プロ志望でなければ 「自己流」 でいいと思います

オイラがフォークギターを弾き始めたのは中学生の頃で、
ロックバンドを始めたのは高校生の頃でした。
その後、社会人バンドを経験することになりますが、あくまで趣味の一環であり、
自分程度の音楽技術ではとてもプロになどなれないと認識しておりました。
もしも 「音楽で飯を食う」 のであれば、生活そのものを音楽中心にして、
毎日数時間は音楽の勉強を続けなければならないだろうな~と妄想していました。

しかし、二十歳そこらの小僧だった自分には、音楽以外の楽しみがいくつもあったので、
それらをすべて犠牲にしてまで音楽に没頭する気など毛頭ありませんどした。

あれから約30年が過ぎ、よもや自分の生活がここまで音楽中心になるとは思いもよりませんでした。
かと言って、「あのときもっと音楽に熱中していたらなあ~」 とも思いません。
むしろ、あのときに自分の好き勝手に、自分のペースで音楽を続けてきたからこそ、
今の自分流オリジナルが形成されてきた、と自分を肯定しています。

ここでふと考えてしまうのが、果たして、アマチュア音楽活動を行うに当たり、
ギター教室等に通いメソッドに則ったレッスンを受けた方がいいのか、
見よう見真似の試行錯誤の繰り返し=自己流で楽器演奏等を習得した方がいいのか、
という疑問です。

ま、どんなに考えたところで、正解など出ないことは百も承知ですが、
オイラの経験則に基づく意見としては、「プロ志望でなければ自己流の方がいい」 と考えます。
ちなみにプロ志望の場合は、自己流を踏まえたうえでレッスンを受ける、ことがいいのではないか、
と妄想しております。(それこそ正解などオイラの知る由もありませんが)

ではなぜ 「自己流の方がいい」 と考えるのか、その理由のひとつは次のとおりです。

当ブログで何度も書いているとおり、
オイラは 「アマチュアであっても音楽理論の習得は必須である」 という主張ですが、
だからと言って、なんでもかんでも理論に当てはめればいい、とは考えておりません。
むしろ、理論を踏まえたうえでの非常識を実践したいと考えています。

もっと具体的に言いますと、レベル1の音楽理論を習得している者が、
レベル1の音楽理論を踏まえて、レベル2以上の音楽を試行錯誤する過程が面白いと思うんです。

たとえばオイラは、ダイアトニックコード理論等は把握しているつもりですが、
「調」、つまり長調短調の違いをちゃんと理解しておりません。
すなわち Key=C のときの Am (Ⅵm)Key=Am のときの Am (Ⅰm) を混同したまま、
「調」 の違いを無視して曲づくり等を行っています。

そして、「よく理解していない」 ままの試行錯誤が、
あわよくば自分の個性=オリジナリティに繋がるのでは? と甘い期待を抱いています。

実際、オイラがアマチュアのライブを見ていて、「なぜそこでそのコードにいく!」 と思ったりする反面、
稀に 「その手があったか!」 と唸ってしまうこともあります。

ただ、さすがにレベル1の者がレベル5を目指して試行錯誤するというのは無謀だと思います。
たとえば、まったく必然性のないテンションコードや代理コードもどきが突然登場したりすると、
聴いている方は見事にズッコケてしまいます。

そこはやはり順を追うというか、ステップの積み重ねは大事だと思いますね。

先日もユーチューブで山下達郎の弾き語りコピー動画を物色していたら、
表拍と裏拍の取り方が逆の演奏を見つけてズッコケると同時に、
拍の取り方を逆にしたストロークがえらく新鮮に感じてしまいますた。


ちなみにオイラが作曲するときの得意ワザのひとつに、
Key=C の曲で、「Gm7」 をキッカケに転調・移調に持っていくという流れがあります。
これはサブドミナント「F」 に解決するためのセカンダリドミナントモーションというのが、
いわゆる定番=セオリーでありますが、ケーデンスをあえて 「F」 ではなく 「Fm」 にすることで、
そこから先の新たな転調のキッカケにする、ということを試したりしています。



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