コーリング・ユー・ライブの舞台裏(其之五)

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ドキュメンタリータッチのライブレポートもいよいよ最終回の第四弾!


[ライブ当日/本番]

 午後4時20分/Act-3


  森下さんのステージ終わり、短い休憩を挟んで次のステージの設営を行う。
  いよいよ「あやあね」の登場どすえ。
  波の音のSEを流しながらステージに椅子2脚とワイアレスマイクをセット。
  準備が整ったことを確認して、そっとSEのレベルを落とすとともにVJの映像を消す。

  ほどなく客電明かりも消え、ほぼ完全暗転の中を静けさが支配する。
  ゆっくりと「タメ」の時間をおいてから、オレはカラオケCDのプレイボタンを押す。

  雑踏のSEが流れ始めると、ふっとステージにダウンライトが照らされ、
  椅子に腰掛けてうつむいているあやあねが浮かび上がる。

  雑踏のSEがフェードアウトすると耳慣れたピアノのバッキングがフェードインしてくる。
  このライブのタイトルナンバーでもある 「Calling You」 だ。

  もう何度聴いたかわからないこの曲であるが、
  何度聴いても背筋がぞっとするような緊張感に襲われる。

  最初は蚊の鳴くようなか細い歌唱であるが、
  ピアノソロパートをはさんで、何とも思い入れたっぷりの情熱的な歌い方に変わってくる。
  ダイナミクスのつけ方がヒジョーに極端であるため、
  オレはミキサーのフェーダーから一時も手が離せない。
  特に今回は意図的にコンプレッサーをインサートしなかったので、
  けっこう歌い方に合わせてフェーダーを細かくいじっていたが、気付いた人はいただろうか?

  「Calling You」が終わると、例によって数秒間の静寂を挟み、
  おもむろにポテトチップスの袋を取り出してむしゃむしゃと食べ始める演技を始める。
  もちろんカラオケCDには「むしゃむしゃ」のSEが収録されている。
  唐突にブレイクビーツのイントロが始まり、2曲目 無添加の女」 に突入。

  うーぬ、いつものこととは言え、
  ほとんどコード楽器を使っていないパーカッシブなバックトラックに乗せて、
  この不可思議な主旋律を歌うセンスはやはりタダモノではない。
  少なくともオレが慣れ親しんだポピュラーミュージックの住人ではないと感ずる。

  その後も狂気(?)のパフォーマンスを取り入れた非日常的なステージを繰り広げる彼女。
  いつもどおりお客さんは緊張感の中で固唾を呑んでそれを見守っている。

  最後から2曲目の曲を歌い終えた後、今度は雨の音のSEが流れ出し、
  いったんあやあねはステージから姿を消す。
  10秒… 20秒… 1分… と雨の音だけが聞こえるステージ。
  その間、お客さんは何一つ声を出さず、誰もいない薄暗いステージを見守っている。
  これもまた非日常的なライブの風景だ。

  ようやく雨の音のSEがフェードアウトし、代わりにピアノのイントロが始まる。
  イントロが始まって数秒後、ステージ明かりが付くと同時に
  上手からベージュのワンピースに着替えたあやあねがゆっくりと再登場。
  
  今年5月のライブから歌っている尾崎亜美「Walking In The Rain」を熱唱。
  こらーいい曲ですな。かなりグッときます。


  Walking in the rain 時のままに
  
  Walking in the rain 濡れながら

  Walking in the rain, Walking in the rain

  肩から 雨の匂いが 背中から 放課後の匂いがした

  ロッカーのドアを閉める音 笑いさざめく声

  みんな 濡れながら どこへ行くんだろう

  言葉より 正直な 後ろ姿が溶けてゆく

  Walking in the rain 時のままに
  
  Walking in the rain 濡れながら
  
  Walking in the rain, Walking in the rain

  Walking through the time, Growing together

  Walking through the time, Laughing and crying
  
  Walking in the rain 時のままに
  
  Walking in the rain 濡れながら



  歌い終えると再び雑踏のSEが流れ、そしてフェードアウトしていく。
  ステージの明かりが落とされ、暗闇の中で数秒間が過ぎる。

  ほどなく明かりが灯され、ようやくあやあねが喋りだす。「ありがとうございました」

  観客から拍手の嵐。そしてアンコールの拍手へと変わっていく。

  カラオケをバックに歌うステージスタイルだけに、
  アンコールに応えるのにいつも苦慮している彼女が今回選んだ曲は、
  ホイットニー・ヒューストン「ため息つかせて」

  ぬぁんとカラオケを使わないア・カペラで、しかもマイクを使わぬノーPAバージョン!

