本ブログ史上、もっとも過激な記事(その3)

何度も書くが、オイラが自分歴史上もっともキライな音楽家は断トツで 小室哲哉 だ。

とは言え、公衆の目に晒されるブログで、
社会的制裁を食らっている惨めな容疑者に追い討ちをかけるように誹謗中傷を浴びせている自分自身の姿は、
ハッキリ言って褒められたものではない。つーか、カッコ悪い。

そして、他人を誹謗中傷する人間は、いつか自分自身が誹謗中傷を受ける覚悟もしなければならない。

勝ち組に対する負け犬の遠吠えじゃねーか! と言われれば、はい、そのとーりです。
キライなヤツが自滅したとたんに 「見ろ!やっぱりアイツはろくでもなヤツじゃねーか!」
と叫ぶのは、間違いなく 「後出しジャンケン」 であり、「男」 として恥ずべき行為だと自覚している。

しかし、たとえ卑怯者と罵られようとも、
オイラの小室哲哉に対する積年の怒りは抑えきれないんだよおおおおおー!

と言うワケで、一昨日、昨日のブログで書き切れなかった小室氏の 「金の亡者」 ぶりについて追記する。
ただし、一部は 「ほとんど言いがかり」 に近いものも含まれていることを先に断っておく。


1 EOS事件

別に 「事件」 ではないが、かつてYAMAHAが初心者をメインターゲットに製造販売していた
「EOS(イオス)」 と言うシンセサイザーをご存知か?
本製品はTMネットワークの人気に目をつけたヤマハ小室哲哉を広告キャラに採用し、
TMと同じ音色がプログラムされていることを 「売り」 に製造したものだった。
だがその実態は、小室が使っていた DX7 の機能をかなりレベルダウンしたシロモノであり、
オイラ的にはこのEOSの仕様 (4オペレーター、8アルゴリズムのFM音源) で、
DX7 (6オペレーター、32アルゴリズム) と同じ音が出せるワケがないと思っていた。

果たして小室氏は実際にTMのライブでEOSをステージに並べていたが (写真で見たことはある)、
実際にライブでEOSを 「鳴らす」 ことはなかったらしい。
やっぱりな~と思うと同時に、まんまと消費者をペテンにかけやがって!この金儲け野郎!
と心の舌打ちしたことは言うまでもない。



2 ホントは楽器を弾けないんじゃないのか? 疑惑

前述のとおり、オイラはリアルタイムでTMネットワークを体験したはずの世代であるが、
幸か不幸か、テレビの音楽番組で 「演奏しているTMネットワーク を見たことがない。
よって、小室氏がシンセやギターを弾いている姿を見たのは小室ブームになってからだ。
しかし、小室氏がテレビで 「本当に楽器を弾いている姿」 を見た記憶がまったくない。
オイラが知る限り小室氏のテレビ出演時における演奏はすべて 「カラオケ=当てぶり」 だった。
ピアノとボーカルだけの演奏を見た記憶もなくはないが、モニタースピーカーはなかった。
globe でギターを弾いていたような気もするが、テレビからはまったくギターの音は聞こえなかった。
そーいやー、TMネットワーク も演奏はほとんどシーケンサーを使っていたらしいじゃねーか。
さらに言えば、ギタリスト (木根) が在籍していたにもかかわらず、
サポートギタリストの方がソロを弾きまくっていたとのウワサも何度となく聞いたことがある。
もしかしたら小室氏も木根氏もほとんど楽器を弾けねーんじゃないのか?
宇都宮氏についても決してボーカルが上手いとは言えないし。(つーか下手)

そして小室ブームが訪れてからは、ありとあらゆる歌番組に小室系アーティスト (?) が登場したが、
生演奏をバックに歌っている姿を見たことがない。マジで一回もない。
ぜーんぶカラオケ。バックバンドがいたとしてもぜーんぶ当てぶり。

ちなみにオイラが知る限り、2008年現在、実際に演奏しているテレビのレギュラーな歌番組は、
僕らの音楽」、「ミュージックフェア」、ちょっと芸風違いだが 堂本兄弟 くらいではなかろうか?

かつては、夜のヒットスタジオ」、「ザ・ベストテン をはじめ、
ほとんどの歌番組は 「生演奏」 が基本だったはずなのに、
いったいいつ頃からカラオケ主体になってしまったのか?

もちろん番組制作側にしてみれば、生演奏よりもカラオケの方が制作の手間は楽だ。
しかし、70年代後期、原田真二 をはじめとする当時のロック系ミュージシャンは、
テレビに出演する条件として、あくまでバンドによる生演奏にこだわり、
番組所属のオーケストラ演奏、カラオケによる当てぶり演奏は拒絶していたと聞く。
当然、番組制作者とは衝突を繰り返したが、
その甲斐あって後年の歌番組へのロック系ミュージシャンのテレビ出演のハードルはかなり下がったらしい。

そうやって日本のロックの先達たちが切り拓いた 「テレビでもバンドの生演奏にこだわる」 と言う
「プロの意地」 が、90年代のいつの間にか、テレビからそっくりと消えていた。
ロック系であろうがテレビの歌番組に出演するときは当てぶりがアタリマエの時代になろうとは・・・
原田真二たちの苦労は一体なんだったのか? と思ってしまうのはオイラがジジイになった証拠なのか?

