自分は 「特別な存在ではないか?」 と錯覚する瞬間

たとえば、反日活動を繰り返す中国・韓国関連のニュースを見るとき、日本人の多くは、
「何故こいつらは自分たちが日本から多大なる不利益を被った被害者ヅラをするのだろう?」
と感じることと思います。
もちろん、かく言うオイラもそう思っている中の一人です。

「被害者さまってそんない偉いのかなあ~?
過剰に不幸ぶって他人の同情を買って、謝罪と賠償を求める姿ってのは、
暴力団の取り立てとあまり変わらないように見えるんだけどなあ~」

・・・とまあ、オイラは 「自分は被害者ヅラなどしていない」 というテイで、
皮肉交じりに呟いたりしているワケですが、いやいや、そんなことはない。
かつてオイラは、たしかに自分自身を 「被害者さま」 と勘違いしていた時期がありました。

2010年8月29日、オイラはアマチュアバンドライブに出演させていただいた際に、
チョーシに乗ってステージから客席に飛び降りたときに着地を失敗して左足を骨折しました。
約一週間の入院後、自宅からの通院に切り替わり、松葉杖を使って路線バスに乗車したとき、
オイラはたしかに 「被害者ヅラ」 している自分を認識した経験があります。

松葉杖をついているため、バスからの下車に時間がかかってしまい、
他のお客さんから 「さっさと降りろよ~」 的な視線を感じたとき、
「しょーがねーだろ、被害者さまなんだから。」
と、思っていました。

別に誰かを守ろうとして犠牲になって怪我をしたワケでもなく、単なる自業自得なのに、
結果的に骨折したことで 「不幸ぶっている自分」 を醸し出しておりました。

いま思い出してみると、規模やシチュエーションは違うものの、うーん、
あまり中国や韓国の 「被害者ヅラ」 をエラそうに批判できる立場でもないかな?
などと反省・・・したフリをする今日この頃でございます。
残念ながら人間の本質はそう簡単に変わるものではありません。
恐らく、また入院でもしたら同じような心情に陥ることでしょう > オレ。

さて、ハナシはガラリと変わりますが、2016年6月時点において話題の人といえば、
なんと言ってもこの人、舛添要一 東京都知事

80~90年代頃、舛添氏が国際政治学者として 
朝まで生テレビ」 等に出演していた姿を記憶していますが、
他のコメンテーターが怒りのままに大声で 「感情論」 を叫んでいるのに対し、
あくまで沈着冷静に、理詰めでまっとうな意見を述べる同氏の姿を見ては、
「頭のスマートな人だなあ~。 こーゆー人が政治家になればいいのに。」 と思っていたモノです。

なので、公私混同疑惑が浮上したときも、あの舛添氏がそんなイージーミスをするものか?
反対勢力の何者かにハメられたのではないか? と、舛添氏擁護の気持ちを抱いていました。
しかし、連日の報道で同氏の公私混同疑惑が徐々に明らかになるにつれ、
「この人は 「被害者さま」 ではないが、特別の立場に就いたことで
自分は 「人々から尊敬されて当然の人種である」 と勘違いしてしまったんだろうなあ~」
と思うに至りました。

ただし、これは決して他人事ではない、誰もが陥る危険性のある 「勘違い症候群」 です。
特にお客さんの前で芸事を披露する素人芸人・・・アマチュアミュージシャンには危険が多い。

・チケットノルマを自己負担してライブハウスに出演しただけなのに、
 「これで自分もアーティストになれた」 と勘違いしてしまう。

・身内のお客さんしかいないのに、とてもリアクションがよかったことにより
 「自分のオリジナル曲は人々を感動させることができる名曲だ」 と勘違いしてしまう。

・プロミュージシャンの前座を務めて、アドバイスや連絡先を教えてもらったりしたことから、
 「プロミュージシャンとのコネができた。デビューも近い。」 と勘違いしてしまう。

・ライブハウスに出演するに際し、店側が提示するチケットノルマを払い続けているうちに、
 自分のステージ (パフォーマンス) には、そのチケット代分の価値があると勘違いしてしまう。

・高級なギターを購入し、使い続けているうちに、自分の音楽は相応の楽器を使わなければ
 表現することはできないものと勘違いしてしまう。

ちなみにオイラ自身も自称アマチュアミュージシャンであり、
勘違いしそうになる瞬間があることも事実ですが、すぐに現実に戻ります。

これは以前に何度も書いたことのある体験談のひとつですが、
今から30年ほど前に、複数の出演者が登場するアマチュアのライブにおいて、
泥酔状態のアコギ弾き語りフォークシンガーが登場し、
PA担当のオイラが椅子やマイクを用意して、その出演者を待っていたら、開口一番
「譜面台がねーぞ! ちゃんと用意しとけ! 譜面台がなけりゃオレは歌わねーぞ!」
と、恫喝しやがった。
結果的に他の出演者から譜面台を借りることができ、とりあえず開演することができましたが、
まあ~、決して上手くはなかった・・・というより、確実にオイラよりヘタクソだった。
身内の客にはそれなりウケてはいましたが。

それ以来、もし将来、オイラが出演者としてステージに立つときは
「絶対に自分がスターになったなどという勘違いはするまい。」
と固く誓ったことは言うまでもありませぬ。

あれから30年、果たしてオイラは当時の 「誓い」 を堅持しているといえるでしょーか?
自信ないなあ~。

ま、長々と書きなぐってきましたが、
よーするに 「油断大敵」 ならぬ 「驕り大敵」 というオチでございます。

なんてな。




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▼ 月定例やまぼうしライブ











  日時 : 6月10日(金) 19時30分~21時00分
  料金 : @500円 (ワンドリンク付き)
  内容 : 19時30分~ BLUES和也 (イカサマロック)
       20時15分~ クロキユウタ (ギター弾き語り



▼ 関連リンク












トワイライト・ヴュー (2000年に宅録したオリジナル曲です)








※オイラ20代の頃に加入していたアマチュアバンド アーバンギア のデモ音源です

※オイラがファン倶楽部会長(本人未公認)を務めるアマチュアミュージシャン あやあね のブログです

※故・森下よしひささんの名曲をCD化するというプロジェクトです

※オリジナル曲や関係各位のライブ音源等をアップロードしてあります

宅録作品や関係各位のライブ映像等をアップロードしてあります

※2004年に立ち上げたホムペですが2007年以降更新しておりません

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