器用貧乏ゆえの悲運なレスラーグレート草津さんが死去

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また一人、昭和の名レスラーが亡くなられた。

国際プロレスなどで活躍した往年の名レスラーで、
がんと闘病中だったグレート草津さん（本名草津正武＝くさつ・まさたけ）が
２１日午後１時５分、入院先の静岡県内の病院で死去した。
６６歳だった。

草津さんは昨年５月に食道がんで入院。肺や肝臓などに転移し療養していた。
通夜は２３日午後７時から、葬儀・告別式は２４日午前１１時から、
ともに静岡県駿東郡長泉町下土狩７１の１１、セレモニーホールみしま平安会館で。
喪主は妻智子（ともこ）さん。

草津さんはラグビー日本代表に選出された身体能力を生かして６５年にプロレスラーに転向。
国際プロレスには６８年１月の旗揚げから参加した。
「鉄人」ルー・テーズと死闘を繰り広げ、８１年に同団体が消滅するまでラッシャー木村らと主力選手として支えた。
０５年秋に脳出血で倒れ、昨年に食道に腫瘍（しゅよう）が発見された。
苦しい闘病生活を続けたが、かつての付き人で２週間前に見舞いに訪れたアニマル浜口（６０）には
「オレは大丈夫」と気丈に語ったという。

元Ｋ－１ファイターで「グレート草津」のリングネームを継承した次男の賢治さん（３１）は
「武士のような人で、最後まで自分の生き方を貫いた。おやじの姿を見ながら育ってよかった」と話した。

グレート草津 と言うと、どうしても ルー・テーズ との 悪夢のデビュー戦 の話がイの一番に出てしまう。
幸か不幸か、オイラはその試合をリアルタイムで見ていないので、
プロレス専門誌の記事から得た知識、感想しかない。

まあ、鳴り物入りでプロレス界に入ってきた経緯もあり、プロレスを軽く見ていたと妄想するが、
それに加えて本人の持って生まれた天性の 器用貧乏 さ 練習嫌い が
最後の最後まで 団体エース の座に就けなかった理由だと推察される。

本当なら、ストロング小林が離脱した後は、
マイティ井上ではなくグレート草津がエースになる順番だったはず。

どんなテクニックも瞬時に会得してしまう運動神経の良さ。
しかし練習は嫌いで、ほとんど道場には顔を見せない。
酒を飲むと、とにかく手に負えないくらいの酒乱癖を見せる。

これではいくら優れたスキルを持った選手であっても会社としては エース としてプッシュすることはできない。

・・・器用貧乏で団体行動が苦手な性格かあ、オイラも似たところがあるよな・・・気がする。
だから今のポジションにいるんだろうなあ。

ハッキリ言って、昭和プロレス村の住人からはあまり評価されることのなかった グレート草津 。
昭和の名レスラー と称される選手の中でも一際、職業（プロレス）への愛が感じられなかったレスラー。

故人のことを悪く書くことは気が引けるが、それでもやはりこれが昭和プロレスファンの偽らざる本音だと思う。

だが、ラッシャー木村 との 国際最強コンビ は、実に重厚感のある、風格漂う名タッグだったと思いますぞ。
馬場・鶴田 とのオープンタッグ選手権での試合が、オイラ的な草津の名勝負でおます。

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