エリート意識と優越感はイコールではない

一昨日 (2017年6月22日) から、国内ニュースでは
豊田真由子 衆議院議員の暴言・暴力問題の話題でもちきりです。

悪趣味で申し訳ないですが、たしかに、いかにもエラそうな議員のセンセイが、
自らの人間性の欠如により、ものの見事に転落していく様は、
一度でも上司からイビられた経験のある方にとっては、
胸がスカッとするような 「いい気味だ! この野郎!」 
という気持ちを抱いたことでしょう。

ある意味、リアル 「水戸黄門」 と言えなくもない?
(もっとも、悪代官はいましたが御老公はいないようです。)

さて、本件に関連してといいますか、オイラ的に、
この報道において散見され、気になったキーワードのひとつに
「エリート意識」 というものがあります。

例によって、Wikipedia「エリート」 を検索してみると、
次のように概要解説されています。


語源はラテン語の ligere(選択する)で、「選ばれた者」を意味する。
通常は、特別に優秀な属性を持った人または集団で、
その属性はその時代・地域・社会などによって職業・知識・経験などがある。

民族・宗教などの場合は選民思想、階級として貴族制、
知識経験の場合は知識人や資格主義に関連する場合がある。
政治学的には、統治者(層)に必要な資質を持っている、
あるいは持っているとみなされている場合が多い。

エリートが重視される思想や傾向はエリート主義と呼ばれ、一元主義の一種である。
対する概念には、非エリートである大衆の立場を重視する
ポピュリズム、平等主義、複数の観点や基準を並存させる多元主義などがある。

エリートが単独で支配者となる体制は寡頭制の一種であるが、
これそのものは必ずしも権威主義ではない。
エリートが全体の代表者に選出されたり、
全体の代表者の配下でエリートがテクノクラートとして登用され重視される形態は、
民主制でも独裁制でもありうる。

エリートは専門家集団であるため官僚主義となり実権を握る場合も多いが、
その場合は最終権力者からエリートへの統治(ガバナンス)の有効性が議論となる。
一般にエリートは、他者より高い経験と責任を発揮して
国家の統治や一般大衆への指導を行うことが期待されており、
社会的な分業体制の一端として捉えることもできる。
森嶋通夫は、日本に限らず現代世界のエリートの分布状態を、
民主制の基盤たる素人主義に対する玄人主義ないし
専門家主義という言葉で位置づけている。

ただしエリートが期待された役割を果たしていない、と他者からみなされた場合には、
エリート層の交代論や、各種の反エリート主義が発生しやすい。
転じて、単に一定範囲の職業、役職などや、いわゆるキャリアなどが
「エリート(集団)」などとも呼ばれている。


うーぬ、まさに議会制民主主義の根幹を成す理念であると納得させられる解説ですな。

つまり、「エリート意識」 とは、本来、民衆から選良された人物 = エリート が、
その責任を全うするために抱くべき、矜持、プライドといった、
自らを律する 「責任感」 という意味で使われるべき単語あり、
少なくとも、自分を選んでくれた民衆や、自分を支えてくれるスタッフたちに対する
蔑視の感覚というか、他者を卑下する意識とはまったく正反対のものと言えます。

まあ、感情動物たる 「人間」 であるゆえ、
完全にそういった意識を払しょくすることは不可能であることは理解しますが、
ただそれを、反論できない立場の人間 (部下) にぶつけるというのは、
ヤクザ、暴力団と何ら変わらない 「弱い者イジメ」 に過ぎず、図らずも、
自分はエリート (選良) に相応しくない人材であることを自ら証明したと言えます。

ちょっちハナシは飛躍しますが、昭和プロレスファン、特に猪木信者にとっては
必読の書と言われた アントニオ猪木自伝 「燃えよ闘魂」 の中で、
同氏はこのような言葉を明言しております。

(若手レスラーたちへのメッセージとして)
お前たちは普通の人間には絶対に耐えることができない
厳しいトレーニングを耐え抜いたエリートだ。
胸を張れ!

この一言の記述により、オイラをはじめとする当時のプロレス少年たちが、
プロレスラーに対する畏敬・尊敬の念を抱いたことは言うまでもありません。

さらに言えば 「プロレスラーは社会性が欠如した乱暴者の集まりだ」 との
謂れなき世間の声に立ち向かうべく、鬼軍曹・山本小鉄は若手レスラーに対し、
徹底的に、礼儀作用、目上の人への挨拶、一般常識等を叩き込んだ、
というのは有名なエピソードでございます。

今回の豊田議員の事件 (?) は、たしかに安倍政権にとって痛恨の不祥事ですが、
ピンチをチャンスに転換するために、首相にはぜひ
次の一言を述べていただきたいモンです。

政治家は国民の規範となるべき存在です。
もし、自分にその資質がない、
そんな覚悟は持ち合わせていない、
あるいは国民を見下していることに心当たりがある方は、
即刻、議員を辞職いただきたい。

な~んてカッコいいセリフ、現実的にはなかなか言い出せないだろうな~。

ふう。



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▼ 月定例やまぼうしライブ









  日時 : 7月14日(金) 19時30分~21時00分
  料金 : @500円 (ワンドリンク付き)
  内容 : 19時30分~ ノーザンスタ (アコギ弾き語り)
       20時15分~ Tacaco feat.くるみぱん 
                 (ピアノ弾き語り+パーカッション)




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