私的「シンガーソングライター」考
タイトルのとおりなんですが。
吉田拓郎 に憧れてフォークギターの弾き語りから音楽を始めたオイラ的には、
たしかに10代の頃は 「シンガーソングライター」 というモノになりたい、
と思っていました。
しかし、実際にアコギ片手にオリジナル曲づくりを始めてみたら、
見事に数年 (4~5年?) で行き詰りました。
今まで自分が作った作品群を冷静に、客観的に聴き直してみたら、
いやー、なんとなくわかってはいましたが見事に 「似たり寄ったり」 ばかり。
ロックっぽい曲調の作品を作ってみたいと思っても、根が 「フォーク体質」 なので、
結局、フォークの範疇内の 「ロックもどき」 しか作ることができず、
これはもう根本的に 「音楽の体質改善」 からやり直すしかない!、
と悟ったのが20代前半くらいのことだったでしょーか。
どっぷりとロック、ソウル、ファンク、等の音楽に浸かり、ギター奏法をコピーしまくり、
それぞれの音楽ジャンルで 「定番」 とされるグルーヴ、リズムを聴きまくり、
ドラムマシンやシーケンサーで真似してみては、ホンモノとの違いを確認する、
といった試行錯誤を重ねていきました。
そんなことを20~30年くらい続けてきて、オイラが確信したことのひとつが、
音楽を構築するうえでもっとも大切なのは 「編曲」 である、ということ。
アマチュアの場合は 「特に大事」 と付け加えましょう。
ユーチューブを見ていると、弾き語り系のシンガーソングライターが作った作品を、
バンドアレンジで演奏している動画が多数アップされていますが、
オイラが見た限り、テンポ100~120程度のエイトビートグルーヴばかりで、
印象的なリズムブレイクやキメのフレーズ、オブリガート等が施されているものは
ほとんど見受けられませんでした。
オイラ的分析 (?) によると、そうなってしまう要因のひとつは、
元歌、つまり作曲者の 「アコギ弾き語りバージョン」 の雰囲気を壊さないよう、
バンドメンバーが保守的な演奏でお茶を濁しているためである、と考えます。
ここでひとつ、最近拝読し、印象に残ったブログを紹介させていただきます。
ふーむ、やっぱりな~、というのがオイラ的偽らざる感想です。
世間一般的に 「シンガーソングライター」 というと、
「オリジナル曲を作曲することができて、自分で歌唱と演奏もできる人」
という認識だと思いますが、あえて嫌味な表現を付加させていただきましょう。
「一部の限定された音楽ジャンルに特化したオリジナル曲を
作曲することができて、 自身の楽器演奏による歌唱もできるが、
バンドスコアを書くことはできない人」
で、どーよ?
「オレのロックを聴け!」 と粋がっている割に、実際に演っている芸風は
「フォーク弾き語り」 だったりするアマチュアミュージシャンは珍しくありません。
まあ、音楽の嗜好は人それぞれなので、自分が好きなように演ればいいと思いますが、
オイラはそんな 「ニセモノ」 にカネを払ってまで観に行く気にはなれません。
ま、オイラに言わせれば、小室哲哉作品だって 「根はフォーク」 にしか聴こえませんけどね。
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▼ 9月定例やまぼうしライブ
日時 9月7日(金)19時30分~21時00分
会場 コーヒー&ギャラリー やまぼうし
出演 19時30分~ FJスズキ (ギター弾き語り)
20時15分~ ノーザンスター (ギター弾き語り)
▼ 関連リンク
2014年1月10日のやまぼうしライブ PAL × Tacaco
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