サンデーソングブック2007年新春放談より(その1)
山下達郎ファンクラブより会報 TATSURO MANIA(春号) が送られてきますた。
また今回は一段と濃い~内容で読み応えがあるざんす。
こらー、ブログネタに窮している今日この頃、紹介しないテはないと思い、
ネタのない日はこのファンクラブ会報の内容を小出しに掲載していくことといたしませう。
まずは、今年の正月にサンデーソングブックで放送された 「新春放談」 についてご紹介。
「新春放談」 とはなんぞや?
当ブログ常連さんには今さら説明不要であるとは思うが、
いちおう念のため、おさらいしておきませう。
ことの始まりは1984年に遡る。
当時、NHK-FMの 「サウンドストリート」と言う番組のDJであった山下達郎が、
新春第1回の放送に大瀧詠一師匠をゲストに招いてヲタク話を炸裂したところ、
思いのほか好評で(注)、それ以降、放送局、番組を転々としながらも
21年間、毎年欠かすことなく放送されている稀有なプログラムなのであーる。
(注)リスナーに好評だったのはもちろんだが、
むしろイチバン好評だったのは当の本人たちだったのではないか? との定説あり。
と言うワケで、今回のファンクラブ会報に今年の新春放談の抜粋・再編集原稿が掲載されておりますたので、
今日・明日の2回に分けてご紹介することといたしませう。
(山下達郎・・・赤字 大瀧詠一・・・青字 で表記します)
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ゴー・ゴー・ナイアガラ」(アルバム)が出たから、最初に今日お聞きしようと思ったのは、
番組(「ゴー・ゴー・ナイアガラ」)はもうやらないんですか、御自分で。
ああ、これね。どうですか。
それは要望は多いんじゃないですか。
今はラジオでもテレビでもやっぱり多極化してるから、
どこでも好きなようにやろうと思えばね。
マニアックにやろうと思えば、別にそんなに口幅ったいこと言わなくても、
好きなことボロボロかけてるだけで大滝さんの場合は多分成立すると思うから、
趣味性の引っ張り出し方だと、おのずと自然とできちゃうから。
何かもったいない感じするんだけどな。
そうですがね。でもラジ関(ラジオ関東)でもう終わってんじゃないかと思います、僕は。
そうなのかな。
やっぱり大滝さんの「ゴー・ゴー・ナイアガラ」のキャロル・キング(特集)聴かせてもらうと
全然やっぱり僕なんかと観点が違うもん。
そういう観点で選曲する人がどんどん減ってるから、
そういうの、すごく聴きたいなっていう感じがね、すごく正直なところあるんですが。
いかがなもんでしょうかね。
どんなもんですかねえ。
あくまでこっちは音楽評論家じゃないのでね。
自分の私情っていうか、恣意的なそういう感情っていうのはすごく入りますから、
そうするとやっぱり大滝さんと僕らだと
全然その一般的な教科書的なものとは全然違うものになるわけです。
だからバリー・マンにしても、僕なんかのチョイスするものとは全然大滝さんとでは違うから、
もっと聴きたいなというのが僕の正直なところ。
ああそうですが。
ええ。今だって割と。
でもあそこの時点でもう、僕の場合は完結してるんですよ。
ふうん。
だからあなたよりも2~3年、聴き始めたのが早いので、だからそっちの方が自分としては。
そうでしょ。
うん。すごく印象を受けたのが強いんですよね。それ以降のものよりも。
わかりますね。
だからどうしてもそういうものになってしまうんだけど。
それ以降のものは、あんまり聴いてないから。
だから、次の世代の人に任せる方がよいというふうに思ったんです。
でもやっぱり結局、日本の文化の特徴として、右行くと皆右、左行くと皆左で、
もうちょっとこう広く浅く点在してどれでも選ぶって、そういうのがないから。
最近はでもCDで過去の再発がたくさんあるし、そういうのを若い人が聴いて、
自分たちの何かどこかに取り入れてるってことはあるんじゃないですか。
でも圧倒的に何聴いていいかわかんないというのが正直なところ。
たくさんあるから?
