ミキシングの練習方法 (?)

「PAを覚えるにはどうしたらいいのか?」 という質問を、ごく稀に受けることがあります。
しかし残念ながら、いまだかつてオイラは正しい回答をしたことがありません。
つーか、オイラ自身が最初から現場で、実践で覚えてきたことなので、
「正しい学習方法」 なんてまったくわかりましぇーん。

強いて言えば、PAとは似て非なるものですが 「ミキシングを勉強する、という方法があります。

「え? PAだってミキシングでしょ?」 と思ったアナタは残念ながらPAに対する認識が甘い。
オイラに言わせれば、PAとは、その現場 (ライブ会場) に適した設営から始まり、
バラシて片づけるまでの一連の行動を指すものであり、本番オペはその一部分にすぎません。

機材車からの積み下ろし、会場までの運搬、電源の確保、ケーブルの引き回し、ケーブルの養生、
マイクやスタンドのセッティング、楽器へのマイキング、スピーカー類の設営、
ミキサー、パワーアンプ、アウトボードの接続、回線チェック、ハウリングチェック、
モニター及びメインスピーカーの出音確認、等の設営全般こそがPAのキモと言えます。

ハッキリ言って、音楽好きな方ならミキシングそのものはそれほど大変な作業ではありません。
とは言うモノの、やはりギタリストがオペすればギターが大きめに、
ボーカリストがオペすればボーカリストが大きめにミックスされてしまう傾向は否めません。
なので、常日頃から自分の好きなミュージシャンや、名盤と言われる過去のアルバムの
ミックスバランスに注意を払いながら 「聴き込む」 ことから始めて欲しいと思います。

そして、やはり DTM・DAW を入手し、自分で実際にミキシングを行ってみることが大事。
最初はバランスを取るだけで精一杯と思いますが、とりあえず2ミックスに仕上げて、
数日後にプレイバックして聴いてみましょう。

恐らく、「あれ? 他の楽器に比べてドラムの音が小さいような気がする?」 と思うでしょう。
そしたらまたミックスのやり直し。
今度はドラムの音を少し大きめにしてミックスしてみると、今度はベースの音が聴こえない?
そんなことを繰り返すうちに、今度は
「大きく聴かせたい音を大きくミックスするのではなく、それ以外の楽器を小さくする」
方法に気付いてくると思います。

また、小さい音でもインパクトのある音にするために、
ダイナミクス系エフェクトの重要性にも気付いていくことでしょう。

EQや空間系・モジュレーション系エフェクトにしてもしかり。
ソロで聴けば 「いい音」 なのに、他の音と混ぜると濁って聴こえるのは何故か?

その辺のトライ&エラーはDTM・DAWでの練習がPA本番にも役立つかもしれません。

ちなみにオイラは、PAに携わる前は 「一人多重録音ヲタク」 だったので (今もそうですが)、
PA見習いを始めた頃から、ミックスバランスに関してはそれなりにオペできていたと述懐します。

どーゆーワケか、一人多重録音の経験がなく、自前PAを揃えた方は、
物理的にミキシングの練習ができない環境だと察するワケですが、
どのようにスキルアップを図っているのか、実は昔から疑問に感じております。

コンプレッサーの使い方ひとつ取っても、数少ない現場の経験だけでは身に付かないと思います。
つーか、本番ではそれほどツマミを動かせないので、リハでしか 「実験」 できないでしょ?
どーやって、ツマミの動きとメーターの反応とその効果を確認して練習するのか、不思議です。

特に、現場経験回数が絶対的に少ないアマチュアPA屋の方は、
DTM・DAW を入手して、ミキシングシミュレーションを行うことが有益と考えます。




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▼ 10月定例やまぼうしライブ












  日時 : 10月14日(金) 19時30分~21時00分
  料金 : @500円 (ワンドリンク付き)
  内容 : 19時30分~ 竹田キミヒコ (ギター弾き語り)
       20時15分~ 荒井 豊 (静かなギター)



▼ 関連リンク












トワイライト・ヴュー (2000年に宅録したオリジナル曲です)








※オイラ20代の頃に加入していたアマチュアバンド アーバンギア のデモ音源です

※オイラがファン倶楽部会長(本人未公認)を務めるアマチュアミュージシャン あやあね のブログです

※故・森下よしひささんの名曲をCD化するというプロジェクトです

※オリジナル曲や関係各位のライブ音源等をアップロードしてあります

宅録作品や関係各位のライブ映像等をアップロードしてあります

※2004年に立ち上げたホムペですが2007年以降更新しておりません

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