音楽に 「道」 はあるか

世間一般的に 「○○をやってる人に悪い人はいない」 といった常套句があります。
その中には 「音楽をやってる人に悪い人はいない」 も含まれるワケですが、
オイラ的には、まったくもって信用できないセリフだと思っています。

いちいち例を挙げるまでもなく、特に商業音楽関係者の場合、
市井の人々に比べて犯罪率、特に違法薬物系に
手を染める人間の数は高いと思われますし、
巨額マネーが取引される興行に関しては、反社会勢力の関与だって否定できません。

いきなり何を書き出しているのか? と感じられた方が多いと察しますが、
実は、先日、格闘家の 矢野卓見 氏のブログを拝見したところ、興味深い表記を見つけ、
本日のブログを書いてみよう、と相成ったワケです。


武道(格闘技)に於ける心技体の「心」について

闘いに勝つだけなら技術と身体能力さえ突出してれば特に「心」は必要有りません、
しかし強大な力をコントロールするにはそれに見合った
「心(自制心)」の強さを持たなければ身を滅ぼす事にもなりかねません、
今回の山本勇気選手の傷害事件は感情に任せての暴行の末
知人を意識不明の重体にさせると云う格闘技を身に付けた所為で
相手は勿論自身の人生をも壊す結果になりました、
格闘技に限らず勝利至上主義からの脱却は全ての指導者の課題だと思います。

本ブログ記事は、プロ格闘家である 山本勇気 が、
交際相手の女性を巡って一般の知人男性とトラブル~口論となり、
挙句の果てに暴行を加えた結果、意識不明の重体となり、
翌日死亡となった事件について、
格闘技の指導者としての責任について言及したものです。

さて、翻ってオイラが住んでいる 「音楽の世界」 に目を向けてみますと、
決して音楽そのものに、人体を損傷させるような殺傷能力はありませんが、
それを使う (演奏する、歌唱する、等) 側の人間に、
「音楽を通じて己の人間性を高める」 という意識があるのか、については甚だ疑問です。

つーか、恥ずかしながら、本記事を書いているオイラ自身に、
音楽を通じて人間性が高まったという実感がありません。

むしろ、「他のアマチュアミュージシャンよりオレの方がスゲー音楽を演ってるぜ!」
的なナルシズムを感じることはあっても、
「この音楽を演ることによって、無我の境地に達することができた。」
というような感覚を覚えた記憶は、ほぼ皆無です。
(まったく 「ない」 とも言い切れません)

柔道、剣道、空手道、茶道、華道、等々、日本には古来より伝わる 「道」 がありますが、
「音楽道」 という言葉を耳にした覚えはありません。

プロアマを問わず、よく音楽関係者から聞かれるセリフのひとつに、
「僕の音楽で、聴いている人たちに感動を与えることができたら、これ以上の幸せはない」
~的な文句があると思いますが・・・ここで言う 「道」 とは、そーゆーことじゃないんだな~。

他人に対してどうこう、ではなく、
「音楽を通じていかに自分自身を律する力を習得することができたか?」
ということです。

オイラなんざ、そーゆー意味では、まだスタートラインにも立てていない。

所詮、「音楽道」 などというものはないのか?
今後も考え続けていきたいモンです。



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▼ 月定例やまぼうしライブ









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  内容 : 19時30分~ BLUES和也 (イカサマロック)
       20時15分~ そのひぐらし (フォークロック)




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