サンデーソングブック2007年新春放談より(その2)
昨日に引き続き、サンデーソングブック/新春放談の後半戦の模様をご紹介。
とくとご覧あれ~。
(山下達郎・・・赤字 大瀧詠一・・・青字 で表記します)
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大滝さんって自分でミュージシャンになろうと思った本当の動機って何なんですか?
ないですね、だから。これは何度も言っているでしょう。
いまだにそのつもりはないし、なるつもりもなかったし。
もし、だけど「はっぴいえんど」というファクターがなかったらどうなってたと思います?
何やってたと思います?
なあにやってたんでしょうか。
いや、最近ここずっと何年か映画観てるでしょう。
だから、たまに(映画の)関係の人と話をして、
向うでも儀礼的に「映画作る気はないのか」みたいな人も。
そんなこともあるんですか。
儀礼的に言ってくれてるんだと思うんだけれども。
儀礼で聞いているのにまじめに答えるのもちょっと若いなとは思いながらも、全くないんだけれども。
全くないんですよ。それは音楽で失敗したから。
あ、そう?
やっぱり、作る側には回らなきゃよかったね。
映画も多分作る側に回ったら、変わると思うんだよね。
音楽で失敗なんかしてないじゃないですか。
いやいや、失敗したのよ。やっぱり作る気持ちで聴いちゃうんだよ。
要するにエンジョイできなくなっちゃった。
できない。
ほんとの意味で。
うん。それは失敗だった。
なるほどね。
何とか、やらないことによって、戻らないかなあと思っているんだけど。
でもこれだけね、作る側から離れて休んでいると、結構戻ってきてるんじゃないかな、という気がしますよ。
中学の頃にエルヴィスの作家別のリストを作るとか、誰にも頼まれないのにやっていた頃と同じように、
今は60年代のナッシュヴィルのレコーディング・データを作っているんです。
翌日がロイ・オービソンで、その翌日がエルヴィスでっていうのを
曲ごとの日付のレコーディング・データというのを、
誰にも頼まれていないにもかかわらず。
と言うと、そうすると必ず
「いや、ラジオのDJやってたから、どうですか、それで発表したら?」
というふうに言われるんだけど、いや、そのためではないんですよ。
全然啓蒙主義的ではないですもんね、大滝さんてね、だからそういうところがね。
楽しむ方向がよいので。
自分が楽しむのでないとだめな。
うん。やる側に回っておもしろかったと思うのは、歌う側の人の気持ちとか、
どういうふうにして、こういう場合にはこういうふうに歌うとか、
こうだったからこうなったんだということが細かくわかるようになったということはあるね。
あるんだけど、何かちょっと細かくとらえ過ぎて、もっと茫洋に、
膨大な、どうでもいいように、のんびりと聴いていたかったなというのはあるんです。
- fin -
-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
以上、2日間にわたって新春放談の内容をご紹介いたしましたズラ。
現在活動中のアマチュアミュージシャンの方々には特に興味深い内容だったのでは?
以前にも書きましたが、大瀧師匠が
「プロミュージシャンになったことは失敗だった」
と断言している点はショックでもあり、安心した部分でもあります。
オイラの場合、アマチュアながら 「PA」 と言う立場であるため、若干ながら 「報酬」 をいただいている。
付け加えるなら、 「音楽でさらなる収入を得たい」 と言う願望だってある。
しかし、収入を得ることにより 「プロ」 の足かせをハメられ、
今後の音楽活動に支障をきたすような場面に出くわすようであれば、
オイラは迷うことなく 「収入」 より 「足かせを外す」 ことを選択する。
恐らく多くの方に同意いただけると思いますが、
「音楽で収入を得るよりも、全財産をつぎ込んででも音楽を楽しみたい」
が世のアマチュアミュージシャン共通の意識ではないのでしょーか?
オイラはそんな方々とツルんで音楽活動を継続して行きたいと考えとります。
そんなワケで、今後ともどーかひとつよろしゅうに。
■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■
▼ Recording Studio GARAGE MIHO(本館)はこちら
http://www.geocities.jp/garage_miho
▼ やまぼうし4月定例ライブ いよいよ今日!
