規格戦争の記憶と外部記録媒体の衰退

すでにニュースで話題になっているとおり、
ブルーレイとHD-DVDの新世代ビデオディスクの規格戦争は
ブルーレイ陣営の勝利で幕を閉じることになりますた。

ちなみに我が家的にはハイビジョンや地上デジタルの導入はまだまだ先なので、
完全に様子見つーか、買い控え状態でありました。
そー言った意味では早めに決着がついてよかった、と言う気がします。
(もちろんHD-DVDを購入してしまった方はご愁傷様ですが)

さて、「規格戦争」と言えばなんと言っても忘れられないのが、
ベータ(ソニー)とVHS(その他全部)のホームビデオ版「仁義なき戦い」であるすが、
オイラ的には次のような対決も記憶に残っております。

・MD(ソニー) 対 DCC(松下)
レーザーディスク(パイオニア) 対 VHD(ビクター)
・ADAT(ALESIS) 対 TDIF(TASCAM)

ちなみにソニーはベータの雪辱をMDで果たしたにもかかわらず、
その後のMD普及戦略でミソをつけてしまったと言う気がする。
すなわち、デジタルダビングに対する警戒心からパソコンとの連携に過剰なガードを施してしまい、
それが高じて音楽CDにコピーコントロールを付けたりしたため、
結果的に現在の携帯メモリープレーヤー分野でiPodに惨敗するという体たらくを招いてしまった。

まあ敗北の要因はソニーの「殿様商売」的体質にあったことは間違いない。
ちなみにオイラ的にはメモリースティックなんざ早く消滅して欲しいと思っとります。
せっかくソニーが新しいムービーカメラを発表しても、
メモリースティック対応」と言うだけで購買意欲をそがれる消費者は少なくないのでは?

それに対して、松下はDCCで敗北したものの、
恥ずかしげもなく(?)その後はMDを販売するようになり、
それなりのセールスを上げているように見受けられる。
やっぱこの辺のしたたかな商魂が松下の底力のような気がする。

そー言った意味では、今回、ブルーレイに敗北した東芝
「将来、東芝でブルーレイを販売する予定はまったくない」
と広言しているが、果たしていつまでその意地が続くのか、意地悪く見届けたいと思う。


さて、上記とはまた違った意味で、すでに絶滅状態のパソコン関連記録メディアも多々あります。

・5インチ式フロッピーディスク
・クイックディスク
・ZIP
・JAZZ
・MD-DATA

実は上記の5つのメディアは、80~90年代において結構ミュージシャンにも馴染みの深いものであった。

5インチフロッピーは、元祖サンプリングマシンのひとつである イミュレーター に採用されていたし、
クイックディスクは、コルグの初代MIDIシーケンサー SQD-1 の記録媒体であり、
またAKAIの第一号サンプリングマシン S612 の記録媒体としても採用された。

ZIPはハードディスク式MTRの元祖とも言えるローランド VS880 の記録媒体であり、
JAZZはAKAI DPS12 の外部記録媒体として使われていた。

MD-DATAはMD式4(8)トラックMTRの記録媒体でありやした。

いずれも5~10年くらいの寿命であり、今にして思えば発表された時点で、
「将来性を感じさせるメディア」という印象はあまり感じなかったように思う。


ちょっち脱線するが、上記以外に 「シンセサイザーの音色データ記録用メディア」 として、
各社からメモリーカートリッジが発売されていたが、当然こちらも絶滅状態。

ローランドはなるべく既製品(?)を活用しようという意識が高かったのか、
ZIPの他に スマートメディア なども採用していたが、
ことごとく貧乏クジを引いてしまったような印象を持つのは気のせいか?


さて現在、家電のパソコン化、パソコンの家電化が進んでいることから、
両者に共通して使用できる外部記録媒体こそ 将来性のあるメディア と言えると思うが、
では、具体的にそれは何だろう?

オイラ的には USBフラッシュメモリSD が最右翼と見立てるが、
果たしてみなさんの見識やいかに?


いずれにしても記録媒体のドライブ、再生装置が消滅して困惑するのはユーザーである。
大事な記録はなるべく最新のメディアに保存しなおすのがイチバンではあるが、
レコード、カセットテープ、VHS、その他諸々、これらをハードディスクに保存しようと思ったら、
いったい何百時間かかるのだろう?
またそうまでして見たい、聴きたいと言う記録などあっただろうか?

どんなに外部記録メディアが発達しようとも、人間の 「記憶」 に勝るものはない。




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