縄巻修巳コンサートのＰＡでした

今年のアタマごろだったか、突然、縄巻 さんと言う方からＰＡ依頼のメールをいただいた。
聞けば、縄巻氏は静岡を中心に活動されている尺八奏者で、
以前は会社員であったが、１０年後に定年を迎えると悟ったときに会社を辞め、
「音楽で生きていく」 ことを決心し、現在に至っているとのこと。

▼詳細は縄巻氏のホムペを参照あれ
http://music.geocities.jp/hananofue/

その縄巻氏、どーゆー経緯かわからないが、オイラのブログとホムペを発見され、
興味をお持ちいただいたようで、ぜひ一度、自身のコンサートのＰＡを担当して欲しい、
ということでメールを出されたそうな。

うーん、尺八のＰＡかあ・・・
そーいやー、かな～り昔に三味線、鼓、お囃子、尺八によるナントカ社中の公演の
ＰＡ手伝いをやったような記憶があるが、どんなマイクを使っていたかなんて覚えてないな～。

今回も同じような内容なのかな？ と思いきや、純和風の演目ではなく、
ジプシーギター、ジャズピアノ、クラシックピアノと尺八とのコラボレーションであるとのこと。

をー、それは面白ス。
そーゆー内容なら、普段オイラが請け負っているライブＰＡと勝手は違わないだろうということで、
縄巻氏からのＰＡ依頼メールに対し、ぜひＰＡをやらせて欲しい旨を返信したのだが、
このとき、ちゃんとスケジュールを確認しなかったがために、
一昨日ブログったような 「ダブルブッキング」 の憂き目に至ってしまったお言うオチ。

ま、ダブルブッキングの件はさておき、縄巻氏のコンサートの模様をばレポしてまいりませう。

今回オイラは、８月２９日（土）と３０日（日）の２日間のＰＡを担当させていただいた。
２８日はジャズピアノと尺八のコラボで、３０日はクラシックピアノとのコラボ。

会場は藤枝市にある リフォームスタジオ ホームケア という住宅のショールーム。
さすがにコンサートを目的に造られた施設ではないため、
ちょっち客席の設置がイレギュラーになってしまうのが玉に傷。

しかし、さすがはリフォームのショールームだけあって、居住性は最高。
大通りに面した立地で駐車場も完備しており、イベント会場としては申し分ありましぇん。

キャパは、聞くところによると最高で約１００人とのことだが、
快適に聴いてもらうことを考ると５０人くらいまでが限度かな、と感じますた。

さて、会場に到着し、コンサートスペースを拝見したところ、
当初オイラはメインスピーカーに エレクトロボイス の ＺＸ５ を使おうと思っていたが、
この大きさならいつもの ＢＯＳＥ４０３ でも十分イケると判断いたしやした。

チャンネルプランはこんなカンジ

▼インプット系
１　ＭＣマイク／Ａｕｄｉｘ ＯＭ３
２　尺八用マイク／ＲＯＤＥ ＮＴ３
３　ピアノ Ｌｏ／ＲＯＤＥ ＮＴ３
４　ピアノ Ｈｉ／ＲＯＤＥ ＮＴ３
５　ＢＧＭ　Ｌ／ＴＡＳＣＡＭ ＡＤ５００
６　ＢＧＭ　Ｒ／ＴＡＳＣＡＭ ＡＤ５００

▼センド系
ＡＵＸ１　尺八用ＦＢ（フット）
ＡＵＸ２　ピアノ用ＦＢ（フット）
ＦＸ１　リバーブ
ＦＸ２　ディレイ

▼アウトボード
メインスピーカー用グライコ／べリンガーＤＥＱ２４９６
ＦＢ用グライコ／ｔｃ．ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃ１１２８　×２台

▼パワーアンプ
メインスピーカー用／Ｖｅｓｔａｘ ＶＤＡ１０００ｍｋ２
ＦＢ用／ヤマハＨＣ２７００

▼スピーカー
メイン用／ＢＯＳＥ４０３
ＦＢ用／Ｅｌｅｃｔｒｏｖｏｉｃｅ ＳＸ２００　×２台

▼こちらはリハーサル様子

生ピアノの収音は何度も経験しているが、尺八をマイクで拾うのはほぼ初体験で、
今回は コンデンサマイク （ＮＴ３） を使ってみたのだが、
いやはや、予想以上にブレスノイズが強烈でちょっちオドロキ。

ＤＥＱ２４９６ 内蔵の ＲＴＡ （リアルタイムアナライザー） で周波数分布を見ると、
をー、見事に３００Ｈｚと５００ｋＨｚの辺りにピークが表れているではあーりませんか。

セオリーどおりこの辺の周波数をカットしてみたものの、
尺八ならではの 「ブオッ」 というブレスノイズはほとんど低減しまへん。

ちなみに縄巻氏の場合はかなり高音域を使った演奏を得意とされているようで、
「ブオッ」 と言うよりは、フルートのような 「ヒョイッ（？）」 と言ったカンジのノイズ音が特徴的どした。

そんなこんなでコンサート本番を迎え、静か目の曲でちょっちハウリングが出てしまったものの、
とりあえずコンサートの進行を妨げることなく、２日間のＰＡを務めることができますた。

それにしても、尺八とジャズピアノ、クラシックピアノのコラボとは、
まあ 「ありがちな企画」 という気もしないではないが、
実際にその目と耳で実体験してみると、なかなかどうして。
実に見応え、聴き応えのあるイベントであると感じますた。

特にオイラのような 「グルーヴ命」 のロック畑の人間にとっては、
フリーテンポで、さまざまなグルーヴに変化する、ルバートな演奏はとても新鮮で、
オイラ的には２日目に演奏された 「シェルブールの雨傘」 がお気に入りどした。

そんなワケで初体験がイッパイの縄巻氏のコンサートでありましたが・・・
果たしてお客さんはオイラのＰＡで満足いただけたのでしょーか？

万が一、当ブログをご覧のお客さんがいらっしゃったら、
ご感想などお聞かせいただければ幸いでやんす。

よすなに。

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　　　http://www.geocities.jp/garage_miho

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　　　日時 ： ９月１１日（金）１９時３０分～２１時００分
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