マイクケーブル考

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マイクケーブルと言えば、通常、4芯シールドの両端にXLRコネクタ(オス・メス)を取り付けたモノを指す。
4芯シールドケーブルのディファクトスタンダードな製品は カナレ 4E6S で、
XLRコネクタの方は ノイトリック 製品が現在の主流と思われる。

もちろん楽器屋に行けば、ケーブルにXLRコネクタが取り付けられている完成品が販売されているが、
ハッキリ言ってバカ高い! あまりに高額すぎて買うのをためらう人がほとんどではなかろうか?
(もちろん高額である利用は明確に存在するが)

そんなワケで、プロのPA屋さんは、そんな金を払うのはまっぴらだとばかり、
上記の製品(カナレ4E6S、ノイトリックコネクタ)を安くまとめ買いして、
ケーブルを自作するのが常となっている。

通常は100m単位でケーブルを買い、自分の使いやすい長さに切り分けて、
XLRコネクタを半田付けするという手順になるワケだが、
さて、ここでそれぞれのPA屋さんの特徴、つーか、個性が出てくる(そうか?)

つまり
・ケーブルを何メートルに切り分けるか
・特殊加工を施すか
である。

ちなみにオイラの場合は(一応オイラもヘタクソながら自作してます)、
ショート:3m、ミドル:7.5m、ロング15m、ってな3種類の長さを設定し、
さらに、カラーブッシング てなオプション品を取り付けておりまふ。

ケーブル長に関しては、 5m、10m、20m、に設定している方が多い気がするが、
オイラの場合は、ケーブル自作する際に、何気に見たサウンドハウスのカタログで、
HOSA の完成品マイクケーブルが、7.5m、15m、てな長さに設定されていることに気付き、
深く考えず、その長さを真似して自作したに過ぎない。
すでに15年以上使っているが、帯に短し襷に長し、と感じたことはない。

カラーブッシングに関しては、こらーもう見たまんま、
一目でケーブルの両端を見分けしやすくするために取り付けたワケで、
手前味噌ながらヒジョーに重宝しておりまふ。

ちなみにオイラは、7.5mのケーブル8本に8色、
15mのケーブル8本にも8色のカラーブッシクングを取り付けて使用している。
さらにそれに加えてノーマルな黒のブッシングのケーブルをそれぞれ2本用意して、
計20本のケーブルを自作した。

まあ、15年前は上記の20本のマイクケーブルで大体の現場は間に合っていたが、
そのうちバンドもので24チャンネル以上の現場に一人で携わるようになり、
流石にマイクケーブルの絶対数が不足してきたため、
ついついサウンドハウスでHOSAの安物完成品ケーブル(5m)を10本ほど購入して補ってきた。
(ちなみにHOSAの安物ケーブルの中身はオーディオテクニカの2芯仕様ですた。まあ許容範囲かな?)


実は本ブログの冒頭に、「完成品マイクケーブルは高額」 と書いたが、
サウンドハウスのブランドである Classic-Pro の最近の製品カタログを見ると、
10年前では考えられないような低価格で販売されていることに驚く。
ぬわんと 10mのXLR(オス-メス)完成品ケーブルが1400円也!  ひえー!

ハッキリ言って、オイラ程度のアマチュアPA屋がクラシックプロを使っても何ら問題ないとは思うが、
一応オイラにも一寸の虫くらいのプライド、つーか見栄はあるワケで、
どーしてもクラシックプロ製品をPA現場で使うことには抵抗がある。

他の方がどう感じるかはわからないが、少なくともオイラに限って言えば、
クラシックプロのケーブル、スピーカー、パワーアンプを使って、
「ハイ、PA屋やってます」 などと広言することは自分のプライドが許さない。

まあ、プロのPA屋さんなら、ハナっから問題にしてはいないだろうし、
メイド・イン・C国と言う時点で、品質に関してかなり懐疑的な気持ちにならざるを得ない。

ラック、スタンド類ならまだしも、音質に直接関わってくる部分に
信用が置けない製品を使うことは、できることな避けたいと思う。

とは言え、特にアマチュアの場合、背に腹は変えられない 事情もあるし、
将来、いつ、自分自身、前言撤回してクラシックプロ製品を使うかわからないが(おい!)
少なくとも当分の間は 武士は食わねど高楊枝 を決め込みたいと思いまする。

手遅れとは思うが一応フォローしとくと、
決してクラシックプロ製品が使い物にならないと言うワケではなく、
費用対効果を考えればヒジョーに素晴らしいコストパフォーマンス製品であることは間違いない。


んー、例によってマイクケーブルの話が別の方向に行ってしまったが、
まあ、みなさん、アマチュアにはアマチュア用の、セミプロにはセミプロ用の、プロにはプロ用の
身分相応な製品を使いましょう、と言うオチでどーよ?

・・・なんか当初、考えていたオチと違うなー。(ぼそっ)




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