すでにサイボーグと化している現代人

週刊ゴングが休刊して以来、オイラが愛読するプロレス格闘技専門雑誌は専ら 「Kamipro」 になっている。
この雑誌、もともとは 紙のプロレス と言うタイトルだったが、出版社の変更等を重ね、
現在の 「Kamipro」 と言う名前に至っている。
その名のとおり掲載記事のほとんどはプロレス、総合格闘技関係であるが、
中にはそれらとはま~ったく関係のない記事も少なくない。

ちょっち古いネタになるが、先月購入した 126号 、コレがまた面白いっ!
なんでも先月から 「徹底特集主義」 に一大リニューアルしたとのことで、
その第1弾のテーマはズバリ、アメリカ”

「MMA (Mixed Mercial Arts=総合格闘技) 大国アメリカが日本に与える光と影!」
について、それこそ 「ここまで掘り下げるかっ!」 とツッコミたくなるくらいに掘り下げていて、
実に読み応えがありますた。
いやー、プロレス格闘技ヲタクでない方でもヒジョーに面白い内容だと思いますぞ。

その面白すぎる特集記事の中でも一際ダークな内容だったのがコレ。

ステロイド映画から見るアメリカの闇」 ☆町山智浩 (映画評論家) インタビュー

よーするにアメリカにおける アナボリックステロイド (=筋肉増強剤)の蔓延状況の解説なのだが、
いやはや、ここまでゴイスな状況とは思わなんだ。
まあ雑誌の記事を鵜呑みにするのは危険だと思うが一応かいつまんで説明するとこんな内容だ。

現在アメリカではありとあらゆる 「ドラッグ」 が蔓延している。
寝つきが悪いとすぐにドラッグ (=睡眠薬)。
目覚めが悪いと寝起きにドラッグ (=興奮剤)。
徹夜で受験勉強に臨む前にドラッグ (=不眠薬?・・・実態は覚せい剤
などなど、生活のありとあらゆる場面でドラッグを使うのが 「アタリマエ」 なんだそうな。

そして、アーノルド・シュワルツネッガーやシルベスター・スタローンなどの
マッチョな映画スターに憧れる少年たちは、自分もあんな逆三角形の身体になりたいとばかりに、
アナボリックステロイド (=筋肉増強剤) に手を出してしまう。


実はこの 「アナボリックステロイド と言うドラッグ、
プロレスファンにはかなりダークな記憶を呼び起こさせるシロモノである。

本来、「見せる筋肉」 は地道なウェイトトレーニング
細心の注意を払った食事制限によって鍛え上げるものであるが、
もし、キツいトレーニングを行うことなく短期間で見映えのある筋肉を手に入れることができるのであれば、
誰だってそうしたいと考えるのは当然だ。
そして、それを可能にする 「魔法の薬」 こそが 「アナボリックステロイド なのだ。

しかし、オイシイ話には落とし穴があるのが世の常。
「アナボリックステロイド も例外ではなく、この薬には危険極まりない副作用がある。
代表的な副作用が肝障害などの内臓疾患、さらに高血圧、高コレステロール血症の上昇、心肥大、精神障害、等々。

それこそ数多くのプロレスラーがこれらの副作用 (と思われる) により悲惨な晩年を迎えている。







ついでにこちらもご参照あれ。

▼参考リンク/綱川先生に聞く、ドーピングについて
http://allabout.co.jp/sports/prowrestling/closeup/CU20070829A/


さて問題は、なぜこれほど危険極まりないものにプロのアスリートたちが、
そして彼らに憧れる少年たちが、次々に手を染めてしまうのか、と言うこと。
それこそ 「命」 と引き換えにしてまでも。

一つ目の理由は、前述のとおり「ドラッグ」が日本では想像できないくらいに日常化していること。
二つ目の理由は、たとえ命と引き換えであっても、もしそれで 「成功」 すれば、
一生食べていくだけの富と名声を手に入れられるから。

日本ではオリンピックで優勝してもたかだか数百万円の賞金しかもらえないが、
外国では一生の生活を保障されるケースも少なくないらしい。
それゆえ、ズル (ドーピング) してでも優勝することに執念を燃やす。
もはやそこにはスポーツマンシップなど存在しない。
日本人アスリートとは根本的に考え方が違うんじゃないか、と思われる。

▼参考リンク/ボディイメージと筋肉増強剤の危険な関係
http://allabout.co.jp/health/mentalillness/closeup/CU20080522A/


・・・とまあ、そんな 「薬漬け」 のアメリカの様子が赤裸々に語られているワケだが、
ここまでくるともはや 「人間」 と言うより「サイボーグ」。
いや、ガンダム的に言えば 「強化人間」 ってことになるのか。

そこまでして欲望を満たしたいのかねえ。
オイラにはまったく理解できない。

・・・と思ったが、自分を取り巻く現状を見渡すとあながち他人事ではないことに気が付いた。

さすがに 「薬漬け」 にはなっていないものの、
ありとあらゆる情報ネットワークに支配され、どこに行くにも携帯電話を手離せない。
音楽を作ろうと思えば、コンピューターが勝手に作曲・編曲を代行してくれる。

世の中がどんどん便利になっていく一方、
一度味わってしまった 「便利さ」 ナシでは生活できないほど色々なモノに依存している現代人。

果たしてオイラは、
アコギとラジカセだけの宅録環境に戻っても作品を作れるモチベーションを維持しているか?
デジタルミキサーやデジタルな周辺機器なしで万全のPAをオペできる技術が残っているか?

うーん、自信ねーなー。

アメリカのサイボーグ・シンドローム (なんだそら?) は決して対岸の火事ではない。
日本人がアメリカ並みにサイボーグ化していくのは時間の問題かもしれない・・・




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  ▼ Recording Studio GARAGE MIHO(本館)はこちら
   http://www.geocities.jp/garage_miho

  ▼ 第6回静岡あかぺら横丁ライブ
   日時 : 9月27日(土)11時
   会場 : 清水エスパルスドリームプラザ シーサイドデッキ
   料金 : 無料
   出演 : 県内外から27バンド
   ホムペ : http://live.45chode.net/
       ※オイラはPAとして参加協力いたします。ぜひぜひお出で下さいっ!

  ▼ 祝・やまぼうし開店10周年記念パーティー
   日時 : 10月10日(金)19時~21時00分
   会場 : コーヒー&ギャラリー「やまぼうし」
   料金 : @2000円(フリーフーズ・ドリンク別)
※完全予約制です 参加希望の方は 森下 or 篠崎 までご一報を
        http://www.geocities.jp/garage_miho/photos/20081010yamaboushilive_flyer.bmp

  ▼ 秋の夜長チックライブ
   日時 : 10月12日(日)18時30分~21時00分
   会場 : ミュージアムカフェ「Pili-Pala(ピリパラ)」
        静岡市葵区昭府2-18-36静岡市北部生涯学習センター北側) 電話054-270-8050
   料金 : @1000円(フード・ドリンク代別で一律@500円)
   出演 : 18時30分~ 鳥井さきこ
        19時00分~ 森下よしひさ
        19時30分~ (intermission)
        20時00分~ 練 neri

  ▼ ドリプラシーサイドライブに出演
   日時 : 10月19日(日)14時~
   会場 : 清水エスパルスドリームプラザ シーサイドデッキ
   料金 : 無料
   出演 : blanc、カウチポテトROCK54、他(予定)

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