日時:4月13日(金)19時30分~
出演:チャオくぼた、quiche(キッシュ)
料金:@500円(ワンドリンク付き)
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とくとご覧あれ~。
(山下達郎・・・赤字 大瀧詠一・・・青字 で表記します)
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大滝さんって自分でミュージシャンになろうと思った本当の動機って何なんですか?
ないですね、だから。これは何度も言っているでしょう。
いまだにそのつもりはないし、なるつもりもなかったし。
もし、だけど「はっぴいえんど」というファクターがなかったらどうなってたと思います?
何やってたと思います?
なあにやってたんでしょうか。
いや、最近ここずっと何年か映画観てるでしょう。
だから、たまに(映画の)関係の人と話をして、
向うでも儀礼的に「映画作る気はないのか」みたいな人も。
そんなこともあるんですか。
儀礼的に言ってくれてるんだと思うんだけれども。
儀礼で聞いているのにまじめに答えるのもちょっと若いなとは思いながらも、全くないんだけれども。
全くないんですよ。それは音楽で失敗したから。
あ、そう?
やっぱり、作る側には回らなきゃよかったね。
映画も多分作る側に回ったら、変わると思うんだよね。
音楽で失敗なんかしてないじゃないですか。
いやいや、失敗したのよ。やっぱり作る気持ちで聴いちゃうんだよ。
要するにエンジョイできなくなっちゃった。
できない。
ほんとの意味で。
うん。それは失敗だった。
なるほどね。
何とか、やらないことによって、戻らないかなあと思っているんだけど。
でもこれだけね、作る側から離れて休んでいると、結構戻ってきてるんじゃないかな、という気がしますよ。
中学の頃にエルヴィスの作家別のリストを作るとか、誰にも頼まれないのにやっていた頃と同じように、
今は60年代のナッシュヴィルのレコーディング・データを作っているんです。
翌日がロイ・オービソンで、その翌日がエルヴィスでっていうのを
曲ごとの日付のレコーディング・データというのを、
誰にも頼まれていないにもかかわらず。
と言うと、そうすると必ず
「いや、ラジオのDJやってたから、どうですか、それで発表したら?」
というふうに言われるんだけど、いや、そのためではないんですよ。
全然啓蒙主義的ではないですもんね、大滝さんてね、だからそういうところがね。
楽しむ方向がよいので。
自分が楽しむのでないとだめな。
うん。やる側に回っておもしろかったと思うのは、歌う側の人の気持ちとか、
どういうふうにして、こういう場合にはこういうふうに歌うとか、
こうだったからこうなったんだということが細かくわかるようになったということはあるね。
あるんだけど、何かちょっと細かくとらえ過ぎて、もっと茫洋に、
膨大な、どうでもいいように、のんびりと聴いていたかったなというのはあるんです。
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以上、2日間にわたって新春放談の内容をご紹介いたしましたズラ。
現在活動中のアマチュアミュージシャンの方々には特に興味深い内容だったのでは?
以前にも書きましたが、大瀧師匠が
「プロミュージシャンになったことは失敗だった」
と断言している点はショックでもあり、安心した部分でもあります。
オイラの場合、アマチュアながら 「PA」 と言う立場であるため、若干ながら 「報酬」 をいただいている。
付け加えるなら、 「音楽でさらなる収入を得たい」 と言う願望だってある。
しかし、収入を得ることにより 「プロ」 の足かせをハメられ、
今後の音楽活動に支障をきたすような場面に出くわすようであれば、
オイラは迷うことなく 「収入」 より 「足かせを外す」 ことを選択する。
恐らく多くの方に同意いただけると思いますが、
「音楽で収入を得るよりも、全財産をつぎ込んででも音楽を楽しみたい」
が世のアマチュアミュージシャン共通の意識ではないのでしょーか?
オイラはそんな方々とツルんで音楽活動を継続して行きたいと考えとります。
そんなワケで、今後ともどーかひとつよろしゅうに。
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▼ Recording Studio GARAGE MIHO(本館)はこちら
http://www.geocities.jp/garage_miho
▼ やまぼうし4月定例ライブ いよいよ今日!
日時:4月13日(金)19時30分~
出演:チャオくぼた、quiche(キッシュ)
料金:@500円(ワンドリンク付き)
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