世紀の凡戦から40年

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昨日 (2016年6月12日)、テレビ朝日にて 
モハメド・アリ緊急追悼番組 甦る伝説の死闘 猪木vsアリ」
が放送され、オイラも40年ぶりにノーカットフルラウンドの攻防を拝見いたしますた。

試合から40年経ったというのに、いまだに物議を醸している問題の一戦。
何が問題かといえば、ズバリ 「これは本当に真剣勝負だったのか?」 という点。

当時、いや、2016年の今日においても、プロレスは決して真剣勝負ではありません。
現在のように 「プロレス仕組み」 が情報公開されているワケではなかったので、
世界、特に日本の観客は真剣勝負ではないか? と勘違いしている割合が高く、
当然のように真剣勝負を期待しておりました。

一方、海外のプロレス関係者はもちろん、
モハメド・アリ陣営も 「プロレスの仕組み」 は理解していたので、
いくら事前の記者会見等で猪木が 「これは真剣勝負だ!」 とアピールしても、
それは試合を盛り上げるためのアジテーションであり、
これまでアメリカで行われていたミックスト・マッチ同様、
「プロレスの試合 = 真剣勝負でない = エキジビション」 という認識であったと思われます。

ゆえに来日直後、猪木側の通訳であるケン田島氏に 「リハーサルはいつやるんだ?」 と問いかけ、
同氏が 「これは真剣勝負だ!」 と回答しても半信半疑の様子だったとのこと。

結局、アリ陣営が 「猪木側はリアルファイトを仕掛けるつもりだ」 と気が付いたのは来日後で、
当然、アメリカのスーパースターをこんなアジアの片田舎の試合で潰す危険を冒すワケにはいかず、
アリ陣営は猪木サイドに対し、真剣勝負の取り下げを要求したものの猪木サイドは応じず、
「だったら試合を放棄する。」
「それは困る。 契約違反だ!」
「ではアリが怪我をしないようにルールを変えろ!」
等の喧々諤々があった模様。

しかしながら、試合当日まで最終的な合意には至らず、最後はアリ自身の
「オレはリングに上がる」
という決意で、辛うじて試合が行われた・・・ものの、アリは真剣勝負に乗ることはなく、
片やこの試合で男を上げてその名を世界に広めたい目論見の猪木も、
「本当に真剣勝負を仕掛けていいのか?
真剣勝負を仕掛けた結果、オレは勝てるのか?」
という不安定な心情のまま、試合に臨んでいたものと妄想されます。

結果的に、関係者も戦った本人同士も、
どうやって終わらせていいのかわからない疑心暗鬼のまま試合が始まってしまったが、
幸いにももっとも無難でお互いにダメージが少ない結果に終わらせることができた。
というのが 「もっとも有力な真実に近い事実」 説です。

つまり、戦った本人同士が 「これは真剣勝負だ」 という認識で戦ったのではなく、
「本当にヤツは真剣勝負を仕掛けてくるのか? ケツはどうするんだ?
という疑心暗鬼のまま戦ったと思われるため、
「これは真剣勝負ではない」 という
という説が消えない根拠のようです。

ただ、今回、改めてノーカットの試合を見た率直な感想は
「思っていたより (記憶していたより) 見どころの多い試合だった」 
ということです。

やはり、総合格闘技の歴史」「総合の技術体系の進化」 を踏まえたうえでこの試合を見るのと
総合格闘技リテラシーが皆無の状態で見るのとでは、試合の理解度がかなり違うと思います。
2016年の今日であれば、これよりもっとつまらない、
膠着状態が続く総合格闘技の試合は珍しくありませんし、
インターネット上の意見を拝読すると、時代背景や試合実現までの流れを全く無視して、
「これは明らかにヤオ」 とか、したり顔で断言する方が少なくなくて、滑稽です。

さて、この伝説の試合から40年が経過した2016年、
日本記念日協会は試合が行われた6月26日を 「世界格闘技の日」 と認定しました。
この試合そのものは異種格闘技戦 であり、決して 総合格闘技 ではありませんが、
この試合や、その後に続く異種格闘技戦等の試行錯誤の結果、総合格闘技が誕生していったので、
この日を 「世界格闘技の日」 とすることは、至極適当ではないかと思う次第です。

日本のいち協会が 「世界」 を冠した記念日を認定することに
若干の違和感を感じないでもありませんが、
いやいや、これは堂々と胸を張って 「世界」 を名乗ってヨイと思いますぞ。
なんたって、日本のイノキが戦った相手は、正真正銘の世界的スーパースター・アリでしたから。




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▼ 月定例やまぼうしライブ












  日時 : 7月8日(金) 19時30分~21時00分
  料金 : @500円 (ワンドリンク付き)
  内容 : 19時30分~ 渡辺真由子 (ピアノインスト)
       20時15分~ Tacaco (ピアノ弾き語り



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トワイライト・ヴュー (2000年に宅録したオリジナル曲です)








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