正真正銘の問題発言ですが
内田裕也 氏が東京都議会の一般質問を傍聴した感想を次のように述べたそうです。
舛添要一知事の政治資金問題などについて、一般質問が行われた８日の東京都議会に、
ロック歌手の内田裕也さん（７６）が傍聴に訪れた。
記者団に「（舛添知事は）辞めた方がいい」と述べたほか、舛添知事の姿勢を
「ロックじゃない。 言うだけで何もしないフォークソングだ」
と独特の言い回しで批判。
都知事は前日の代表質問に続いて詳細な説明を避け、謝罪に終始した。
あくまで個人の主観とはいえ、仮にも芸能人であるので、
他のプロミュージシャンに敬意を表すべき立場のお方ではないのか？ と思いますが、
「ロックは素晴らしいが、フォークはクソだ！」
と明言したと言えなくもないこの一言には、オイラの関係各位のフォークシンガーには申し訳ないが、
怒りよりも先に爆笑してしまいました。
つーか、「日本のロック」 が商業的成功を収めるのは７０年代末頃で、
それ以前の７０年代前期～中期は日本におけるフォークソング全盛時代であり、
当時の日本のロックミュージシャンの多くが 「何故あんな軟弱な音楽が売れるんだ？」
と苦虫を噛み潰していたことは想像に難くなく、実際、内田裕也の関係各位は、
ことあるごとに、フォーク関係者だけでなく、自分が関与しないロック関係者
（たとえば 「はっぴいえんど」 人脈等） にも批判コメントを投げかけていたとのこと。
そー言った意味では、内田氏の 「フォーク嫌い」 は筋金入りであり、
死にぞこない （失礼！） になった 「今」 でもそれを広言するというのは、
よく言えば 「天晴！」、一般大衆の目から見れば 「勝手に寝言でもほざいてろ！」
ということになるでしょう。
蛇足ながら、オイラが勝手に師匠と崇めている 山下達郎 も、
しばしばフォークソングに対する皮肉めいた発言をしております。
「歌詞の内容を深読みするファンの方がいますが、私の場合、そんな意味はまったくありません。
歌詞に過度のメッセージ性を込める音楽のことをフォークソングと言いますが、私は違います。」
等々。
そう考えると、７０年代における日本の 「ロック ｖｓ フォーク」 の争いは、
当時の関係者の中では、４０年経過した現代においてもまだまだ尾を引いている、
ということになるのかもしれません。
おおっと、例によって脱線してしまいましたが、冒頭の 内田裕也 氏のコメントは、
次のようなマスコミ陣とのやりとりの中で発せられた様子です。
初めて生で見た舛添知事について
「元気がなかったね。あのパワーで都知事をするのは無理。
（舛添知事は） ロック？フォークソングだ。
ロックを、どこに感じるんだよ」
とばっさり。
知事の釈明への不満を “フォークソング” にたとえ
「言うことだけ言って何もやらない。
（かつてフォーク歌手は） 『テレビに出るやつは体制派』 なんて言ってたけど、
今、出まくってるじゃん。
（都知事は） もっとはっきりと 『ここはウソです。申し訳ありません』 と
男らしく言えばいいんだよ」
と持論を展開した。
▼オリジナルソース
うーぬ、おっしゃるとーり。
７０年代のフォーク全盛期に 「オレはテレビなんかに出ねーぞ！」 と息巻いていた方々が
４０年後の今日、懐メロ系テレビ番組やイベントライブに出演しまくっていますな。
もっともそーゆー方はフォーク系だけでなく、ロック系の中にも多数いらっしゃいますがね。
「背に腹は代えられない」 ということなのでしょうが・・・たしかにカッコよくはありませんな。
そーいった意味では、デビュー時から先輩たちの 「テレビに出ない」 スタンスを逆手にとって、
テレビに出まくって、果てはＮＨＫ紅白歌合戦でオチャラケを演出した サザンオールスターズ は、
内田氏のいうところの 「ロケンローなヤツだぜ！ シェケナベイベー！」 となるのでしょうか。
内田裕也 氏の発言を肯定する気なぞサラサラありませんが、若いミュージシャン諸兄は
若かりし頃の勢いにまかせた発言が、将来、自分の身に降りかかってくるリスクを
ほんの少しだけ考慮した方がヨイかもしれませんぞ。
というオチでどーよ？
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日時 ： ６月１０日（金） １９時３０分～２１時００分
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２０１４年１月１０日のやまぼうしライブ PAL × Tacaco
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