そしてここでひとつの疑念が生まれてきた。
もしかすると、小室氏は傘下のミュージシャンがテレビ出演するときは、
自分の方からバンド演奏ではなくカラオケ使用をリクエストしたのではないか?と言う疑念だ。

テレビで生演奏を行うと言うことは、当然ながらスタジオにPAを設置し、
なおかつ放送用のミックスラインも確保し、ミュージシャンも雇用しなければならない。
もちろん経費だってカラオケに比べれば数倍の費用がかかる。
だったら別に生演奏にこだわることはない。
経費を安く押さえてその分テレビに露出した方が儲かる。
・・・とソロバンを弾いたんじゃねーのか?

まあ、書いてる自分でもさすがにこれは 「根も葉もない言いがかり」 の範疇だとは思うが、
オイラが 「ちゃんと演奏している小室哲哉 を一度も見たことがないこともまた事実。
特にギターに関しては、マジでシロウト以下の腕前だと、オイラは確信している。


3 オイシイところ横取り疑惑

小室哲哉の実績として、インターネットを活用した音楽配信に積極的に取り組んだ点を挙げる方がいる。
具体的には、エイベックスの高音質音楽配信サイト 「@MUSIC HD Sound」 の立ち上げがそのひとつ。
▼当時の記者会見の模様
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050411/avex.htm
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050620/avex.htm

だが、この発表が行われた直後、音楽制作者たちが集まる掲示板では凄まじい怒号が飛び交っていた。
すでにその掲示板は閉鎖されてしまったが、だいたい次のような意見が大半だったと記憶している。
「はあ~? 高音質の音楽配信サイトの立ち上げ? 今さら何言ってんの?」
「まるで自分一人が研究した成果みたいな口ぶりだな。ええカッコしいもほどほどにしろ!」
「要するに自分の作品を売りたいだけだろ。高音質サイト立ち上げなんて大風呂敷広げやがって!」

当時 (2005年)、すでに米国iTunesStoreはもちろん、MORAも稼動していた。
むしろエイベックスの参入が遅すぎたとのイメージさえあったワケだが、
そこは転んでもタダでは起きないエイベックスだけに 「高音質」 を謳い文句に参入してきやがった。
だが、そんなことは別に他のサイトでも普通に実施していたことだし、
小室氏が改めて記者発表するまでもなく、音楽関係者には周知の知識にすぎなかった。
それをさも自分一人の手柄のように喋り、エイベックスこそが音楽配信リーダーのように振る舞う姿は、
さぞかし業界内の笑いものになったことであろう。
果たして 「@MUSIC HD Sound」 が小室&エイベックスに莫大な利益をもたらしたかどうかは定かでない。
ただ、現状 (アップルの独り勝ち状態) を見る限り、決して大成功とは言えないような気がするが。

ちなみにエイベックスは、あの悪評高いCCCDの旗振り役でもあり、
小室氏の意見も反映されていたと見るのが妥当だ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/CCCD

外ヅラは高音質化とか言っていながら、内ヅラはCCCDやDRMの推進など、
ユーザビリティを阻害することばかり行っていたと言うのがエイベックスの実情だとオイラは思っている。


とまあ、小室氏の 「気に入らない点」 を書こうと思えば半永久的にでも書いてやるが、
とにかく何をやるにも金・金・金。
音楽産業をいかに 「金のなる木」 に成長させるかしか考えていないように、オイラには見えた。

そして実際に億万長者になったワケだから、
民主主義国・ニッポンの経営者という見地から見ればたしかに 「成功者」 であることは間違いない。
しかし、音楽家としては、日本音楽界に 負の遺産 を撒き散らしただけの罪人に過ぎない。

特に今回の 「音楽著作権に絡む詐欺事件」 に関しては、取り返しのつかないことをしてくれた、
と言う気がしてならない。
現在、アメリカでは、レディオヘッドトレント・レズナーナイン・インチ・ネイルズ)をはじめとする、
メジャーミュージシャンのレーベルからの独立がひとつの流れとなりつつある。

つまり、ある程度の知名度を得たミュージシャンは、別にレーベルの力を借りずとも
自力(自分のサイト)で自分の作品をユーザーに 「直販」 していこう、と言う動きが進んでいる。

さて、ここで問題となるのが 「著作権管理」 だ。

もし日本で同じことをしようと思ったら、自分 (個人) がしっかりと管理しなければならない。
この道のパイオニアである 平沢進 氏はず~っと前からこの方法論を提唱していたワケであるが、
オイラ的には今回の事件でひとつの不安が脳裏をよぎった。

たとえば・・・
「A」 と言う売れっ子ミュージシャンがメジャーレーベルとの契約を解除し、
自分のサイトでオリジナル曲を直販する準備を進めていた。
しかし、いざ販売を行おうとした直前、見ず知らずの人間から、
その曲はすでに自分が著作権登録しているから、あなたが販売することはまかりならん、との連絡が入った。
そんな馬鹿な! と思い調査してみると、たしかにJASRACに登録されている。
しかも作詞作曲者は自分の名前じゃない!
そうか、プリプロの段階で曲のデータが盗まれて、それをコイツに先に別名義で登録されちまったのか!
会社でなく個人で著作権管理するにはセキュリティの向上が不可欠だな・・・

と言うような産業スパイならぬ、音楽スパイが登場してくるような気がしてならない。
そんな妄想を予感させる今回の小室事件。

これが現実とならないことを祈るばかりだ。



・・・と言うワケで、3日間に渡って毒を吐きまくった小室ネタはとりあえずこれにて終了。
明日からはようやくシミフェスレポートに着手することといたします。

いささか手遅れではあるが、下品極まりない暴言の数々、失礼すますた。