ええ、あり過ぎちゃって。情報氾濫しちゃって。
何から聴けばいいのかっていう。
そうなんだけどね。入り口、結構大事なんだよね、実はね。
最初に見たのが親だと思うからね(笑)。
まあね。だからどう入るかでね、結構変わってくる。
その伝統の継承みたいなの、一番日本は戦後特に不得意だから。
でも大滝さんはやっぱりそういう意味ではカリスマ的なところがあるから、
やっぱり大滝さんの選ぶ曲のラジオっていうのがあると、
大きな影響力があったし、「ゴー・ゴー・ナイアガラ」ってのは。
あの時点ではね。他に無かったからね。
今あれしても十分に、十二分に、あれするのに。
御自分がやる気があまりないっていったら、しょうがないんだけど。
まあね。まあ何かのことで、また変わるかもしれないですよ。
大滝さんにやってくださいっていう人が来れば、どうします?
いや、いますよ、「ゴー・ゴー・ナイアガラ」どうですかって、昼のワイドでとかね。
昼のワイドで「ゴー・ゴー・ナイアガラ」(笑)。
別にだからやることに逡巡してるとかね、やるのが怖いとか、やる意味がないとか、
必要がないとかいうことじゃないんですけれども。
何か、いろんなことが終わってるような気がするんで、自分の中でやってきたことに関しては。
その時代の必要性、その時々の自分の必要性とか思ったことでやってただけだから、
その以前にやっていたことというのは音楽もしかりなんだけども、
その時点の自分が何か、それを今これをやるべきだと思ってやってただけのことなので。
だからもういいんじゃないのかな、というふうに思ってます。
-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
(明日のブログに続く)
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▼ Recording Studio GARAGE MIHO(本館)はこちら
http://www.geocities.jp/garage_miho
▼ やまぼうし4月定例ライブ開催間近!
日時:4月13日(金)19時30分~
出演:チャオくぼた、quiche(キッシュ)
料金:@500円(ワンドリンク付き)
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また今回は一段と濃い~内容で読み応えがあるざんす。
こらー、ブログネタに窮している今日この頃、紹介しないテはないと思い、
ネタのない日はこのファンクラブ会報の内容を小出しに掲載していくことといたしませう。
まずは、今年の正月にサンデーソングブックで放送された 「新春放談」 についてご紹介。
「新春放談」 とはなんぞや?
当ブログ常連さんには今さら説明不要であるとは思うが、
いちおう念のため、おさらいしておきませう。
ことの始まりは1984年に遡る。
当時、NHK-FMの 「サウンドストリート」と言う番組のDJであった山下達郎が、
新春第1回の放送に大瀧詠一師匠をゲストに招いてヲタク話を炸裂したところ、
思いのほか好評で(注)、それ以降、放送局、番組を転々としながらも
21年間、毎年欠かすことなく放送されている稀有なプログラムなのであーる。
(注)リスナーに好評だったのはもちろんだが、
むしろイチバン好評だったのは当の本人たちだったのではないか? との定説あり。
と言うワケで、今回のファンクラブ会報に今年の新春放談の抜粋・再編集原稿が掲載されておりますたので、
今日・明日の2回に分けてご紹介することといたしませう。
(山下達郎・・・赤字 大瀧詠一・・・青字 で表記します)
-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
ゴー・ゴー・ナイアガラ」(アルバム)が出たから、最初に今日お聞きしようと思ったのは、
番組(「ゴー・ゴー・ナイアガラ」)はもうやらないんですか、御自分で。
ああ、これね。どうですか。
それは要望は多いんじゃないですか。
今はラジオでもテレビでもやっぱり多極化してるから、
どこでも好きなようにやろうと思えばね。
マニアックにやろうと思えば、別にそんなに口幅ったいこと言わなくても、
好きなことボロボロかけてるだけで大滝さんの場合は多分成立すると思うから、