  これがまたお客さんの心を掴んだようで、
  後でアンケートを見ると「アンコールがよかった」との感想がいくつも目に入った。

  そんなこんなで40分弱の「あやあね」ステージが終了。

  ふー。


 午後5時/終演の挨拶

  ここで主催者であるオイラからひと言挨拶。

  思えば2004年9月3日のドリプラシーサイドライブであやあねを見て以来、
  オレはアマチュアミュージシャンのライブの見方が、
  180度…とは言わないが、90度は観点が変わった。いや、変えさせられた。

  ただオンガクだけを披露するのではなく、
  プラスアルファの演出の重要性を痛感させられたのだ。

  もちろんオンガク的クオリティの高さが大前提ではあるが、
  それ以外のステージングに対する気遣いに配慮することで、
  今まで見えなかった新たな可能性があることに気付く。

  今回用いたVJシステムを手始めに、照明とか大道具・小道具にも配慮していきたいと思う。

  …なーんてエラそうなことをしゃべっちまいました。

  オーラスに、本日の出演者を改めて紹介するとともにスタッフを紹介していく。

  ・ノーザンスターのアユミちゃん

  ・御大・森下さん

  ・あやあね

  ・照明担当の伽藍座長こと佐藤ツヨシ

  ・縁の下で支えてくれたハナさん

  …そして最後に、本日のPAとVJは、ワタクシ、速水もこみち でした。


  と、最後の最後にボケをかましてやったら…
  会場がシーンと静まりかえったことは言うまでもない。


 午後5時10分/見送り

  お客さんにアンケートを書いてもらう間に出演者は会場の外で待機。

  帰りがけにお客さんをお見送りしながら記念撮影等に応じていた。

  いつものことながら、あやあねと一緒に記念撮影に収まる自分のデレデレ顔が恥ずかしい。


  その後、機材を撤収し、打ち上げに雪崩れ込み、ようやく熱い一日が終わった。



さーて、一週間にわたって引っ張ってきた「コーリング・ユー・ライブ」関連ブログもこれにて終了。

明日のネタはどうしようか今から不安なオレなのであった。


追申:

このライブの模様をいろんな方がレポートしてくれていますんで、
よろしかったらのぞいてみてちょんまげ。

▼音楽は一日にして成らず(仮)
 http://otonara.seesaa.net/article/23211569.html

▼よをのつぶやき
 http://yowo.cocolog-shizuoka.com/blog/2006/09/northrnstar_e495.html

▼つばさの散歩道
 http://yaplog.jp/sanpomi_chi/archive/242

▼no music,no life
 http://geocities.yahoo.co.jp/gl/northrnstar5312/comment/20060904/1157352704#comment
 http://geocities.yahoo.co.jp/gl/northrnstar5312/comment/20060904/1157352953#comment




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  あやあねさん情報!

   ・アーキフェスタ2006 in 青葉 に出演!NEW!
    2006年9月10日(日)午後2時50分頃から
    静岡市の青葉公園「葵スクエア」において開催される
    建築関係のイベントに あやあね さんが出演されます。

    ※オレも絶対に見たいところなのですが、
     この日は「セプテンバーコンサート」のため、どうしても行けません!
     2004年9月以来の「あやあねステージ連続目撃記録」がついにストップします(涙)
     なので代理レポーターを務めてくださる方を大募集!
     よろしくお願いします!!!!

   ・アットエスのアーティスト紹介ページはこちら
    応援メッセージを書き込んで下さいっ!
    http://www.at-s.com/bin/musi/MUSI0110.asp?id=D8773

   ・あやあねさん紹介ブログはこちら
    http://blogs.yahoo.co.jp/garage_miho/31496238.html

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