静岡プロレス旗揚げ戦 観戦記①

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昨日は新たに旗揚げされた地域密着型プロレスイベント「静岡プロレス」を見に行ってきた。


静岡プロレスは大学で音楽講師を務める稲木良光が静岡の文化振興の手段として、
ぬぁんと静岡市教育委員会の後援を取り付け、
所属選手を持たない新団体として立ち上げたもの。

国際プロレス佐野直(さのなおし)がエースとのことだが、オレはこのレスラーをまったく知らない。

例によってインターネット検索してみると...うーん、佐野を褒める記事が見当たらない。
どこを見てもショッパイレスラーの代名詞みたいな記述しかないぞ。

果たして、まったくヤクザな世界とは無縁の文化人・稲木代表と、
平成のヘタレレスラー・佐野直の描き出す新しいプロレスとはどんなものなのか、
否が応でも期待は膨らまない...


ほとんど街角で静岡プロレスの旗揚げ戦ポスターやローカルテレビでの告知を目にすることもなく、
いったいどれだけの観客動員を見込んでいるのか。

しかも今回の会場は、
恐らくプロレス団体としては初めて利用することになる
静岡市民文化会館大会議室

オレも会社の研修会で利用したことはあるが、いやー、あんなところでリングが組めるのか?
それ以前にリング機材を搬入するエレベーターなんてあったか?


そんな不安材料を胸に、期待に胸を膨らませることもなく会場に入ってみると...

ありゃー、たしかにリングが組みあがってる。
しかもかなりの観客数じゃあーりませんか。

主催者発表で超満員350名。恐らくほぼ実数に近いと思われ。


全選手入場式に引き続き、稲木代表から旗揚げの挨拶が行われる。

続いて稲木代表がこの日のセミファイナルに登場するヒールレスラー「スタンガン高村」を呼び込む。

スタンガンは、佐野とともに静岡プロレスの看板レスラーとして紹介されているレスラーだが、
実は旗揚げ記者会見の際、担当医の熱心な治療と投薬によりヒールからすっかり真人間に生まれ変わった、
よって、この日の試合は「ストロングスタイルマッチ」として行われる、という伏線が敷いてあった。

そのストーリーラインに沿って、稲木代表が
「僕の親友を紹介します。スタンガン高村選手、リングに上がってきてください。
高ちゃーん、どこにいるの?」
と声を掛けると、リングアナウンサーが茶々を入れる。
「稲木代表、たった今、主治医のドクターから連絡が入りました。
スタンガンに投与した治療薬の効果はほとんど切れかかっているので、とても危険な状態とのこと。
危ないですから呼び込むのはやめて下さい。」
しかし稲木代表はその忠告を聞き入れず、
「いや、高ちゃんは本当に真人間になったんだ。ヒールに戻るなんてありえない。
おーい、高ちゃん、リングに上がってきて~」

すると、聞き覚えのある入場テーマ曲とともにサーベルを加えたスタンガンが入場してきた。

この曲、オレの記憶が正しければ、
新日本時代のタイガー・ジェット・シンのテーマ曲「サーベルタイガー」ではないか?

うーん、マニアックではあるがなんという安易な選曲だ。

正にT・J・シンそのもののギミックで観客を蹴散らしながら場内を徘徊するスタンガン。
そしてリングに上がるや、稲木代表を襲撃!

ああ、稲木代表がボコボコにされていく!と思った瞬間、またもや場内に鳴り響く新たなテーマ曲。

今度は「ワイルドシング」をバックにニセ大仁田が登場し、稲木代表を窮地から救出。

続いてマイクを手にするニセ大仁田。

「オイオイオイオイ!ヒールに戻ってるじゃねーか、あの野郎!
オイ、稲木さんよぉ、オレたちインディーがストロングスタイルやってどうなるんだ!
ここはやっぱりストリートファイトしかねえんじゃないのかい!エー!」

ようやく立ち上がった稲木代表はこれを受け入れ、
「わかりました。第4試合に予定されていたスタンガン高村とニセ大仁田の試合は、
ストロングスタイルマッチから、ストリートファイトデスマッチに変更します!」
と宣言。

再び「ワイルドシング」が流れる中、ニセ大仁田、稲木代表がリングを降り、ようやく前フリが終了。

ここまででおよそ20~30分経過。


そしてそして、ようやく旗揚げ戦の第一試合が始まる。


第1試合 [宇宙戦士アンドロス VS UZ(ユージ)]

うーん、いかにも超マイナーな、どインディーな二人。
ハードヒッティングならぬ、ソフトヒッティングな攻防に静まり返る観客。
ボディスラムの音は会場にこだまするものの、チョップやキックの打撃音がほとんど伝わらない。

結局、体格に勝るアンドロスが勝利。
肝心のフィニッシュホールドは...忘れました(マジです)


第2試合 [トモヤ(漢字表記だったけど字を忘れました) VS 小仲ペールワン]

一見、望月成晃のようなイデタチのトモヤ。
対するは、タモリボキャブラ天国に登場していた“白い恐怖”へらちょんぺのような風体の
小仲ペールワンのキワモノ対決。

と、思いきや、レフェリーを巻き込んでのドタバタ劇を展開しつつも、
ペールワンのインディアンデスロックとヨガの複合技?やトモヤのロープ渡りなど、
それなりに観客を盛り上げるムーヴを披露してくれた。

圧巻はペールワンが繰り出したカンクン・トルネード、いや、このキリモミの凄さはスカイ・ツイスター・プレスか?

残念ながらペールワンの善戦むなしく敗れたものの(またしてもフィニッシュホールド失念)、
観客をほんの少しヒートさせた試合だった。


第3試合 [みかんマン&お茶マン VS 死神&バンジー高田

ようやく知名度のある(と言ってもプレスファン限定だが)選手・死神が登場。
明らかに他の選手と比べてパンフアップされた身体が観客を引き付ける。

やっぱレスラーは「身体を見せてナンボ」であると実感。

対するは地域限定レスラーとの名目によって登場の みかんマン と お茶マン。

はっきり言って実力の差は歴然。

途中、敵であるはずの死神から観客に
「オイ、地元のヒーローのピンチだからみんな応援しろ!み~か~ん!み~か~ん!」
とアジテートされる始末。

圧倒的ピンチに陥ったみかんマンは、パートナーの投げ入れたみかんを一口。
するとあろうことか、パワー復活し再び死神に立ち向かっていく。
続いてお茶マンも緑茶ペットボトルを飲むとパワー復活。

しかし圧倒的な体格差はいかんともしがたく、もはやノックアウト目前と思われた瞬間、
バンジー高田の一瞬の隙をつき、二人がかりのスクールボーイとジャックナイフの複合技で逆転フォール!

観客のまばらな拍手の中、勝ち名乗りもそこそこに退場していくお茶とみかんであった。

はっきり言って、死神がひとりでコントロールしていた試合。

他の3人の経験の浅さを露呈した試合であった。

でも、変に大技を使わず、殴る蹴るだけで試合を組み立てたのには好感が持てやした。


そして旗揚げ戦は10分の休憩を挟み、いよいよ佳境に差し掛かる。

興奮の後半戦は明日のブログを待たれよ。

to be continued




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