本ブログ史上、もっとも過激な記事

世界のTK。

と聞いて、他の誰もがアイツを連想しようとも、
少なくともオイラを含む総合格闘技ヲタクの人間に限って言えば、
「世界のTK」 とは 高阪剛 (こうさかつよし)」 に他ならない。

高阪の編み出した必殺技 (つーかエスケープテクニック) = TKシザース は、
永遠にMMA史にその名を残す、日本が誇る技術だと思いまする。


さて、片や栄光の果てに凋落の一途を辿ってしまった、日本が 「世界に恥じるTK」 こと 小室哲哉
オイラもアマチュアながら音楽を作っている人間の氷山の一角にいる立場から言わせてもらえば、
日本のポップス界のクオリティを著しく低下させた張本人であり、
まったくのオイラの個人的見解では A級戦犯 だと思っております。

どこが気に食わないって、そらーもー、
○ 芸術性の欠片も感じさせない楽曲の数々。
○ ただ愚痴を並べただけのシロウト同然の作詞術。
一世風靡した洋楽クラシックの名曲への冒涜とも言える、悲惨なカバーの数々
など枚挙にいとまがない。

ちなみに3つ目の洋楽カバーについては、某掲示板でこんな書き込みを目にしたことが印象深い。
「先日、CDショップの試聴コーナーで小室哲哉による [アフリカ/TOTO] のカバーを聴いたら、
 ヘッドフォンで聴いていることを忘れて馬鹿笑いしてしまい、周囲に白い目で見られた。」

まったく同感です。
オイラ的には、シュプリームスの 「STOP IN THE NAME OF LOVE」 のカバーを聴いたとき、
怒りを通り越して、呆れて言葉が出なかったことが思い出深いですなー。


とまあ、オイラ的には間違いなく自分歴史上もっともキライな音楽家ワースト一位でありますが、
それはあくまでオイラの個人的な嗜好の範疇なので、他人に押し付ける問題ではない。

しかし今回の詐欺事件は、オイラ個人の好き嫌いなどという問題ではなく、
れっきとした社会的、かつ音楽産業的に見ても看過できない由々しき大事件である。

以下、オイラの思い込み的な見解が大部分を占めるが、オイラの小室哲哉に対する怒りの原因を述べる。


小室氏は、恐らく日本で初めてリスナーの要望に100%応えようとした音楽家ではないか?
プロと同じバックトラック (カラオケ) で歌ってみたい
歌が下手でもプロと同じようなステージに立ってみたい

そしてそれまではほんの一部のミュージシャンしか実施していなかった、
「CDシングルにオリジナルカラオケを入れる」 ことを積極的に推進していった。

それまでプロミュージシャン、特に演歌系・アイドル系歌手にとっては生命線と言っても過言ではない
「オリジナルカラオケ」 が安易に消費者にも入手できるようになってしまった。
オイラの 「思い込み」 では、当時のロック系、ニューミュージック系ミュージシャンには、
この 「CDにオリジナルカラオケを入れる」 ことに対し、かなりの抵抗感があったと思われるが、
レコード会社から 「もうCDシングルにオリジナルカラオケを入れないと絶対に売れない時代になったんです!」
と言われ、渋々了解する羽目になったミュージシャンは数知れず。
ちなみに山下達郎師匠もそのクチである。

オイラは未だにCDシングルにオリジナルカラオケを入れることには違和感がある。
(って、別にオイラはCDをリリースできる立場ではありましぇんが)
なんつーか、CDと言う 「作品」 が、
カラオケを入れることによって 「消耗品」 に成り下がってしまう気がしてノージンジャー。
いや、しょうがない。 (マールさん無断使用ですんまそん!)


本来は 「芸術家=アーティスト」 であったミュージシャンが、
「商売人」 に変化していったような気がするのはオレだけか?

もし、ストーンズ「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」 のオリジナルカラオケをリリースしたら、
永年のストーンズファンはどう思う?
「永遠の不良バンドもついに金に魂を売ってしまったか・・・」
と、きっとそう思うに違いない。


小室氏は、さらに通信カラオケ業界にも触手を伸ばした。
前述のオリジナルカラオケ同様、それまでのプロミュージシャンが自身の誇りにかけて嫌悪していた
チープな音質・演奏クオリティの通信カラオケに、あろうことかミュージシャンの方から歩み寄っていくとは。

つーか、それまでのミュージシャンが全身全霊を懸けて、
シロウトには絶対真似のできない 「プロの作品」 をつくっていたのに対し、
小室氏は自身の作品を、あえてシロウトレベルの 「大量消耗品」 にレベルダウンすることで巨万の富を得た、
と言う見方をする関係者は少なくないはず。

悪魔 (金儲けのため) にミュージシャン魂を売ってしまった。
パンドラの箱 (一般消費者へのオリジナルカラオケの提供) を開けてしまった。
と言うのが、オイラの、あくまでオイラの個人的見解である。

そして今回の詐欺事件。

CDの売上でなく、通信カラオケの利用回数で儲けよう、と言う考え方は、
言い換えれば 「著作権の厳格な管理」 が不可欠であるはず。

その 「著作権管理」 を上手く運用することで利益を上げていたワケだから、
もし小室氏が 「著作権管理は他人に任せていたからよくわからない」 とでも弁明しようものなら笑止千万。
誰よりも著作権を研究し、十二分に活用してきたのは他でもない小室氏自身だったはず。
百歩ゆずって、たとえ本当に著作権管理は別の人間がチーフだったとしても、
総責任者 (=プロデューサー) がすべての責任を負うのは当然のこと。

現在、レコード会社の多くが 「CDの不正コピーによってCDの売上が停滞している」 とか、
さかんに 「売上が停滞している現状」 に理不尽極まりない屁理屈を並べ立てているがジョーダンじゃない。
小室ファミリーの売上が異常だっただけで現在が落ち込んでいるという指摘は間違っている。

それにしても、厳格な著作権管理に関してはプロ中のプロと思っていた小室氏が、
その著作権管理に関する詐欺を働き、あっさりとお縄ちょうだいとはあまりに幼稚すぎる。惨めすぎる。

ファンに対する裏切りもここまでくると犯罪に匹敵する。(実際、犯罪だが)

以前、山下達郎師匠は自身のオリジナル曲を 「子どものように思っている」 と語っていたが、
恐らく大半の作曲家、作詞家はそう同じように思っているのではあるまいか?
その子ども同然のオリジナル曲の著作権をダシに詐欺を働くとは、音楽に対する冒涜以外のなにものでもない。

音楽を金儲けの道具としか考えていない欺瞞野郎は消えてなくなってしまえ。


(追記)
関連記事を読んでいたらこんな表記が。

「豪邸を構えた米国のロサンゼルスに行くとき、渡航費用は片道だけで2000万円もかけていた。
 ファーストクラスを全席貸し切りにするというばかばかしい金の使い方をしていた」

ふーん? オイラの記憶では、小室氏はたしか
アフリカの子どもを救え、とか言うキャンペーンを主催していなかったか?
その金をキャンペーンに回していたら、一体何人の子どもたちが助かったんだろうね~(皮肉)




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   出演 : 瀬川信二/コヤブボード、子安フミフィドル、告井隆道/ギター他
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