自惚れと短気が世界をダメにする?
2016年6月23日に実施されたイギリスの国民投票の結果、
イギリスがEUを離脱することが決定したそうな。
すでにネットやテレビの報道番組で解説されているとおり、
今回の決定に至った要因として、移民に対する嫌悪感や、
労働階級の溜まりに溜まった富裕層への不平不満が爆発した点が挙げられるとのこと。
さらに後日談として、離脱が決定した途端、
離脱に投票した多くの人が後悔の念をSNSで吐露しているとか、
離脱した後の長期的な影響をまったく思慮していなかった人がかなりの割合だったとか、
そもそも離脱派が勝利することない、と高を括っていたキャメロン首相の
甘すぎる政治判断が大問題、といった様々な分析が目に付きます。
結果論かもしれませんが、今後似たようなことが日本でも起こりかねませんが、
重大な問題提起を行うときには、結論に至るまで必要十分な国民レベルの討論が必要である、
という、誰でもわかりそうでいて、実際には実現困難な問題が見えてきます。
オイラは80~90年代の人気漫画 「沈黙の艦隊」 において、
主人公・海江田艦長がイギリスのストリンガー原潜艦長に発したこの一言が、
今でも脳裏に焼き付いています。
「熟慮せよ」
この発言の背景を説明するのは面倒なので割愛しますが、
よーするに、感情に流されるのではなく、自身の役職や発言することによって生ずる責任、影響、
等々を考えに考えたうえで自身の意見を述べよ、ということです。
今回のイギリスのEU離脱劇は、この 「熟慮」 を欠いた国民の一票が
いかに無責任であるかを証明した教訓であると、オイラは考えます。
さて、かなり強引ですが、この問題を音楽にすり替えてみようと思います。
若者が勢いのままに感情をぶちまける歌は、「反体制ソング」 としてロックの定番となっています。
セックス・ピストルズの 「アナーキー・イン・ザ・UK」 などはその代表曲でしょう。
腐りきった大英帝国をブチ壊してやる! オレはテロリストだ! と叫ぶこの曲は、
間違いなく好戦的なテロ讃歌であり、平和を願う反戦歌とは180度対極にあると言えます。
しかし、ジョニー・ロットンは実際に自分が事を起こすことはなく、
まさに熟慮せずに、一時の感情のままに愚痴をブチまけただけで、
あの時、曲に込めた 「想い」 はものの見事に風化してしまい、
商業作品としての音楽が残っているだけの現状です。
2016年の今日、日本でもありとあらゆる不平不満ソングが渦巻いています。
電力不足によってもたらされる数々の不利益のことを考慮しているのか?
ただ単に作詞するのが簡単だからそのテーマを選んでいるだけではないのか?
百歩譲って、まだ思慮が深くないガキどもが歌うならともかく、
政治に参加資格がある、いち社会人が、「熟慮」 することを放棄して
安易な不平不満ソングを歌う姿は、あまりカッコよく見えませんな~
万が一、それが責任問題に発展したときは 「そんなつもりはなかった」 とでも言うのか?
もう何度も書いていますが、別にメッセージソングを全否定するつもりはありませんが、
特定の思想・主義・主張を歌に込めるのであれば、
作り手や歌い手は、それなりの覚悟・責任を持つべきではないでしょーか?
そーいう覚悟・責任がない方は・・・
「熟慮せよ」
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