ぜひアカペラーに取り上げて欲しい名曲 土曜日のタマネギ by斉藤由貴

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ここ数年はアカペラ関係のライブPAを担当させていただく機会が多いのだが、
その度に思うことのひとつがこれ、
「同じ曲を歌うグループが多いな~」

特に、「プロミス」「真っ赤な太陽」 などは一体いくつのグループが取り上げたのか、
ホントに数え切れないほどだったりする。

どーしても、この芸風のカリスマである ゴスペラーズ 等の
カバー(のカバー?)が多くなるのはいたしかたないことかもしれないが、
やはりひとつのイベントで複数のグループが同じ歌を歌うという事態は、
主催者的にはなるべくなら避けたいところ。

つーか、そもそも他のグループもカバーしそうな曲をセレクトする、という時点で
ある意味で 「没個性」 の始まりのような気もする。
むしろどのグループも取り上げそうもない曲をレパートリーにする方が、
手っ取り早く 「個性」 を出せる手段だと思うのだがどーよ?

なーんて大そうな前フリをしちまったところで、本日ご紹介するのは、
1986年に斉藤由貴が12インチシングルでリリースしたアカペラナンバー
「土曜日のタマネギ」 でござい。

当時はたしか 「斉藤由貴がアカペラを歌う!」 とか言って話題に上った記憶があるが、
実際はウッドベース、ストリングスそれにパーカッション代わりのSE(包丁の音)が入っているので、
厳密に言えばアカペラではない。

それでもかなりゴージャスにアレンジされたコーラスが秀逸なため、
まあアカペラ風味な曲であることは間違いない。

気になるコンポーザー陣は次のとおり。
作詞:谷山浩子 作曲:亀井登志夫 編曲:武部聡志

コーラスアレンジの担当者名がクレジットされていないところを見ると、
すべて 武部聡志 が担当しているものと思われる。

ちなみに武部聡志ユーミンを筆頭に数多くのJ-POPのアレンジを担当している辣腕アレンジャー。
少なからずJ-POPのCDをお持ちの方であれば、
10枚に1枚、いや5枚に1枚はその名前を目にしたことがあると思われ。

単純な 「OOH」 「AHH」 白玉コーラスはもちろん、
「シャララシャララ」、「デュワー」、「ウィアー」と言ったドゥーワップ系コーラスも
随所にちりばめたアレンジは流石としか言いようがありませぬ。

さらに1番と2番で微妙にアレンジが違っていたり、
あからさまに強弱をつけてダイナミクスに幅を持たせたり、
まったくもってスキがありませんな。

恐らくこの曲をとりあげたアカペラグループはそんなにいないと思われ。
難易度はかなり高いとは思いまするが、
ぜひ、アカペラーのみなさんに取り上げて欲しい名曲でありやんす。

期待してまっせ!

トリビア・・・コーラス隊の中にはアマチュア時代の久保田利伸が参加してるそうな)


土曜日のタマネギ

ゆらゆらスープの海を 小舟のように漂う
行き場のないかけら まるで私の気持ちみたい
冷たい電話のせいね 火を止めるのも忘れた
踊りつかれたでしょう ため息ついたポトフ
頬を染めてお腹空かせた恋人を待ち侘びていたのに
みんな幸せね 土曜の夜 街も華やいでいる
どうしておまえとわたしだけ こんな目に遭うのかしら

さよならニンジン ポテト 宇宙の果てへお帰り
胸の残り火ごと全部捨てたと思ったのに
お鍋の底にタマネギ 一人でしがみついてる
「いやよ あきらめない」たぶんこれがわたしね
今夜 わたし いらない女になりました 転がる床の上
馬鹿げた小指の絆創膏 見せるつもりだった
いっしょに笑ってくれないの いつもの土曜日なのに






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