幻のデジタル記録メディア

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ヤフオクに写真のモノが出品されている。

▼詳細はこちら
http://page10.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/m26484109

実はコレ、カセットテープである。
しかし、カセットはカセットでもただのカセットではない。
ぬぁんとこれは、現在では幻になりつつある「DCC」メディアなのだ!

DCCとはなんぞや?
と思われた方には、詳しく説明するのが面倒いので次のサイトをご参照あれ

▼日本DCC保存会本部
http://drittereich.dyndns.org/audio/DCC/DCC.HTM


まあ、簡単に説明すると、
かつてソニーと松下陣営がビデオの記録媒体を巡って、
ベータ VS VHS の血みどろの決戦があったように、
CDがレコードに代わる新たな音楽提供メディアとして登場した時代、
一般消費者が手軽に利用できるデジタル記録メディアの登場が待ち望まれていた。

1992年、当時、デジタル録音メディアとしてはDATが登場していたが、
高級オーディオにカテゴライズされてしまったため、
コンシュマーレベルではまったく浸透しなかった。

この反省を踏まえてソニーが開発したメディアがMD
対するフィリップス・松下陣営が開発したメディアがDCCだった。

DCCデッキは、従来から流通されていたカセットテープも再生でき、
さらに新メディアであるDCCも使えることが「売り」だったが、
当時、すでに一般消費者にはパソコンが普及しつつあり、
3.5インチフロッピーディスクがお手軽記録媒体として認識されていたため、
「この時代にテープ式の記録メディアは時代遅れ」
と誰もが思っていた。

そういった意味では、
DCCとMDの戦いは始まる前からすでに勝負は着いていた。

そして案の定DCC陣営は惨敗を喫し、1997年に姿を消した。

現在はパナソニックもMDを製造販売しているご時勢である。


ちなみにオレの周囲でDCCを購入した知人は皆無だった。
はたしてどんなシロモノだったのか、実際に使ったことのある人の話を聞いてみたい。




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  ▼ Recording Studio GARAGE MIHO(本館)はこちら
   http://www.geocities.jp/garage_miho

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