趣味性の引っ張り出し方だと、おのずと自然とできちゃうから。
何かもったいない感じするんだけどな。
そうですがね。でもラジ関(ラジオ関東)でもう終わってんじゃないかと思います、僕は。
そうなのかな。
やっぱり大滝さんの「ゴー・ゴー・ナイアガラ」のキャロル・キング(特集)聴かせてもらうと
全然やっぱり僕なんかと観点が違うもん。
そういう観点で選曲する人がどんどん減ってるから、
そういうの、すごく聴きたいなっていう感じがね、すごく正直なところあるんですが。
いかがなもんでしょうかね。
どんなもんですかねえ。
あくまでこっちは音楽評論家じゃないのでね。
自分の私情っていうか、恣意的なそういう感情っていうのはすごく入りますから、
そうするとやっぱり大滝さんと僕らだと
全然その一般的な教科書的なものとは全然違うものになるわけです。
だからバリー・マンにしても、僕なんかのチョイスするものとは全然大滝さんとでは違うから、
もっと聴きたいなというのが僕の正直なところ。
ああそうですが。
ええ。今だって割と。
でもあそこの時点でもう、僕の場合は完結してるんですよ。
ふうん。
だからあなたよりも2~3年、聴き始めたのが早いので、だからそっちの方が自分としては。
そうでしょ。
うん。すごく印象を受けたのが強いんですよね。それ以降のものよりも。
わかりますね。
だからどうしてもそういうものになってしまうんだけど。
それ以降のものは、あんまり聴いてないから。
だから、次の世代の人に任せる方がよいというふうに思ったんです。
でもやっぱり結局、日本の文化の特徴として、右行くと皆右、左行くと皆左で、
もうちょっとこう広く浅く点在してどれでも選ぶって、そういうのがないから。
最近はでもCDで過去の再発がたくさんあるし、そういうのを若い人が聴いて、
自分たちの何かどこかに取り入れてるってことはあるんじゃないですか。
でも圧倒的に何聴いていいかわかんないというのが正直なところ。
たくさんあるから?
ええ、あり過ぎちゃって。情報氾濫しちゃって。
何から聴けばいいのかっていう。
そうなんだけどね。入り口、結構大事なんだよね、実はね。
最初に見たのが親だと思うからね(笑)。
まあね。だからどう入るかでね、結構変わってくる。
その伝統の継承みたいなの、一番日本は戦後特に不得意だから。
でも大滝さんはやっぱりそういう意味ではカリスマ的なところがあるから、
やっぱり大滝さんの選ぶ曲のラジオっていうのがあると、
大きな影響力があったし、「ゴー・ゴー・ナイアガラ」ってのは。
あの時点ではね。他に無かったからね。
今あれしても十分に、十二分に、あれするのに。
御自分がやる気があまりないっていったら、しょうがないんだけど。
まあね。まあ何かのことで、また変わるかもしれないですよ。
大滝さんにやってくださいっていう人が来れば、どうします?
いや、いますよ、「ゴー・ゴー・ナイアガラ」どうですかって、昼のワイドでとかね。
昼のワイドで「ゴー・ゴー・ナイアガラ」(笑)。
別にだからやることに逡巡してるとかね、やるのが怖いとか、やる意味がないとか、
必要がないとかいうことじゃないんですけれども。
何か、いろんなことが終わってるような気がするんで、自分の中でやってきたことに関しては。
その時代の必要性、その時々の自分の必要性とか思ったことでやってただけだから、
その以前にやっていたことというのは音楽もしかりなんだけども、
その時点の自分が何か、それを今これをやるべきだと思ってやってただけのことなので。
だからもういいんじゃないのかな、というふうに思ってます。
-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
(明日のブログに続く)
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▼ Recording Studio GARAGE MIHO(本館)はこちら
http://www.geocities.jp/garage_miho
▼ やまぼうし4月定例ライブ開催間近!
日時:4月13日(金)19時30分~
出演:チャオくぼた、quiche(キッシュ)
料金:@500円(ワンドリンク付き)
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