冬のハロウィンカーニバルレポート②

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ハロウィンカーニバル現場のレポート第2弾


PA屋としてはあるまじき失態であるが、
ここ3ヶ月ばかりテスターが電池切れで
十分な電圧測定を行わないままPAを組んでしまっている。

とはいえ、オレの場合ファーマンのAR117J(注)を使っているため、
さほど電圧が変動しても大勢に影響はないと高を括っていたが、
この驕りが後にとんでもない事態を招くことになるとは...


(注)FURMAN AR117J
 電源レギュレータ:およそ80~117Vの元電圧を強制的に100Vにして出力してしまうというシロモノ。
 フロントパネルに入力電圧を表示する簡易なLEDがついている。



イベント前半を終えたあたりで電圧が90Vまで低下している様子を視認。
電源は近隣の民家のコンセントから引っ張ってもらったのだが、
これでは流石にヤバイと思い、卓回りとパワーアンプを別々の電源にするべく、新たな電源を探す。

主催者に相談したところ、ステージ照明用のジェネ(発電機)の容量にかなり余裕があるとのこと。
んで、試しに照明用に使われていないステージ電源の別ブレーカー口の電圧をAR117Jの簡易電圧メーターで視認すると120VのLEDが点灯。

まあ、これくらいならメインスピーカー用のパワーアンプをつないでもダイジョービかな?
と、安易に判断し、そのアンプのみステージ用電源につなぎなおして再起動。
とりあえず問題なく音は出た。

それから数時間後。
ケーブルテレビのスタッフから、何か焦げ臭い匂いがします、と言われ、
テント内を見ると白煙が立ち込めているではないか!
あやや、着ているコートにストーブの火がついたか!
と、立ち上がると別に焼け焦げていない?

改めて足元を見ると、
おお!パワーアンプから白煙が吹き出している!
それこそフォグマシンのような勢いではないか!

歌謡ショーの途中ではあったが、
急遽ステージイベントを中断してもらい、急遽、予備アンプと取り替える。

MCさんは「ありゃー、これでイベントは強制終了か!」と思ったそうだが、
そこはPA屋の意地にかけて早々に状況を回復してやった。

その時間、わずかに5分!

もちろん、イベントを中断するなどPA屋にあるまじきエラーであるが、
この非常事態を5分で収拾したスキルには我ながら自信を持った。
伊達に経験年数が長いわけではありましぇん。

今にして思えば、
たかが120Vでウチのパワーアンプ(CREST CA6)が白煙を噴くというのは解せない。
もしかすると、AR117Jに表示された120VのLEDは、「120V以上」の意味だったかも知れない。
もし150Vとかそれ以上の電圧だったとしたら納得はいく。

いやー、今さらながら電源確認の重要さを思い知らされた1日だった。

さて、今回のイベントでパワーアンプを1台、オシャカにしちまったので、
取り急ぎ代替アンプを調達しなければならなくなった。
できれば音質を犠牲にしても、タフで壊れにくくメンテ体制が整っているヤマハ製にしたいところだが...
べリンガーのあまりにコストパフォーマンスにすぐれた製品にも目が行ってしまう今日この頃。

例によってヤフオクで掘り出し中古品のチェックにも熱が入るオレであった。


写真は上から、

1.この日のメインスピーカーはエレボイのエリミネーターエリミネーターサブ
  イントレの上に設置できたため横並びにセット

2.メイン卓はいつものべリンガーDDX3216
  ぬぁんと最近ではサウンドハウス新品が8万円台で売られてます!
  マジかよ?




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