギターによる勉強方法に限定するのであれば、
市販のコードブック等を購入してギター用「コードフォーム」を丸暗記するよりも、
「指板上のインターバルの関係性」 を頭に叩き込む方が効率的だと思います。

インターバル とは和音を構成するそれぞれの音の間隔=距離のことです。

たとえば 「C」 の構成音は、ド (C)、ミ (E)、ソ (G) の3音で、
ルート=C と M3rd=E のインターバルはギターのフレット数で数えると4つ目に相当し、
ルート=C と 5th=G のインターバルは7つ目、、

これに対し、「Cm」 の構成音は、ド (C)、ミ♭ (E♭)、ソ (G) の3音で、
ルート=C と m3rd=E♭ のインターバルはギターのフレット数で数えると3つ目に相当します。

同様に、7th、maj7th、6th、9th、11th、13th 等のインターバルや
フレット上の位置関係を確認、把握していくことで、市販のコードブック等に紹介されている
「コードフォームの意味」 を理解することができると思います。


たとえば、「Amaj9」 というコードを押さえるとしましょう。
ルートのA音を開放5弦とした場合、9thの音=B を発音するためには、
2弦の M3rdの音=C# をオミットしなければなりません。
ルートのA音を5フレット6弦とした場合、9thの音=B を発音するためには、
1弦のM7thの音=G# をオミットしなければなりません。
言い換えれば、前者の押さえ方の場合、2弦の薬指を押さえたり離したりすることにより、
BとC#の音を交互に発音できるメリットがあると考えられ、
後者の場合は、小指を使ってBとG#を交互に発音できるメリットがあると考えられるワケです。
ちなみに、後者の特性を生かした楽曲こそが達郎師匠の 「新・東京ラプソディー です。
(注:実際のリフはルートのAと9thのBを弾いていて、ギターでなくシンセを弾いていますが)

ルート音が6弦の場合、5弦の場合、4弦の場合、それぞれについて、
3rd、sus4、5th、6th、7th、9th、11th、13thの音
(長・短・増・減、それぞれの音も)はどの弦のどのフレットに相当するのか、
まずはこれを理解したうえで丸暗記することから始めることが、
イチバン効率のよい 「ギタリストのための実践的なコード理論習得方法」 だと思います。









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  ▼ 11月定例やまぼうしライブ
   日時 : 11月8日(金) 19時30分~21時00分
   会場 : コーヒー&ギャラリー やまぼうし
   料金 : @500円 (ワンドリンク付き)
   内容 : クロキユウタ (ギター弾き語り) 他1組出演予定 (調整中)


  ▼ 2013.06.14 オータムパパ in やまぼうしライブ
  ※[YouTube]ロゴをクリックすると大きな画面 (別ウインドウが開きます) で観られます
  http://www.youtube-nocookie.com/v/sodQtabBne4?version=3&hl=ja_JP

  ▼ 北街道の唄プロジェクト
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  ※故・森下よしひささんの名曲をCD化するというプロジェクト。
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