愛用スピーカーシステム 「BOSE403」 のご紹介

オイラがカフェライブ等で愛用しているPAスピーカーは 「BOSE403」 システムです。
先日、このスピーカーについての問合せコメントをいただき、
これはいいブログネタになると思いましたので、解説させていただきます。

とは言ったものの、オイラ自身もむか~しBOSEの総合カタログで見た程度の製品知識しかなく、
あとは一般的なPAスピーカーと同等に現物を扱っているだけなので、
大した説明ができるワケではありませんが。

オイラの記憶では、BOSE403が発売されたのはたしか1980年代前半で、
当時の実売価格は25~30万円だったと思います。
BOSEのカタログには 「一人で簡単に運搬、設営できる極小PAシステム」
というようなキャッチコピーが記載されていたように記憶しています。

当時のローカルPA屋の定番コンパクトスピーカーとしては BOSE802 が代表的でしたが、
この403を使っている業者は、当時から現在まで、オイラ以外に見たことがありません。


それではまず、403システムの外観はこちら。

イメージ 1

イメージ 2

ご覧のとおり、縦に4個並んだ キューブスピーカー 2対と、シャドーベースボックス 1個で、
ひとつのシステムが構成されています。

設置方法は、ステージ中央 (の後方) にシャドーベースボックスを床置きし、
ステージ左右にスピーカースタンドを使ってかさ上げしたキューブスピーカーを1個ずつ設置する、
というのが基本システムになります。

パワーアンプとの接続方法は、まず、アンプのスピーカーアウト (L・R) から、
シャドーベースボックスの 「PARALLEL INPUTS (CHANNEL1・2) 」 に接続、
続いてシャドーベースボックスの
「OUTPUT (CHANNEL1) 」 から左側のキューブスピーカーに、
「OUTPUT (CHANNEL2) 」 から右側のキューブスピーカーに、
それぞれスピーカーケーブルを接続します。

イメージ 3

つまり、このシャドーベースボックスは
「ステレオネットワーク内蔵のモノラルウーハー」 というワケです。

なお、接続端子は 「フォン端子」 が主となっているため、
民生用のパワーアンプやスピーカーケーブルを使用する場合は、
バラ線をフォン端子に変換する必要があります。
(BOSE403発売当時には変換端子が付属していたようです)

ちなみにオイラは、本システムを3セット所有しておりまして、
キューブスピーカーとシャドーベースボックスを片側1個ずつ設置するようにしております。
(各シャドーベースボックスのインプットの片側のみを使用)

また、大きな会場の場合は、キューブスピーカー2個とシャドーベースボックス1個を2対向、
とする応用ワザを使ったこともあります。
ただしこの場合、業務用パワーアンプでないとインピーダンス過負荷により
アンプが故障する危険がありますので要注意です。

肝心の音質ですが、外観から想像できるとおり 「ハイ上がりで少し中域が乏しい」 と感じます。
低域はシャドーベースボックスのおかげでブイブイ鳴ってくれますが、
やはり中低域がもう少し欲しいかな~、という気がします。
ま、オイラ的にはEQ補正で対処できる範囲内と感じますので、大きな問題とは認識していません。

そして、実際に使用してみた総合的な印象は、
「アマチュアのカフェライブであればまったく問題ない」
ということです。

理由1 見た目のインパクトが大

以前は、デカくてゴツいPAスピーカーの方がいかにも 「プロっぽい」 という理由で
クライアント (アマチュアミュージシャン) からもPA業者からも好まれていましたが、
現在は、「え?この小さなスピーカーからこの音が出ているの?」 という方が、
クライアントにも、お客さんにもインパクト大であるように見受けられます。

理由2 費用対効果が大

BOSE403は、ハッキリ言って人気のないPAスピーカーでした。
80年代のPA業界は 「大型スピーカーシステム」 が全盛だったこともあり、
「たとえ高性能でもこんな小さなスピーカーじゃあクライアントに正規料金を請求できねーよ」
という理由で敬遠するPA業者が少なくなかったとオイラは妄想しています。
そのおかげもあり、現在の中古市場の相場はかなり安く、5万円以下で完動品が入手可能です。
たとえ20年前の中古品であっても、このスピーカーが5万円ならオイラは「買い」だと思います。
ちなみに、403の後継機種ともいえるBOSEの現行製品=L1をステレオペアで購入すると、
ウーハーなしで42万円、ウーハーありで50万円、コンパクトモデルで約30万円なので、
403の中古品の費用対効果の高さがおわかりいただけると思います。
(もちろん音質的にはL1の方が上だとは思いますがね)


なお、403が発売された当時はいわゆるバンドブームであり、
ローカルPA屋さんがアマチュアのライブPAのオファーを受けると、
大音量を出す中規模以上のシステムで対応する必要があり、403ではとても対応不可でした。
実際、BOSEの製品紹介にも 「イベントや会議の小規模PAに最適」 と謳われていたように記憶しています。

しかし、アコースティック系のカフェライブが全盛の現代においては、
まさに403のようなコンパクトPAシステムが効果的であると実感します。


すでにミキサーをお持ちの方で、今後、小規模PA機器を揃えたいと思っているのであれば、
サウンドハウス等で安売りしている 「コンパクトPAセット商品」 よりも
パワーアンプとアウトボードと中古の403を 「買い足す」 方をオススメしたいです。











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  ▼ 3月定例やまぼうしライブ
   日時 : 3月8日(金) 19時30分~21時00分
   会場 : コーヒー&ギャラリー やまぼうし
   料金 : @500円 (ワンドリンク付き)
   内容 : ピアノ弾き語り tacaco
        ギター弾き語り ZilL (ジル)
  https://2iqvfa.bn1.livefilestore.com/y1pbaaTpBaSOpYQEZA1UP3s9xdBvulcZ76JVzxAJMt-37uT48cUuy63rX7awslw2szO0AR5_zj0076-jPEMe_lINaxQ131b5nNa/20130308yamaboushilive_flyer.jpg?psid=1

  ▼ 4月定例やまぼうしライブ
   日時 : 4月12日(金) 19時30分~21時00分
   会場 : コーヒー&ギャラリー やまぼうし
   料金 : @500円 (ワンドリンク付き)
   内容 : ギター弾き語り 塩倉亮治
        ギター弾き語り 丸山研二郎
  https://2iqvfa.bn1.livefilestore.com/y1pilK-61bPb46XfmRYYsvkbigK4ITsHs15j1tAivcAbX7nBDrZx4VqMbnewAPljHdKTeys3mvWPzaJysy8dF2-EpNiCaVsqS8Z/20130412yamaboushilive_flyer.jpg?psid=1

  ▼ 永遠の詩 by ROCK54 ~Rock Go Juicy~ (LIVE at Sound Shower ark)
  ※[YouTube]ロゴをクリックすると大きな画面 (別ウインドウが開きます) で観られます
  

  ▼ 森下よしひさフィルムコンサート #10 / 北街道の唄
  ※[YouTube]ロゴをクリックすると大きな画面 (別ウインドウが開きます) で観られます
  http://www.youtube-nocookie.com/v/O4Jk9fsR1WY?version=3&hl=ja_JP

  ▼ 北街道の唄プロジェクト
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