人生のベクトル

先日、ドリプラシーサイドライブにて久しぶりに ノーザンスターアユミ ちゃんと会ったとき、
以前に比べてずいぶんと髪が伸びてフツーにかわいいなー、と思い、こんな風に声を掛けた。

「髪が伸びてかわいくなったねー。 OLさんみたい。」

オイラ的には 「私、OLですからーっ!」 ってなツッコミを期待していたのだが、
そしたらアユミちゃん、残念そうな顔でこう言った。

「OLみたいですか・・・ちょっとショックです。 髪の毛切ろうかな~。」

オイラ、まったく予想外の答えにちょっち狼狽しちまったズラ。
そうかー、アユミちゃんは 「どこにでもいるフツーのOL」 と一緒に見られることが心外なんだ。
と、今さらながら気が付いたオイラであった。


そー言えば、昔、フリーターでサイコビリーバンドを組んでいる若い子と一緒に街を歩いていたとき、
官庁街を歩くサラリーマンたちを見て彼が放った一言を思い出しちまった。

「オレ、絶対、コイツらの群れに入りたくない。」


さらに、オイラと同世代でPA屋、照明屋を個人経営している連中もこんなことを言っていた。

「オレには毎日、同じ時間、同じ場所に通勤して、毎日変わり映えのしない同じ仕事を繰り返す
 サラリーマン仕事なんてぜってーできねーよ。」


アユミちゃんも、サイコビリーの彼も、PA屋の彼らも、
現代社会が敷いたレールの上を走らされることを 「ヨシ」 としない硬骨漢だと思う。

ここで言う 「レールの上」 とは、オイラ的解釈で説明するなら、
義務教育を卒業できれば社会人になってもその延長的な感覚で一般企業に勤めることができる、
と言う 「教育~就職」 の流れの 「レール」 の意味である。

一応オイラも大学進学率95%以上の高校を卒業したものの、
大学進学に意義を見出せずに 「高卒」 駅 で途中下車したクチであるので、
それなりに彼らの気概に同調はできる。

つーか、自称アマチュアミュージシャンであれば、ほぼ100%の確率で
「オレは目標もなくのうのうと生きてる連中とは違う!」
と言った 「気概」 とか 「意気」 は持っていて当然だろう。

しかし、いくら 「武士は食わねど高楊枝」 と言えども、生きていくためには
不本意でも納得がいかないことでも甘んじて受け入れなければならない 「現実」 がある。

オイラは、前述のサイコビリーの彼が蔑視した 「サラリーマンの群れ」 の中で仕事をし、
生活の糧を得て、たまの休みの日にはミュージシャンとして、裏方として過している。

今となっては、別にそのことに違和感も感じないし、間違っているとも思わない。

音楽が好きだから、自分の生きがいだから熱中する。
しかし、人生の100%がオンガクでいいとは思わない。

オイラはオンガクが 「見る人、聴く人」 に与える影響などたかが知れている、と思っている。
大切なのはオンガクを 「表現する人」 の人間性だ。

別にオンガクに限ったことではない。

仕事でもスポーツでもありとあらゆる分野で 「見る人、聞く人」 に影響を与えるのは、
すぐれた表現者人間性に他ならない、 とオイラは確信している。

ゆえに 「すぐれた人間性」 、 「絶対に折れない心」 、 「ど根性」 、 「命より思い信念」 等を伴わない表現者は、
結局のところ、何を表現しようとも 「見る人、聞く人」 には何も伝えられないないと考える。


図らずも先日のドリプラライブに出演していた和装系侍音楽集団 「MYST.」 のフロントマン、
佳上 氏がMCでこんなことを言っていた。

「よくお客さんから、何故あなたたちは侍の格好をしているのか、と尋ねられます。
 その答えは、一つ目は海外進出も見据えているので外人にもわかりやすい格好をしている。
 二つ目は、現在の日本が失いかけている 「武士道」 の精神を表現しているんです。

うーぬ、このMCにはちょっとばかり感動しちまったぜいっ。
オイラなんぞ武士道精神の片鱗も持ち合わせていないとは思うが、
それでもやはり日本人であるゆえ、「武士道」 の三文字には身が引き締まる思いを禁じ得ない。

では 「武士道」 とは何か? を追求し出すとこれがまた諸説様々だったりするが、
一般的な解釈としては次の2つが通念ではなかろうか?

いつ死んでも悔いのない生き方をする。(常在戦場)
富より信義を重んじる。

ちなみに、かの有名な 「武士道とは死ぬことと見つけたり と言う一節は、
決して 「己の身を犠牲にしても主君を守る」 と言うことではなく、
「常に己の生死にかかわらず正しい決断をせよと」 と言う意味だそーです。 参考までに。


と言うワケで、例によって書いてることがとりとめもなくなってきているが、
要は、自分は社会に 「生かされている」 のではなく、自分の意志で 「生きている」 か、
と言うことを常に自問自答しながら生活していくことが大切だと思いまする。

大した苦労や挫折も経験しない代わりに、大した喜びを得ることもない。
同じ風景を見ても、感動するヤツもいれば無関心なヤツもいる。

人の一生はせいぜい70~80年。
オイラなんかはとっくにターニングポイントを過ぎてしまった。

だったら残りの人生、なるべく多くの喜び、悲しみを体験し、ひと一倍 「感動」 を味わいたい。
そのための手段としてオイラはオンガクの道を歩んでいるだけのこと。
表舞台も裏方も経験している分、フツーの音楽人より多くの感動を得ていると言う自負はある。

他人からどう見られようが、確固たる信念を貫けば、
たとえ群れをなすサラリーマン集団の中に埋もれているように見えようとも構わない。

カッコだけミュージシャンっぽくっても中身が伴わなきゃまったく意味がない。
逆にどんなに見た目がフツーの人っぽくっても、演ってるオンガクに筋が通っていればカッコいい。


アユミちゃん。
見た目がOLっぽくったって、ノーザンすのオンガクはすっげーカッキーぜ。
オイラの言うことなんか気にせず、自分の信じた道を突き進め!




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  ▼ Recording Studio GARAGE MIHO(本館)はこちら
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  ▼ 第6回静岡あかぺら横丁ライブ
   日時 : 9月27日(土)11時
   会場 : 清水エスパルスドリームプラザ シーサイドデッキ
   料金 : 無料
   出演 : 県内外から27バンド
   ホムペ : http://live.45chode.net/
       ※オイラはPAとして参加協力いたします。ぜひぜひお出で下さいっ!

  ▼ 祝・やまぼうし開店10周年記念パーティー
   日時 : 10月10日(金)19時~21時00分
   会場 : コーヒー&ギャラリー「やまぼうし」
   料金 : @2000円(フリーフーズ・ドリンク別)
※完全予約制です 参加希望の方は 森下 or 篠崎 までご一報を
        http://www.geocities.jp/garage_miho/photos/20081010yamaboushilive_flyer.bmp

  ▼ 秋の夜長チックライブ
   日時 : 10月12日(日)18時30分~21時00分
   会場 : ミュージアムカフェ「Pili-Pala(ピリパラ)」
        静岡市葵区昭府2-18-36静岡市北部生涯学習センター北側) 電話054-270-8050
   料金 : @1000円(フード・ドリンク代別で一律@500円)
   出演 : 18時30分~ 鳥井さきこ
        19時00分~ 森下よしひさ
        19時30分~ (intermission)
        20時00分~ 練 neri

  ▼ ドリプラシーサイドライブに出演
   日時 : 10月19日(日)14時~
   会場 : 清水エスパルスドリームプラザ シーサイドデッキ
   料金 : 無料
   出演 : blanc、カウチポテトROCK54、他(予定)

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